自然教育園日記 その28 ~レンズ沼のレンズ沼たる所以~

自然教育園日記 その28 ~レンズ沼のレンズ沼たる所以~
2015-4-24
今日は新たに加わった、フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VMとこれまでの手持ち、Zeiss planar 50mm F1.4 とPentax FA 43mm limited F1.9の標準レンズ3本を比較します。
以下カメラはすべて、Sony alpha7Rです。赤茶けるのがいやなので、どの絵もホワイトバランスの色調を黄/赤から緑/青へ少しシフトしています。画質はスタンダードに統一。今回の絞りはほとんど全部開放。
わずか2時間の試写ですが、写真の枚数は100枚を越えます。結果をまとめないと次の試写に進めないのですが、3本の比較は思ったより大変。ボオッーと全体を眺めると何となく結論は見えてくるのですが、それを裏付ける3枚並べた写真を出せといわれると、これはなんとも難しい。

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Zeiss planar 50mm F1.4

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

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Pentax FA 43mm limited

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Zeiss planar 50mm F1.4

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

3本の撮影時間がずれおり、3本並べるとかえって、混乱するので、2本だけの比較にしている場合が多くあります。Zeissは時によりボケがザワザワした感じになります。それがアグレッシブに好ましい時と、うるさい時が出てきます。フォクトレンダーはあくまでボケボケに徹しています。ペンタックスは中間でしょうか。

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Zeiss planar 50mm F1.4

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

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Pentax FA 43mm limited F1.9
暗いところでの手持ち撮影であるから、ピントの差はあてになりません。一見差が無いようですが、よく見ると随分違うのです。まず、全開がF1.4, F1.5, F1.9と違うので、その分バックのボケ方が違うのは当然です。ペンタックスが一番バックの絵がはっきりしています。 その次のF値であるフォクトレンダーは逆転してZeissよりさらにぼやっとしています。相変わらずZeissは花のアラを露骨に表現します。そのぶんドラマチックでもあります。ペンタックスは一番やさしく撮れて、フォクトレンダーはあくまで幻想的。

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Zeiss planar 50mm F1.4

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

Zeissは場所によって、ボケの出方が違いますが、フォクトレンダーは一応にボケボケの感じ。やはりZeissはアグレッシブでフォクトレンダーは幻想的。

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

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Pentax FA 43mm limited

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

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Pentax FA 43mm limited

ペンタックスと比較してもフォクトレンダーは幻想的な絵を作りやすい。

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Zeiss planar 50mm F1.4

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

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Pentax FA 43mm limited

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Zeiss planar 50mm F1.4

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フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

遠景はどうかというと、Zeissは絵画的、やはりフォクトレンダーは幻想的。 なんとなくZeiss planar 50mmを最近全く使わなくなっていましたが、こうやって見てみると遠景に関して、Zeiss planar 100mm macroととても似た印象を受けます。Macroの特性かとおもっていましたが、Zeiss planarの性格だったようです。ボケのザワツキがうるさく思う時が多い。良く言えば絵画的、この性格が近景ではメリットとなり、遠景では、他のレンズと比べるとかなり違って、平面的に見える。つまりファジーなグラデーションが少ないので、平面つまり2次元的絵画の集合体にみえる。これがZeiss planar 100mm macroを多用するのに、Zeiss planar 50mmを使わなくなった理由かもしれない。Zeiss planar 50mm macroを良いレンズという方が多いが、これもPlanarをマクロ的に使った方がメリットがでるからかもしれない。思うに、Zeissは対象の解像に全てをかけている結果、ボケも解像出来るところは解像してしまう、これがザワザワボケとなるし、遠景は解像の重層として表現されることになると解釈できます。

少しわかってきました。フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VMはZeissに比べて、だいぶ幻想的にとらえるようです。Zeissはあくまで、真実を追求するタイプのレンズで、ファジーなことが嫌いです。Zeissで幻想的にしようと思ったら、意図的に仕掛ける必要があります。フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VMはベースが幻想的であり、ほっておいても幻想的になります。Zeissのように、時としてバックのボケがザワザワするなんてことはありません。今回はほとんど開放で撮っているので、あくまで開放の時の話ですが。Pentaxはその中間にあります。個性的に撮ろうとすると、フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VMはツアイスの反対側にあるという存在価値が見えてきます。フォクトレンダーのクラシックスタイルで主張している、開放でぼやっと、絞りこんでキリットという二面性を持つ特性はその通りかもしれません。Zeiss一本やりの世界から違った世界を覗けるかもしれません。
しかし、その個性という点では、フォクトレンダー・マイクロフォーサーズF0.95, 25mm (実質50mm)の個性にはとうてい及ばないようです。フォクトレンダーNOKTON Vintage line 50mm F1.5 Aspherical VMを買って良かったと思うには、どういう場面で個性を発揮できるか、まだこれから色々試してみる必要があります。
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Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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