鎌倉日記 その2 2017 春の花-1

鎌倉日記 その2 2017 春の花-1
 今日2017-3-30は新宿御苑に行ってきました。ただ気分転換のブラブラのつもりが、なんと手荷物検査(お花見でお酒を持ち込むのを阻止する為らしい)で新宿口は延々と長蛇の列(大木戸門へまわって難なく入れましたが)。ということで、あっという間にお花見シーズンとなりました。以下のブログはもうタイミング遅れになってしまったのです。あいかわらず85m F1.4GMでボケボケ写真に挑戦しているのと、Zeiss Batis18mmを試していると思ってみてください。

2017-3-18
花を求めて鎌倉へ。最近は鎌倉をのんびり出かけて、さっさと帰るショート・トリップの場としています。

1, 光照寺 北鎌倉を降りて、さらに北に戻るのは初めて、光照寺も初めて。小さな寺ですがカンヒサクラ、大輪のツバキ、諸々の花が出迎えます。

機材はSony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4+接写リングとSony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm F2.8 (接写リングなし)の2台体制。どちらの機材を使ったかはみればわかるでしょう。

0330-1.jpg
Batis 18mm カンヒサクラ

0330-2.jpg
大輪のツバキ

0330-3.jpg

0330-4.jpg

0330-5.jpg

0330-6.jpg

0330-7.jpg

0330-8.jpg

0330-9.jpg

0330-10.jpg

以上はお墓に供えられていた花です。今日はお彼岸です。ボケ写真の練習。

2, 東慶寺 駆け込み寺として知られた東慶寺は、鎌倉で最も四季を楽しませてくれるお寺として愛されています。この時はちょうど梅が終わった時。でもいつものように見事なミツマタが咲いています。

0330-11.jpg
Batis 18mm

0330-12.jpg

0330-13.jpg
ミツマタ

0330-14.jpg
Batis 18mm

3, 建長寺  しばらくぶりに建長寺に入ります。

0330-15.jpg
Batis 18mm

0330-16.jpg
Batis 18mm

0330-17.jpg
Batis 18mm

0330-18.jpg
ボケ

0330-19.jpg

4, 鶴岡八幡宮

0330-20.jpg
Batis 18mm


小町通りの口コミランキング上位のお店数件を調べていたので、たずねましたが、いずれも待っている方の長蛇の列。すべてギブアップ。西口に回って駅前の和食レストランへ。 以前も他の店にあぶれて、このお店に入った記憶がある。いぜんとして名前を思い出せない。ネットで調べてもわからない。それだけネットで有名でないようだ。だけど以前も、今回も十分おいしいと思ますよ。ネットというのはバイアスが大きい、どこかにドドーっと偏る変な世界だよ。

0330-21.jpg
Batis 18mm 蒸しアナゴ定食

昼食を食べて、早々とお帰り。
スポンサーサイト

自然教育園日記 2017花便り その1

自然教育園日記 2017花便り その1

対象はカタクリとスミレ(タチツボスミレ)の花だけ。種々のレンズで撮ってみました。

2017-3-23
ボケボケ写真を狙ったSony FE 85mm GM F1.4。接写リングというハンディをしょってはいますが、他のレンズには見られないボケ絵が表れます。思いっきりグチャグチャにぼかすのがこのレンズの使い方でしょう。

0327-1.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM F1.4 + 接写リング26mm

0327-2.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM F1.4 + 接写リング26mm

0327-3.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM F1.4 + 接写リング26mm

0327-4.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM F1.4 + 接写リング26mm

0327-5.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE 90mm Macro F2.8

0327-6.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm F2.8 + 接写リング10mm

Zeiss Batis 18mm F2.8は接写リング10mmでは近づきすぎで苦しい。とても構図をあれこれ工夫する余裕はありません。これは無理。

2017-3-24
本命のSony FE90mm macro F2.8は安心して使えます。平凡な絵しか撮れないと思っていましたが、工夫すれば面白い絵も撮れることがわかりました。操作しやすいことは、工夫しやすいということで、特別なレンズに頼らずとも、使い込めばそれなりの写真を撮れるということは大切な発見でした。

0327-7.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE90mm macro F2.8

0327-8.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE90mm macro F2.8

0327-9.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE90mm macro F2.8

0327-10.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE90mm macro F2.8

0327-11.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE90mm macro F2.8

2017-3-25

Zeiss Planar 100 macro F2のビビッドな絵はファインダーを見た時から他のレンズとは一線を画す味わいを見せます。

0327-12.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

0327-13.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

0327-14.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

0327-15.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

0327-16.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

0327-17.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

0327-18.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

0327-19.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Planar 100mm macro F2

本当に、それぞれのレンズがそれぞれ違った個性を主張していて、一枚展示会に出すとするとこれは迷います。まいったな!

カタクリもスミレもまだまだ咲いてますから、まだまだ撮りますよ。

アート考察 その3 草間彌生

アート考察 その3 草間彌生
アート考察はちっとも受けないなと思いつつ、自分自身にとって、とっても重要なことと頑張って続けます。
草間と最初の出会いは数年前に軽井沢をうろうろした時に、軽井沢現代美術館で草間の展覧会をやっている横を通り過ぎた時に、ド派手な草間の絵の看板があって、なんじゃこれはと記憶に残ったのです。その後、昨年9月に東京国立現代美術館で草間と瑛九のドット絵に出会って、この二人を追いかけることになりました。

0325-1.jpg
草間彌生/東京国立現代美術館

0325-2.jpg
瑛九/東京国立現代美術館

1月に東京国立現代美術館、<瑛九 1935 -1937 闇の中で「レアル」をさがす> そして 3月に国立新美術館、<草間彌生わが永遠の魂>を尋ねました。
まずは国立新美術館、<草間彌生わが永遠の魂>から。

1929年生まれ
統合失調症、いわゆる精神分裂症で、精神科医に見いだされて発展していった画家として特異である。草間は現在に至るまで水玉(ドット)をモチーフに制作する事が多いが(ドット・ペインティング)、これは耳なし芳一が幽霊から身を守るために全身に経で埋め尽くした様に、彼女が恐怖する幻覚や幻聴から身を守るために、作品全体を水玉(ドット)で埋め尽くす儀式でもある、とされる。アメリカの週刊誌TIMEが毎年行っている世界の影響力ある100人に日本人でただ一人草間彌生さんが選ばれました(2016年)。前衛の女王と言われる。2016年に文化勲章を受賞。87歳。現在、連作<わが永遠の魂>をこれまで7年間書き続けて、現在500作以上に達している。彼女は死ぬまでこの連作を続けるつもりでいる。

0325-3.jpg

以下連作<わが永遠の魂>
これは携帯/スマホのみで撮影OK。なんじゃそれは?? カメラで撮影禁止とは意味不明。 カメラしか持っていってない当方にはきわめて不愉快。掲載写真は全て展覧会カタログからのコピー。ご容赦あれ。

0325-4.jpg

0325-5.jpg

0325-6.jpg


0325-7.jpg

0325-8.jpg

0325-9.jpg

0325-10.jpg

0325-11.jpg

これは草間の色彩立体 それぞれ2m四方くらいの大きさの立体として展示

草間の一回目の転機は精神医に絵画の才能を見いだされて、この後押しで世に知られるようになる。
二回目の転機はニューヨークにわたり、世界的に認められる。

0325-12.jpg

0325-13.jpg

NY時代の前衛的活動の作品には当方の興味はないが、彼女のNYでの活動は、きっと自分の中にある既存の美術概念を洗い流す大きな効果があったと思う。体調を崩して日本にもどり、病院暮らしの間にNY時代の発展形とコラージュなどの作品を生む。当方はこの時代に蓄積された記憶が現在の<わが永遠の魂>のベースとなっているように思う。
例えば、我々が見慣れた細胞の模式図は<わが永遠の魂>の世界と類似する。この病院時代の彼女の頭には種々の顕微鏡的図形が渦巻いていたに違いない。これは珍しいことではなく、ワシリー・カンジンスキーやオディロン・ルドンが顕微鏡下の世界に入り込んでいったことが知られている。

0325-14.jpg

0325-15.jpg
カンジンスキー

0325-16.jpg
ルドン

0325-17.jpg
ルドン

いずれにせよこういった連中の脳みその中は尋常ではないのである。

草間も瑛九もコラージュの時代があったことは当方にとってとても意味あることだ。
違った次元の図形をぶつけ合わせることにより新しい何かを生み出そうとする衝動がそうさせているに違いない。そしてコラージュを抜けた後に来る、ドット反復への回帰と集大成である<わが永遠の魂>への帰着。
当方は現在、陶器とガラスをぶつけ合わせようとしている。失敗の連続。累々たる残骸の山である。通り抜けなければいけない段階とおもうが、まだ入り口にも達していない。真っ暗なトンネルの中。

0325-18.jpg
コラージュの時代

0325-19.jpg
コラージュの時代

0325-20.jpg
コラージュの時代

0325-21.jpg
NY時代の延長線

0325-22.jpg
ドット反復への回帰

0325-23.jpg

0325-24.jpg

0325-25.jpg
有名なドットかぼちゃ

この後、<わが永遠の魂>へ帰着する。

0325-26.jpg
草間カボチャ

0325-27.jpg
草間グッズを買うために並んでいる方々

0325-28.jpg
草間ドット

0325-29.jpg
草間ドット

意外なことに、草間グッズは若い女性に大人気。草間はそれを狙ったということは考えられないのに<カワイイー>というレスポンスが沸き上がるのは何故か?? ヒトの脳ミソに存在する何かの普遍的映像を草間はズバリと浮き上がらせたのか??


自然教育園日記 その84

自然教育園日記 その84
2017-3-18
2017-2-23~3-10自然教育園での撮影。カメラはNikon1 V3 + Nikon1 70-300mm。一つだけSony alpha7RII + Zeiss Batis 18mmがあります。 
ツバキとヒヨドリ、ツバキとメジロの組み合わせを追いかけている。自然教育園では、なぜかいずれもとても難しい。ヒヨドリは警戒心が強くすぐ奥に引っ込んでしまうか、逃げてしまう。メジロは動きが速くて苦戦する。彼らにとってツバキの花は必需品ではなく、おやつだから危険をおかしてまで執着しないのだろう。林試公園では難なく撮れた記憶があるのだが? 
あとは相変わらずカワセミさん。数日前までは毎日現れたのだが、ここのところ見かけない時が多い。ほかのところにオスを探しに行ったのか? そういえば、ルリビタキのメスのところにオスが現われたようだ。うまくゆくといいのだが。

2017-2-23
0319-1.jpg

0319-2.jpg

0319-3.jpg

0319-4.jpg

0319-5.jpg

0319-6.jpg

0319-7.jpg

0319-8.jpg

0319-9.jpg

0319-10.jpg

0319-11.jpg

0319-12.jpg

0319-13.jpg

0319-14.jpg

0319-15.jpg

2017-2-24
0319-16.jpg

2017-2-28
0319-17.jpg

2017-3-4
0319-18.jpg

0319-19.jpg

0319-20.jpg

0319-21.jpg
Batis 18mm

2017-3-9
0319-22.jpg


0319-23.jpg

0319-24.jpg

カワセミ・メスも次第に成長して、色がきれいになって来た。

2017-3-10
0319-25.jpg

0319-26.jpg

ボケボケ写真への挑戦 その8 東御苑+日比谷公園

ボケボケ写真への挑戦 その8 東御苑+日比谷公園

2017-3-12
今日は東御苑から日比谷公園へ花を求めてさまよいます。

0315-1.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm

0315-2.jpg
Viltrox DG-NEX エクステンションチューブ 16mm をSony FE85mm GMに、10mmをZeiss Batis 18mmに付けて撮影。その7ではSony FE85mm GMに16mmと10mm双方をつけて26mmとしていたので、それに比べて今回のSony FE85mm GMの接近程度はかなり減少、一方でZeiss Batis 18mmの方は15cm以下に接近。ほとんどレンズが花にくっつく状態になりました。

まずは、東御苑

0315-3.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM  ミツマタ

0315-4.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm ミツマタ

0315-5.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM ツバキ

0315-6.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm ツバキ

0315-7_20170315201555fbe.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM  トサミズキ

0315-8_20170315201555ac3.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM リュウキュウカンヒサクラ

0315-9_20170315201554088.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM タイカンザクラ

0315-10_20170315201553119.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM タイカンザクラ

0315-11_20170315201552011.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm タイカンザクラ

以下、日比谷公園

0315-12_20170315201551a73.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM タイカンザクラ

0315-13.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM コブシ

0315-14.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM シクラメン

0315-15.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm シクラメン

0315-16.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM シクラメン

0315-18.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm シクラメン

0315-19.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM ツバキ

0315-20.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm  ツバキ

0315-21.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM ヒヤシンス

0315-22.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM ヒヤシンス

ヒヤシンスの写真はちょっと目標に近づいたかな??

0315-23.jpg
Beer Terrace 1949 HIBIYASAROH 日比谷サロー  バンコクガバオライス 

日比谷公園には複数のレストランがあります。最初に出会ったBeer Terraceでタイ料理と赤ワインを食す。当方の作る料理みたいだなと思いつついただきます。

0315-24.jpg

0315-25.jpg

いい天気で、緑に囲まれてワインをのみながらランチを食べる、これは悪くはない。

前々回のブログで、Zeiss Distagon 18mm FZ + close focus adaptorの組み合わせが、広角レンズでの超接近撮影の唯一の方法と書いたのですが、今回、Zeiss Batis 18mmに10mmの接写リングをつければ12cmくらいに近づけることがわかりました。しかし、なんか違う感じがする。Zeiss Batis 18mmではZeiss Distagon 18mm FZでの収差が減少して、なんだか広角接近撮影の意味がなくなってしまった。特に面白い写真が撮れない。広角の場合はもっとデフォルメしてほしいのだが、接近撮影において85mm と18mmの差がほとんどないのである。やっぱりオールドレンズはその個性故に存在価値があると思える。収差大好き。

少なくとも、今回の試みでZeiss Batis 18mmの解像の良さがわかりました。 5~8mmくらいの接写リングがあれば、もっと楽に撮影できるのですが、 10mm接写リングは苦しい。


ボケボケ写真への挑戦 その7 浜離宮恩賜庭園

ボケボケ写真への挑戦 その7 浜離宮恩賜庭園
2017-3-11
Sony FE85mm GM F1.4に接写リング(Viltrox DG-NEX エクステンションチューブ 10mm & 16mm)を付けて、F1.4のボケ写真に挑戦。これまで何回も挑戦しているのだが、どうにも難しい。なかなかイメージ通りの絵が得られない。とにかく何度もトライするしかない。
どういう絵がほしいかというと、ボケボケの形でいろんな色がまじりあった混とんとしたグチャグチャの全くの抽象的絵がほしいのであるが、フィールドでは色々な色が混じるような場面になかなか出くわさないのである。

自然教育園には現在、花らしい花が無いので、花を求めてあちこち近場の公園をうろついている。今回はNDフィルターを使わないでも、ぎりぎり高速シャッターで切り抜けられた。
新顔のZeiss Batis 18mmもちょっと登場します。

0314-1.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4, 1/2500 サンシュ

0314-2.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4, 1/2500

0314-3.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm F2.8, 1/1600 トリミング拡大

0314-4.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4, 1/4000

0314-5.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4, 1/4000

0314-6.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4, 1/4000

0314-7.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F16, 1/500

0314-8.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.7, 1/8000

浜離宮恩賜庭園は菜の花が見ごろ、ぜひおたずねください。

0314-9.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm F2.8, 1/2500

0314-10.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4, 1/5000

梅は終わりに近づいています。

0314-11.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F1.4, 1/8000

0314-12.jpg
Sony alpha7RII + Sony FE85mm GM F16, 1/500

ちっとも目標に近づいていませんね、どうしたらいいんじゃい、まったく?

レンズ沼のレンズ沼たる所以  4種のZeiss 18mm広角レンズを比較

レンズ沼のレンズ沼たる所以  4種のZeiss 18mm広角レンズを比較

2017-3-7 新宿御苑

最近念願のZeiss Batis 18mmを中古で購入。まだまだ値下がり率は微々たるものだが。それでも15万円台で入手。Sony alpha7RII 2台体制をとる当方にとって、18mmは当方のメインであるマクロレンズと対になる重要なポジションにある。

早速、手持ちの18mm (APS-Cでは12mmに相当)レンズ4本を比較してみた。Sony FE 16-35mmはこれ等の中で唯一ズームレンズだが、これもZeiss設計のレンズである。よって4種のZeiss 18mmの比較となります。

使用カメラ:フルサイズはSony alpha7RII、APS-CはFujifilm X-T10。

レンズは以下の通り。Zeiss Distagon 18mm はニコンマウントであるからKipon NIK-R/Mでライカマウントとして、さらにVoigtiandar VM-E Close Focus Adaptorでソニーマウントとした。後者はClose Focusが組み込まれているので最短撮影距離が0.3mの場合と、0.15mの場合2種で撮影した。0.15Mの接写というのが当方にとって、極めて重要である。その他のレンズも常に最短撮影距離で撮影した。

掲載する写真はJPEG画像をほぼ同じ花の大きさにトリミング拡大し、その他の修正は一切行っていない。Sony FE 16-35mmは18mmの場合のみならず16mmの場合も比較した。

0311-1.jpg

0311-2.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm F2.8 , 1/2500

0311-3.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm F9, 1/500

0311-4.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) F3.5, 1/3200

0311-5.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) F9, 1/500

0311-6.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) +Kipon NIK-R/M + Voigtlandar VM-E Close Focus Adaptor F3.5, 1/3200

0311-7.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) +Kipon NIK-R/M + Voigtlandar VM-E Close Focus Adaptor F9, 1/500

0311-8.jpg
Sony alpha7RII + Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm 18mm F4, 1/2000

0311-9.jpg
Sony alpha7RII + Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm 18mm F9, 1/500

0311-10.jpg
Sony alpha7RII + Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm 16mm F4, 1/2000

0311-11.jpg
Sony alpha7RII + Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm 16mm F9. 1/500

0311-12.jpg
Fujifilm -T10 + Zeiss touit 12mm F3.2, 1/2000

0311-13.jpg
Fujifilm -T10 + Zeiss touit 12mm F9, 1/500

画面を見ても大差ないと思われるに違いなので説明しておきます。
1、 Zeiss Distagon 18mmはもともと1966年の設計。当方はZeiss Distagon 18mm と10年以上付き合っている。50年前の設計であるが、今でもこの4種のなかで最も解像が優れていると思っている。このレンズで撮った絵を拡大してゆくと、レンズより先にセンサーのドットが崩れてしまう。しかしながら、当方が感じる欠点は光が多い時の色は抜群なのだが、光が無い曇りではダルな色彩になる豹変的性格にある。いつでも安定したフルサイズ18mmレンズがどうしても必要だ。ニコンマウント用レンズなので、Close Focus Adaptorをかますと最短撮影距離を15cmまで持って行けるところが、他の追従を許さない。
2、 APS-C用Zeiss touit 12mm は実質18mmで、4年前に発売された新しい設計のZeissレンズである。 Fujifilmカメラと組み合わせると抜群の色と解像を示す。なぜかSonyカメラよりFujifilmカメラに相性がいい。最短撮影距離が18cmであり、驚異的レンズと思っている。
3、 Sony FE16-35mmは2年ちょっと前にSonyから発売されたが、設計はツアイスである。当時はSony α7カメラに対応する広角レンズはこれしかなかったので仕方なく買ったのだが、Zeiss Distagon 18mmの持つ解像やビビッドな色気が消えたしまった。広角側はちょこちょこ写角なぞ変えたって、大差ない。ズームなぞ必要ないのである。
4、 Zeiss Batis 18mmは昨年発売された、Sony α7カメラ専用のレンズである。その形からいって、おそらくtouit 12mmの設計の延長上にあると考えられる。よって、Zeiss Batis 18mmにtouit 12mmのような解像と色気を期待したのだ。

0311-14.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm F2.8 , 1/1000

0311-15.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) F3.5, 1/1000

0311-16.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) F9, 1/500

0311-17.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) +Kipon NIK-R/M + Voigtlandar VM-E Close Focus Adaptor F3.5, 1/3200

0311-18.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) +Kipon NIK-R/M + Voigtlandar VM-E Close Focus Adaptor F9, 1/500

0311-19.jpg
Sony alpha7RII + Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm 18mm F4, 1/1000

0311-20.jpg
Sony alpha7RII + Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm 18mm F9, 1/500

0311-21.jpg
Fujifilm -T10 + Zeiss touit 12mm F2.8, 1/12500

0311-22.jpg
Fujifilm -T10 + Zeiss touit 12mm F9, 1/500

ここから先は、Fujifilm -T10 + Zeiss touit 12mmにSony alpha7RII + Zeiss Batis 18mmがどこまで追いつくかを試している。変な話で、APS-Cにフルサイズが追いつくかと言っているのである。

0311-23.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm

0311-24.jpg
Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm

0311-25.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm

0311-26.jpg
Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm

0311-27.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm

0311-28.jpg
Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm

0311-29.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm  寒桜

0311-30.jpg
Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm

0311-31.jpg
Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm

0311-32.jpg
Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm

結論として
1、Zeiss Batis 18mmはSony Vario-Tessar T* FE 16-35mmが失ったZeissの解像と色気を取り戻しており、使える。
2、Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mmはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mmに比して、どっしりとした落ち着きがあり、フルサイズの貫禄はやはりある。価格から言って当たり前かもしれないが、Fujifilm X-T10に比してSony alpha7RIIのメカはずっと使いやすい。
3、Zeiss Distagon 18mm FZ (Cosina) +Kipon NIK-R/M + Voigtlandar VM-E Close Focus Adaptorによる15cmまでの接近撮影は唯一無二のメリットであり、Batis 18mmを買ってもDistagon 18mmを売るわけにはいかない。


CP+2017レポート 中判カメラ3種 VS フルサイズ・Sony α7RII その3

CP+2017レポート 中判カメラ3種 VS フルサイズ・Sony α7RII その3

これまで、デジタル中判カメラといえば、Pentax 645D から始まってPentax 645Zへ進化したPentax 645中判カメラしかありませんでした。Pentax 645Zは死ぬまでには一度は使ってみたいカメラです/でした?

0304-1_201703041905159b8.jpg

<その2>に書いたように、フィルム時代から現在にいたるまで風景写真のフォトコンはPentax 645フィルムカメラが席捲しています。このファンの要望に応えて、ビジネスにならないという社内の反対勢力を押し切ってデジタルカメラPentax 645D/Zが誕生し、よくやってくれたと世の中は大いに歓迎したのです。CP+でPentax 645D/Zのプレゼンを聞いて、その力にいつも感心していました。 

一眼レフで本体が1.5kgありますから、マクロレンズをつけると2.3kgになります。その重さゆえに、年とともに夢はどんどん遠ざかっていったのです。

  ところが、昨年末にハッセルブラッド、今年になって富士フィルムがデジタル・ミラーレス。中判カメラをあいついで発売しました。富士フィルム+マクロレンズで1.8kg、ハッセルブラッド+マクロレンズで1.3kg。なんとか1.5kg前後に納まってきました。あこがれてきたPentax 645か、新鋭ミラーレスか、そりゃ皆さんドキドキしますよ。

0304-2_2017030419051440b.jpg

本体のRICOHの業績は苦しく、絶対的優位を保ってきたPentax645Zも追い上げられて、今年はPentaxの苦難の年になりそうです。  このプレゼンで、Pentax 645Zは必死の反撃を試みています。 Pentax 645Zはミラーがある一眼レフ、富士フィルムとハッセルブラッドはミラーレス。この大きな相違点が論点です。

0304-3_20170304190513f07.jpg

0304-4_20170304190512d6b.jpg

0304-5_201703041916085c7.jpg

HASEO氏はドレスの布(実際は紙だそうです)を揺らして、1ショット(連射なし)一発で写真を撮るそうです。ミラーで実体を見ながら、ベストタイミングを一発で捉えることの重要性を力説していました。 中判カメラは3台とも2~3コマ/秒ですから、連写もくそもあったもんじゃない、一発勝負は当然です。 

このプレゼンを聞いたとき、当方もミラーレス中判を選択する不安を強く感じたのです。なぜなら、ミラーレス(Sony alpha7RII)/マクロ撮影でアリを撮っていた時に、アリのスピードに全くついて行けない。ミラーレスのシャッター・タイムラグのためにアリをフォーカスしながら撮ることは至難の業だったのです。鳥撮りでないネーチャー・フォトにおいてもミラーレスでつらい時があるのです。

つぎはハッセルブラッドです。こちらはもともと中判フィルムカメラの名門で、これを持っているアマチュアは、このカメラに高額の投資をする決断が出来たというだけで尊敬されるのでした。

0304-6_20170304191922b18.jpg

しかしながら、ハッセルブラッドのブースは小さなものでした。プレゼン内容もだた触らせるだけで、ハッセルブラッドの新製品、中判ミラーレスX1Dの売り込み内容がちっとも伝わってきませんでした。
手に取った感触、覗いた感触いずれも魅かれるところはありませんでした。プレゼンがプアーですから、しょうがない。実体はわかりません。昨年のソニーNEX-7をベースとしたハッセルブラッドのLunarの時はもっと一生懸命だったのですが今年の中判ミラーレスX1Dは勢いが大幅ダウンです。バカ高いLunar、実態は日本で生産ということで、結局売れたようには見えません。今度も100万円近いX1D、実態は日本で生産。Lunarよりはましでしょうが、ハッセルブラッドのデジタル移行が成功するか否かはスレスレの線でしょう。

0304-7_201703041924271d0.jpg
ハッセルブラッドX1D


目の前に、Fujifilm GFX 50S, Pentax 645Z, HasselbladX1Dの3台が並べられ、好きなのを一台持って行っていいといわれたらどうしましょう。まずHasselbladX1Dが落ちて、Fujifilm GFX 50S, Pentax 645Zは結構迷って、結局Fujifilm GFX 50Sを持って行くかな??

さて、Sony alpha7RIIの話に移ります。CP+2017ではソニーのブースは一番大きい。キヤノンが一回り小さく、ニコンと富士フィルムが2/3, リコー/ペンタックス、オリンパス、パナソニックが半分弱という勢力分布となっています。今のところは、ソニーの躍進とニコン、リコー/ペンタックスの衰退が明白になりました。
たまたまソニーの下記トークにぶち当たって、足を止めました。

0304-8_20170304190622614.jpg

0304-9_201703041906216d1.jpg

柏倉氏が夏は西表島、冬は北海道、大雪山・野付半島などでSony alpha7RII, alpha7SII, 6500の3台をもって撮影、打田氏がその撮影風景をコマーシャル動画としたものです。

0304-10_2017030419062128a.jpg

レンズはFE 70-200mm F2.8 GM OSS SEL70200GMとFE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GMが中心。 この最新レンズはF2.8ですから20万円以上する憧れのレンズです。

0304-11_20170304190620940.jpg

0304-12_20170304190619f12.jpg

0304-13_201703041907146a0.jpg

柏倉氏のスチール写真において、高感度特性に重点をおいたSony alpha7SIIを使ったのはこれと2枚だけでした。絶賛していますが、使う場面はSony alpha7RIIに比して、1/10以下であることが実体と思われます。そりゃそうですよね、夜を好んで撮る人はマイナーですよ。当方もハブのいる沖縄で夜撮るのはいやですよ。
Sony alpha7SIIが活躍するのは圧倒的に打田氏の動画。動画に長時間露光というのは無いから、Sony alpha7SIIのほうが使い勝手がいい、よってこれが動画のメインとなる。 というか、この地の果ての環境でコマーシャル動画を撮るのは、Sony alpha7SII/Sony alpha7RIIがあって初めてできる。

0304-14_201703041907143d2.jpg

0304-15_2017030419071328f.jpg

ここまでが西表島。

0304-16_20170304190712114.jpg

-30℃、大雪山でのSony alpha7RIIによる撮影。

0304-17_20170304190711bd5.jpg

0304-18_20170304190710c34.jpg

北海道、野付半島でのSony alpha7RIIによる撮影。

0304-19_201703041907579e1.jpg

野付半島でのSony α6500による撮影。

以下、打田氏のコマーシャル動画。

0304-20_201703041907567c8.jpg

0304-21_2017030419075509f.jpg

0304-22_201703041907557a7.jpg

0304-23_201703041907545dd.jpg

当方、動画に関してはさっぱりわかりませんが、打田氏はS-Logを絶賛していました。S-Log使用時は、撮影後にグレーディングを行うことで、それぞれのシーンに合わせた自由度の高い映像表現が可能になります。左がグレーディング前、右が後です。

0304-24_20170304190753367.jpg

柏倉氏はヒトの入りもむことが困難な場所に体当たりでどんどん入り込んでゆく、ネーチャーフォトグラファーとして、その厳しい態度は好感が持てる。ちょっと売れてくると、車で乗り付け、アシスタントを大勢使って撮影し、受けを狙った適当な味付けをして作品を出すプロ写真家の<ユルイ世界>が写真界でもてはやされる。これが当方が写真が嫌いな理由である。アートの世界は、自分の中に湧いてくる表したい何ものかを追いかけて、一生まだまだダメだ、まだまだダメだといって死ぬまで追い続けるものなのだ。
柏倉氏が極限に挑むことができるのはSony alpha7RIIがあるからである。 逆に言えば、Sony alpha7RIIが出来て、新たに生まれた可能性を、自分の目的に向かって極限まで追いかけているということだ。

なぜ、ソニーがストイックな柏倉氏をプレゼンターとし、富士フィルムが<ユルイ>プレゼンターを使ったのか。これはいまの写真界自体が<ユルイ世界>に立脚しており、富士フィルムは過去のフイルム時代からの流れから、この今のユルイ写真界に中心にいるのに対して、新参者ソニーはそういうしがらみがない、必死に過去と未来を追っているからと思う。
さて、中判カメラ3者とSony alpha7RIIの位置関係は、<中判カメラは買いか>という命題の答えは?
中判カメラはやはりFujifilm GFX 50Sが買いだろう。その階調の高さを生かす撮り方をしなければ。スタジオ撮影、人物特に女性、花などを中心に攻めるなら、Sony alpha7RIIに比して中判の多少の階調の高さは意味あるものになる。Fujifilmはフィルム時代のメンバーがカメラの色彩の最終調整を行っているそうだ。Fujifilm GFX 50SはFujifilm X-T2と同じ色彩が出せたといっている。そのFujifilmの色に魅かれて買うのも意味あるかもしれない。風景写真や旅行写真に中判カメラを担いでゆくのは特別な場合であり、 通常はむしろ高画質でありながら高い機動性を持つSony alpha7RIIを使うべきだろう。絶景といわれるみんなが集まる場面に車で乗り付けて中判カメラで撮るという、清一色的カメラワークを当方は好まない。自然のなかではあくまで動き回まわって、誰も撮ったことのないシーンを探すのがネーチャー・フォトであると信じる。但し、プロフェッショナルなコマーシャル・フォトは別だ。スタジオであろうが、フィールドであろうが、万難を排して少しでもいい絵を作る機材を使うのが当然だ。
と考えてくると、当然ソニーは黙っていないだろう。スタジオ撮影でSony alpha7RIIよりFujifilm GFX 50Sが選ばれることは間違いない。遅かれ早かれソニーは中判カメラを出してくる。ソニーはFujifilm GFX 50Sを越さねばならない。ソニーは今はニコン/キヤノンの一眼レフを超すことを第一目標としているが、すでに中判カメラの開発に入っているだろう。その双方がドッキングした時にα9中判カメラが誕生する。それはいつか? 今年の暮れか、来年の初めか? SonyがRicohの苦戦に付け込んで、Pentaxを抱き込んで、Pentaxの中判カメラ・ノウハウを手に入れるかもしれない。 
結論は、お金もないことだし、ソニー中判カメラの噂がはっきり見えてくるまで、しばらく待つことにしましょう。


0304-25_201703041908119a9.jpg

CP+2017レポート 中判カメラ3種 VS フルサイズ・Sony α7RII その2

富士フィルムの新製品、中判カメラFujifilm GFX 50Sに関する3つのトークを聞くために、土曜に続いて、日曜もパシフィコ横浜CP+へ出かけました。 3つのうち中村さんのトークはおおいに参考になりました。彼は完全にスタジオ撮影。
以下の写真は全てFujifilm X-T10 + Zeiss touit 32mmでプレゼンスライドを撮影したものです。

0301-1.jpg

0301-2.jpg

0301-3.jpg

この2つの写真はFujifilm GFX 50Sではなく、別の中判カメラの作品ですが、この写真が中判カメラのメリットを的確に現しています。 巨大なパネルに引き伸ばしても破たんしない高画素数と、それより重要なのは階調にあるといいます。階調が多ければ多いほど、色や明るさの変化をなめらかなグラデーションで表現でき、自然に近い描画ができる。なぜセンサーサイズが大きくなるほど階調表現レベルが高くなるのかは良くわからないのだが、とにかくグラデーションがきれいになるので、生っぽくなる。当方には本物以上の生っぽい色気が出てくるように見える。

0301-4.jpg

0301-5.jpg

この2枚は、左が中判, Fujifilm GFX 50Sで右がAPS-C, Fujifilm X-T2。この写真を見ると、ボケの出方は当然違うが、生っぽさの違いはわずかである。プレゼンターもむしろFujifilm X-T2の表現にビックリであると言っていました。

0301-6.jpg

0301-7.jpg

0301-8.jpg

0301-9.jpg

中村氏は花と水の組み合わせに挑戦している。水盤の上に花を置いたり、水滴をうまく使ったり。複数の色でライティングすることによる水滴を魅力的に見せたり。正に、波や水鏡を追っている当方の琴線に触れる方向であった。

結局、Fujifilm GFX 50S 中判とAPS-Cの差を明確に示すサンプルは出てこなかったが、大事なのは使っている人の総合的感触で、それを証明する一枚の写真を提示するのは容易なことでない。当方もレンズの特徴の違いを表すブログ用写真を選び出すのに苦労している。長期に触っていると、その違いというのが明確にわかってくるのである。これだけシビヤーに画像を追いかけている中村氏の結論を当方は信じてしまう。とにかく、<階調>という言葉に引き込まれてゆく。

さてほかの2名のトークはどうだったのか?

0301-10.jpg

この方は大変人気があるらしく、トークが始まるだいぶ前から席は満員。トークがはじまる寸前まで空席がめだった中村氏とは大違いであった。内容はニュージーランドの旅で、このトークの寸前に帰国したそうである。

0301-11.jpg

0301-12.jpg

0301-13.jpg

いい写真を3枚だけ選んで載せます。この写真を見る限り文句をいう点はありませんが、トーク全体は、何がFujifilm GFX 50Sのメリットかちっともわからなかった。単なるニュージーランドの観光写真。上の写真で、岩陰に鳥を入れるのに苦労した、年取って目が悪くなったと言っていたが、この中判カメラはミラーレスだから、チャッタータイムラグが大きいためで、年のせいではない。どうやら、この方、メカは全然わかっていないようだ。まあ、Fujifilm GFX 50Sを持って行くところに行けば、きれいな写真が撮れるということは理解した。

0301-14.jpg

次は萩原氏。<風景写真>の編集長であったということで、彼の写真方向は見なくてもわかる。

0301-15.jpg

0301-16.jpg

0301-17.jpg


これもいい写真だけ3枚選択しました。写真に文句をつける点はありませんが、なぜかほとんどの写真が、絞りをぎりぎりまで絞って、スローシャッターを切っていることが引っ掛かりました。水面とか雪をスローシャッターで表現したいことはわかるのですが、なんで他の写真全部そうなのか? 焦点深度の浅い中判カメラをピシッと見せるために、絞り込んでパンフォーカス、オンリーとしたのか。そりゃあんまりバカじゃない。

この方のトークからもFujifilm GFX 50Sのメリットが読み取れません。もともと風景写真は中判ペンタックス645フィルムカメラが席捲してきました。デジタルよりフィルムの方がいいと言われ続けてきた中でのFujifilm GFX 50Sの位置が不明。いくら口で、これからの風景写真はFujifilm GFX 50Sが主軸となるだろうと言われても信用できません。

0301-18.jpg

0301-19.jpg

梅の花を撮っていたら、メジロが写っていること気づいて、これをトリミング拡大。 この鳥の撮り方が意味ある撮り方になるだろうとおっしゃる。 何かすべてが軽い。 中村氏の自分の目標をどこまでも追いかける姿勢に対して、他の2者の姿勢はなんとも<ゆるい>。 この<ゆるさ>が一般のカメラファンには受けるのか? 後で述べるソニーのトーク、柏倉氏のシビヤーさに比してこの<ゆるさ>、 一般受けをねらう富士フィルムとストイックなソニーのスタンスの違いが見える。 富士フィルムの展示会における当方の違和感は、富士フィルムのもともと持っているこれまでの写真に対する古い考えに起因する。当方には<アートとしてはなんとゆるい世界なのか>としてしか映らない。

0301-20.jpg
Fujifilm GFX 50S

富士フィルムの持つフイルム時代の写真感。そのオールドな写真感に対する違和感とは別に、富士フィルムのカメラFujifilm GFX 50Sは信頼できる。なんとも地味な外見ではあるが、持った感じはシックリとし、撮れるカメラという感触をひしひし感じている。この富士フィルムに併存するオールド・フィルム屋の残影とカメラ技術者のチャレンジの2面性がなぜ起きるのかは最後にまた議論しましょう。


他の中判カメラとフルサイズSony alpha7RIIに関しては<その3>をご期待ください。

プロフィール

山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

最新記事
リンク
このブログをリンクに追加する
最新コメント
訪問ありがとうございます。
過去の記事(カテゴリ別)
過去の記事(月別)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ただいまの時刻は??
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最新トラックバック