アート考察 その3 草間彌生

アート考察 その3 草間彌生
アート考察はちっとも受けないなと思いつつ、自分自身にとって、とっても重要なことと頑張って続けます。
草間と最初の出会いは数年前に軽井沢をうろうろした時に、軽井沢現代美術館で草間の展覧会をやっている横を通り過ぎた時に、ド派手な草間の絵の看板があって、なんじゃこれはと記憶に残ったのです。その後、昨年9月に東京国立現代美術館で草間と瑛九のドット絵に出会って、この二人を追いかけることになりました。

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草間彌生/東京国立現代美術館

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瑛九/東京国立現代美術館

1月に東京国立現代美術館、<瑛九 1935 -1937 闇の中で「レアル」をさがす> そして 3月に国立新美術館、<草間彌生わが永遠の魂>を尋ねました。
まずは国立新美術館、<草間彌生わが永遠の魂>から。

1929年生まれ
統合失調症、いわゆる精神分裂症で、精神科医に見いだされて発展していった画家として特異である。草間は現在に至るまで水玉(ドット)をモチーフに制作する事が多いが(ドット・ペインティング)、これは耳なし芳一が幽霊から身を守るために全身に経で埋め尽くした様に、彼女が恐怖する幻覚や幻聴から身を守るために、作品全体を水玉(ドット)で埋め尽くす儀式でもある、とされる。アメリカの週刊誌TIMEが毎年行っている世界の影響力ある100人に日本人でただ一人草間彌生さんが選ばれました(2016年)。前衛の女王と言われる。2016年に文化勲章を受賞。87歳。現在、連作<わが永遠の魂>をこれまで7年間書き続けて、現在500作以上に達している。彼女は死ぬまでこの連作を続けるつもりでいる。

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以下連作<わが永遠の魂>
これは携帯/スマホのみで撮影OK。なんじゃそれは?? カメラで撮影禁止とは意味不明。 カメラしか持っていってない当方にはきわめて不愉快。掲載写真は全て展覧会カタログからのコピー。ご容赦あれ。

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これは草間の色彩立体 それぞれ2m四方くらいの大きさの立体として展示

草間の一回目の転機は精神医に絵画の才能を見いだされて、この後押しで世に知られるようになる。
二回目の転機はニューヨークにわたり、世界的に認められる。

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NY時代の前衛的活動の作品には当方の興味はないが、彼女のNYでの活動は、きっと自分の中にある既存の美術概念を洗い流す大きな効果があったと思う。体調を崩して日本にもどり、病院暮らしの間にNY時代の発展形とコラージュなどの作品を生む。当方はこの時代に蓄積された記憶が現在の<わが永遠の魂>のベースとなっているように思う。
例えば、我々が見慣れた細胞の模式図は<わが永遠の魂>の世界と類似する。この病院時代の彼女の頭には種々の顕微鏡的図形が渦巻いていたに違いない。これは珍しいことではなく、ワシリー・カンジンスキーやオディロン・ルドンが顕微鏡下の世界に入り込んでいったことが知られている。

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カンジンスキー

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ルドン

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ルドン

いずれにせよこういった連中の脳みその中は尋常ではないのである。

草間も瑛九もコラージュの時代があったことは当方にとってとても意味あることだ。
違った次元の図形をぶつけ合わせることにより新しい何かを生み出そうとする衝動がそうさせているに違いない。そしてコラージュを抜けた後に来る、ドット反復への回帰と集大成である<わが永遠の魂>への帰着。
当方は現在、陶器とガラスをぶつけ合わせようとしている。失敗の連続。累々たる残骸の山である。通り抜けなければいけない段階とおもうが、まだ入り口にも達していない。真っ暗なトンネルの中。

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コラージュの時代

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コラージュの時代

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コラージュの時代

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NY時代の延長線

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ドット反復への回帰

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有名なドットかぼちゃ

この後、<わが永遠の魂>へ帰着する。

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草間カボチャ

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草間グッズを買うために並んでいる方々

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草間ドット

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草間ドット

意外なことに、草間グッズは若い女性に大人気。草間はそれを狙ったということは考えられないのに<カワイイー>というレスポンスが沸き上がるのは何故か?? ヒトの脳ミソに存在する何かの普遍的映像を草間はズバリと浮き上がらせたのか??


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山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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