リコーGXR試写レポート・パートII その3 (最終回)

リコーGXR試写レポート・パートII その3 (最終回)

リコーGXRの戦略をみると、明らかにデジカメユーザーのグレードアップ志向者を取り込んでゆこうという意図で布陣が出来上がっていると思います。低価格のデジカメ用の受光部と高倍率ズームでユーザーを取り込む→A12単焦点で、明らかなる画質の差を見せて、GXRに定着させる→A16ズームでユーザーの要求を満たす。しかし、マウントA12を出してから、意図したのかしなかったのかは解りませんが、その戦略とは異なる路線が出来てしまいました。つまりオールドカメラファンが取り込まれ、ついでに当方みたいな一眼レフユーザーが2ndカメラとしてGXRを使うようになり、前述の路線を逆にたどるようになったのです。すなわち、まずマウントA12を買ってから、その後A12単焦点を買ってみようかとかA16ズームを買ってみようかという動きです。この時に、とんでもないことが起きたのです。<なんだ、一眼レフはいらないじゃないか、GXRで十分だ>。細かいことをいえば、GXRはまだ改良しなければならないでしょう。でも大局的に見るとミラーレスで十分なのです。プロ報道写真用のカメラはまだ当分一眼レフの存在価値があるかもしれませんが、それ以外はミラーレスで十分の時代がすぐそこにやってきているのです。GXRはあわてて最初の戦略とは逆向きの流れに対応する必要があります。たとえばEVFの改良です。この逆向きの流れも強敵がいっぱいます。フジフィルム、ニコンは強敵で、今度キャノンも参入してくるでしょう。どこのカメラがいいのかという皆さんの知りたいことには回答がありません。ただ、当方は必要な機能をあからさまな形として表現しているGXRに好感を持っています。ミラーレスのコンセプトとして、必要な機能をコンパクトにまとめて、カメラはスリムにして、レンズ中心に動いて行くことが当方の考えです。GXRはこれに近い。 レンズ交換できるカメラでなくて、カメラ交換できるレンズの時代となるのです。一本のレンズに今日はGXR、明日はペンタックスQ、その次はキャノンフルサイズと目的に応じて付け替えてゆくのです。こう考えてくると、<なぜフルサイズでなければならないのか>という疑問がわいてきます。受光面は広い方がいい。それだけの理由で、レンズを全部買い替える意味があるでしょうか。伝統的ヒエラルキーが崩壊してしまって、単に結果の絵がよければいいということになります。あこがれのxxx(例えばニコンD4)というこれまでの考えが崩壊するのです。ムードで上級といわれるカメラを買って、やっぱりよかったよかったと満足するパターンが崩れるのです。何しろこの一直線の上昇思考がとれなくなります。どのカメラでもどのレンズでもいくらでも組み合わせることが出来るのです。レンズやカメラが入り乱れて、結局、自分はどの絵がすきなのだということで判断するしかなくなるのです。

ヒエラルキーの崩壊で、一番怖いのは韓国・台湾の台頭でしょう。カメラメーカーはどう考えるのでしょうか。先を読むのはとってもむずかしい。そう簡単に追いつけないのはレンズの世界、レンズ資産と開発力を持つメーカーが勝ち残ると考えるのか。PCと同じ考えで、韓国・台湾と競争することは覚悟でカメラ本体の電子器具としての未来を追求するのでしょうか。いずれにせよペンタックスは吹っ飛んでしまうことは明らかです。一時的には、リコーさんとペンタックスのいい所を融合して、とんでもない製品をだしてくれと期待はしているものの、どう考えても、将来ペンタックスあるいはリコー・ペンタックスはソニーの傘下にはいるしか道はないでしょう。ソニーはツアイスとミノルタのレンズを資産として、電子部門で優位に立とうとするでしょうが、まだまだ完全に勝てるという自信はないでしょう。もっと味方がほしいのです。
  結局GXRは買いなのか、否かという問いに対して、 当方はそんなことたいした問題じゃないというのが答えです。 気に入ったレンズをみつけて、いろいろなミラーレスカメラを買って付け替えて行けばいいじゃないかと思っているのです。気に入ったカメラがみつかったら、お付き合いでそのカメラのオートフォーカスレンズを少し買い足すという流れです。発想の転換をしたい方はGXRマウントA12は買いです。まちがいなく発想が転換します。

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

ツアイスはしっかりしてますね。いいレンズです。

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リコーGXR+フォクトレンダー・カラースコパー35mm F2.5 PII

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リコーGXR+フォクトレンダー・カラースコパー35mm F2.5 PII

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

マクロは景色を撮っているのではなくて、海を撮っているのがお分かりになりますか。

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

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リコーGXR+フォクトレンダー・カラースコパー35mm F2.5 PII

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

三つ岩から番場浦では強い風が吹いて、カメラが固定出来ないほどです。ゴロタ石で足場は悪いし、カメラ3台を抱えて、広角ではもっともっと海に近づかなければならないのに、危なくてそれができません。ひっくりかえったら、どこか骨折するか、20万円のカメラ・レンズがおしゃかになるかいずれかです。
この強い風にふかれた、荒ぶる海を表現してみたかった。

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

風の作るさざ波がとても魅力的であることはこれまでの経験で知っていました。子供のころから岩礁地帯のタイドプール(潮溜まり)は遊びの場でした。さざ波とタイドプールの魅力を写真にしようと粘って、風の作る波紋を撮って見ました。まったく予想もしない面白い写真となりました。なんでいつも単焦点マクロを信頼しているか。このレンズを持つと自然に物事をマクロ的みるようになるのです。今まで気が付かなかった絵が、いつも通り過ぎるところにでも、いっぱいころがっているのです。

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4


小さい頃から体全体で海を感じてきた者ですから、海を撮るときは、海を感じる絵が撮りたい。ただ、素直に海を撮りたい。

ペンタックスとGXR, 両者の目標はとても似ている。両方ともきれいな絵を写したいという願望が目的で、報道写真を撮るのが目的で無いのです。スポーツのような早い動きや、条件の悪い時の瞬時の撮影とか、そういうことは目的でないのです。今のところ、GXRとペンタックスの絵はとても違うように見える。それは色調を調整すれば近づくでしょう。もし、近づいた絵に調整できたら、ペンタックスである必要はなくなるかもしれません。恐ろしいことです。軽くて、機能的には使い易いGXRで目的は達成できてしまうのです。ニコンD800のフルサイズ、その重たさをかんがえると、本当にフルサイズが必要なのか?何のためにフルサイズが必要なのか? GXRでいいじゃない。報道写真のプロはキャノンを使えばいいじゃない。美しい写真をとりたいならGXRでいいじゃない。
   ご覧のようにGXRの色調はちょっと落ち着きがありません。当方がGXRの調整をいじりすぎて、どこか間違っているかもしれません。沖縄ではフォクトレンダーはおとなしすぎるといっていたのですから。突然海であばれだすはずはありません。
最後にいつも思うのですが、なんやかんやあって、結果的にはペンタックスK20Dが一番いい絵を作るのです。GXRはロンドンの結果をまたご報告しましょう。まだまだ、GXRの本当の結論は先の話です。

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ペンタックスK5 + ペンタックス100mm macro

真鶴港の夕暮れをほんの少しを撮って見ましょう。

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ペンタックスK5 + ペンタックス100mm macro

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK (トリミング)

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

最後に一言。この地点から遠くに真鶴港がみえます。この地点は海から海抜17m の地点と標識が立っています。東北の津波は、30m、この地点では海の底です。津波をさけるには、エッチラオッチラ坂道を1.5km上らねばなりません。東北の方はなぜ津波から逃げられなかったのか不思議でした。 しかし、この地点が海の底になるなんて、だれが想像できますか。ただ、ただ、残念です。
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リコーGXR試写レポート・パートII その2

リコーGXR試写レポート・パートII その2

リコーGXR試写と書きましたが、実際はGXRの写真は少なく、ペンタックスが多くなりました。ペンタックスを使ったツアイス・ディスタゴン18mmの評価と、ペンタックス100mm macroにリアコンバーターを使うとどうなるかを知りたかったのです。いずれもロンドンでの撮影の布陣を決めるためです。

1)今回で分かったことは、移動しながら同時に3台のカメラを使うことは不可能だ。せいぜい2台まで。3台になると頭が混乱して、かえっていい絵がとれない(移動しない撮影とか助手がついて撮影の場合は別でしょうが)。
2)GXRのフォーカスアシストはとても有効だ。そうすると、マニュアルフォーカスレンズはGXRにまかせて、つまり、ツアイス18mm、フォクトレンダー35mm。オートフォーカスレンズをペンタックスに振り分けよう。つまり100mm macro 。リアコンバーターをつけるとマニュアルフォーカスになるのと、どうも絵が綺麗でない。明るさが落ちることと、焦点距離が140mm (実質210mm )となって、手振れが生じるからかもしれない。使えることは使えるが、100mmを中心に撮影した方が無難なようだ。
3)フォクトレンダーやツアイスは海の空を撮ると、周辺光量落ちが発生する。場合によってはGXRの補正機構が有効であろう。ツアイスの色もGXRでは青が強い、これをツアイスの特徴として利用するか、補正するかは考える必要がある。さすがにペンタックスでは色補正は必要ない落ち着いた色調になる。
  小さなGXRの機能がずいぶんと頼りになるものだ。

   真鶴のいいところは海と森があることです。この森の意味を知らないでここを訪れる観光客さんが多いようでした。バスの中でも魚市場に行くとか、美味しい魚を食べるとかいう話題が多くて、森を歩こうという方はいませんでした。この森は魚つき(保安)林といって、江戸時代に魚を引き寄せるために、植林して出来上がった、生活に密着した森なのです。十分トレッキングができる整備され且つ深い森です。この魚つき森の面白さをどうやって写真で表そうか。トライしてみました。2時間ほど森をあるいたのですが、迷い込んだようなカップル一組に会っただけでした。あまり混んでほしくないのですが、当方の推薦の場所なのです。

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

木陰から見える海として魚つき林を表わしてみました。

番場浦遊歩道を歩けば、このような海をかい間見ることができます。森林浴遊歩道にはいると、もう海は見えずに、巨木に出会います。


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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

真鶴ブルーラインの岩大橋が見えます。小田原から熱海はいつも車が渋滞。抜け道なしですから、真鶴へ行くには絶対に車は使わないように。

リコーGXR試写レポート・パートII その1

リコーGXR試写レポート・パートII その1

ツアイス・ディスタゴン18mm F3.5 ZKを買ったので、この試写とGXRの試写を兼ねて、海を撮影してみました。東京から海といえば一番近いところでまともな海があるのは真鶴にきまってます。品川から約1.5時間、家から約2時間。京都の元住処から近江へゆくのと同じかな。

布陣は
1)ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK
2)ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4
3)リコーGXR+マウントA12 +フォクトレンダー・カラースコパー・35mm F2.5 PII
4)リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

結論をいうと、リコーマウントA12の説明本(日本カメラ)を勉強して、フォーカスアシストと種々の機能を、3つのレバーに振り分けることを行った結果、びっくり。何のためにデカい一眼レフが必要なのかわからなくなってしましました。リコーGXRで十分、今回の試写ではペンタックスの一眼レフの存在に関して考え直す必要があります。
1)ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKは単にファインダーで焦点を合わせることは無理です。GXRのフォーカスアシストが有効でした。ペンタックスK5も拡大ライブビューを使えばフォーカス出来るでしょうが、やったことが無いので、現状ではGXRの圧勝です。ペンタックスもライブビューとか拡大機能を使えば追いつくでしょう。
2)フォーカスアシストを使って十分フォーカスを合わせれば、ローパスフィルターが無い為でしょうかペンタックスK5よりGXRの方が画像のきめが細かい。画素数はペンタックスの方が上なのに。
3)リコーGXR+マウントA12とペンタックスK5の絵はあまりにも違う。ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKレンズの作り出す色の特徴を表わすにはGXRが優れている。一見ペンタックスK5の絵の方がナチュラルであるが、拡大してゆくとGXRがくずれずにのびてゆく。この違いを今のところうまく説明できない。ペンタックスK5の方が落ち着いたクオリティーを感じる。どちらの絵がいいのかは今のところ結論出来ない。

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

この絵がツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKの色を表現しているように思います。

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK (トリミング)

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK


GXRの設定を改良したので、あまりにもGXRが各段に使い易くなったので、ショックをうけて、一眼レフの存在がまったくわからなくなった。こうやって落ち着いて絵をみてみると、ペンタックスの絵の落ち着いたクオリティーがわかる。ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKはペンタックス 15mm limitedに比べて逆光にめっぽう弱い。しかし、こうやって絵を見てみるとやはりそのクオリティーの高さがわかる。

京都の桜の見方 その3 (最終回)

京都の桜の見方 その3 (最終回)

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仁和寺の御室桜

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仁和寺の桜

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仁和寺の御室桜

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岡崎疏水の桜

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岡崎疏水の桜

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岡崎疏水の千石船と桜

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岡崎疏水の桜

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山科、琵琶湖疏水の桜

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二条城のライトアップ

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二条城のライトアップ

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黒谷、真如堂の桜

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黒谷、真如堂の桜

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黒谷、真如堂の桜

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京都御苑の桜

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京都御苑の桜

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京都御苑の桜

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京都御苑の桜

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京都御苑の桜

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番外、吉野の桜

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番外、吉野の桜

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番外、吉野の大枝垂れ桜

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東京、千鳥ヶ淵の桜

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東京、千鳥ヶ淵の桜

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東京、千鳥ヶ淵の桜

京都の桜の見方 その2 

京都の桜の見方 その2

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上賀茂神社の枝垂れ桜<ベニシダレザクラの「斎王桜」(さいおうざくら)>

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上賀茂神社の桜

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上賀茂神社から賀茂川へ、その土手の桜並木

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賀茂川の桜吹雪

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賀茂川の桜吹雪

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賀茂川から京都府立植物園へ、植物園の桜吹雪

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植物園の桜じゅうたん

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植物園のライトアップ

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植物園のライトアップ

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平安神宮、神苑の紅しだれ

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平安神宮、神苑の紅しだれ

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平安神宮、神苑の桜

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平安神宮、神苑の紅しだれ

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龍安寺の桜

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龍安寺の桜

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龍安寺、石庭の桜

京都の桜の見方 その1

京都の桜の見方 その1

京都の桜の見方  その1

つれづれなるままに京都の桜を思い出して書きましょう。京都の花見の参考にしてください。
1、一重枝垂れ桜、ソメイヨシノ、八重枝垂桜、御室桜の順に咲くのです。
かしこい人は後半の2つをねらいましょう。いくらかは静かに桜を楽しめます。いかに長い間、桜を楽しむかと京都の庭師さんは細かい気配りをしているのです。それを感じてください。東京には少ない、八重紅枝垂桜(紅しだれ)を愛でるのが京都のよいところ。
2、どこが一番見ごたえがあるかといえば、醍醐の桜に決ってます。八重紅枝垂桜の名所といえば、平安神宮・神苑、御所・御苑の北側(近衛邸跡)、龍安寺の石庭(今年のJRの宣伝写真)と西庭です。御室桜は仁和寺にしかありません。色々な種類の桜をじっとみたければ京都府立植物園。ライトアップは二条城が一番。祇園白川もあるし、蹴上のインクラインもあるし、岡崎疏水の千石船もあるし、ではどこが一番楽しいかといえば、鴨川・賀茂川のほとりを歩くことに決ってます。遅めに行けば、花吹雪につつまれます。ここに登場するところは、広いか、穴場かで、むちゃくちゃに混んで、うんざりということはありません(千石船は例外、早起きしなければだめですよ)。そのなかでも比較的、静かに桜をみられるのは、龍安寺・西庭、黒谷・真如堂、御苑、府立植物園でしょうか。
3、京都の桜は一般には東京より遅いですから間違わないように。ここ数年は東京も寒いのでほぼ同時に開花しているようですが。八重枝垂桜は4月中旬、御室桜は下旬です。良く調べてお出かけください。平安神宮でここの桜はやけに赤いわねとか、仁和寺でこの桜は背が低くて変な桜ねとか馬鹿ことを言う人は京都に来ないでください。

今年は4月の初めにロンドンにいってしまうので、桜が撮れるかわからないけど、まだ咲いていたら、東京の桜を一生懸命撮ってみましょう。いままで、気に入った桜の写真を撮ったことがありません。桜の雰囲気にのまれてしまって、写真になってないのです。今年こそはと意気込んでいます。ちなみに東京の桜といったら、千鳥ヶ淵と新宿御苑に決まってます。お楽しみに。

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祇園、白川への道、鯖寿司<いづう>があります。

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祇園、白川(新橋)の桜

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祇園、白川の白鷺さんと桜

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祇園、白川には夜になると舞妓さんが現れることもあります。

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祇園、白川の料亭で至福の時をお過ごしください。

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木屋町通りと高瀬川の桜

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醍醐寺の桜

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醍醐寺の桜

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醍醐寺の桜

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醍醐寺の桜

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醍醐寺のお坊さん

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鴨川は即ち京都であり、京都は即ち鴨川である。

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鴨川の桜

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鴨川の桜

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鴨川の桜

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ここからは鴨川は賀茂川(上流)と名前を変える。

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賀茂川の桜と亀石(ここは賀茂川と高野川が合流して鴨川となる三角州、剣先)(以前のブログに剣崎と書いたのは間違え剣先)

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賀茂大橋のたもとに咲く大枝垂桜、これは早々と咲くので、一重の枝垂桜と思います。近年の鴨川公園の整備に伴って現れたとっても愛すべき桜です、かわいがってください。

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続きは明日

ペンタックス・フルサイズ・ミラーレスとリコーGXRについて

ペンタックス・フルサイズ・ミラーレスとリコーGXRについて


当方は今年の秋にしっかりしたEVFのついたペンタックス・フルサイズ・ミラーレス
が発売されると勝手に決めて、全てのカメラプランをねり始めました。リコーの力がペンタックスに移入されるのに最低半年はかかるので秋の発売としました。
1)その1として、マップカメラで1年間以上にらめっこしていた、ツアイス・ディスタゴン・18mm/F3.5 ZK、10万円をとうとう購入しました。だれも買う人がいなかった18mmを当方が面倒見ることになりました。普通のツアイスはいっぱいあるのですが、ZKというのはペンタックス用のマウントで、現在コシナは生産を中止しているために、市場には新品が数点残っているだけで、中古はこの18mmが最後の品でした。100人に1人くらいしか買う人はいないだろうと言っている方もいました。1年マップカメラにさらされていると、1万人以上の人が見ているわけで、当方は1万人に1人の変人かもしれません。理由は、ツアイスはフルサイズでもAPS-Cでも使えるからです。これでツアイスZKが100mm macro, 50mm, 18mmとそろいました。本当はフルサイズにとっては21mmがほしかったのですが、このZKが市場に出ることはまずありえませんので18mmで我慢です。APS-Cには18mmの方がインパクトがあるはずです。この3セットはペンタックスK5, ペンタックス・フルサイズ、リコーGXRのいずれにもつけることができるのです。そこが狙いです。これでフルサイズを買っても、当面ツアイス3本とペンタックス43mm, 77mm limitedでレンズを買い足さなくて撮影できる。あくまでペンタックス・フルサイズが近々出ることが前提です。

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リコーGXR+マウントA12+Kマウント用アダプター+ツアイス・ディスタゴン18mm/F3.5 ZK

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リコーGXR+マウントA12+フォクトレンダー・カラースコパー・35mm/F2.5 PII

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ペンタックスK5 +ツアイス・ディスタゴン18mm/F3.5 ZK

18mmをKマウントアダプターでGXRにつけた状態を見ると、これは、これからのカメラの姿を暗示していると思います。主体はレンズであり、カメラ本体はレンズに合わせた付随物となるのです。レンズが電子化されることも夢ではないでしょうが、当分先でしょう。とするとアナログのレンズがすべてを握っているわけで、あとは電子機器(カメラ本体)が付加されるだけです。付加物は必要最小となり、コンパクトになります。

レンズを中心に、小さなカメラ本体が、何台もついたりはなれたりするのです。将来的にはGXR2台とペンタックス・フルサイズ・ミラーレス1台の3台体制となるはずです。ペンタックスのかわりにGXRフルサイズになるかもしれません。みんなリコーになってペンタックスが消滅するかもしれない。悲しいな。しっかりしたEVFのついたペンタックス・フルサイズ・ミラーレスを出してくれないと、本当にそうなるかもしれない。ペンタプリズムがなくなるのだから、ペンタックス危うし。誰がペンタックスを応援しているかをちゃんと把握して今後すすまないと、他のメーカーのまねをすると完全に消滅します。例えば。だれがペンタックスQを買うのでしょうか。若い女の子ですか?それも必要でしょうが、半分は、当方のような年取ったオールドペンタックスファンが2ndカメラとして買うのです。当方が買わなかったのは単にEVFが無いからです。もう間違った道に入り込んでいます。若い女の子をねらうなら何でカラバリがないのですか。方針がバラバラはいけませんよ。

今度の海外旅行、ロンドンでの組み合わせがだんだん決まってきました。GXRがフォクトレンダー35mmとツアイス18mmの広角領域を受け持ち、ペンタックスK5が望遠側、ペンタックス100mm macro 1本かな。軽い180mmが欲しいけどお金が無いので我慢。将来はツアイスの中古の安い数万円のやつを買おうかな。当面はリアコンバーター1.4X と2Xをもっているから、これで代用。ツアイスレンズ3本と持ってゆきたいけれど、残念ながらこれでは重たすぎます。

これまでの話は全てオートフォーカスとズームを無視してきたわけで。オートフォーカスは忙しい時だけ必要で、あとはいらない。単焦点レンズを使ってオートフォーカスなんて邪道である。 オートフォーカスが必要な時はGXRのレンズを買い足せばすむこと。GXRレンズはとてもいいらしいから何も心配ない。ズームは一度もいい写真が撮れたためしがないので、自然に脱落。GXRのズームが3月23日に発売されるらしいけれど、評判がよければスナップ用に買う。少し待ちましょう。単焦点のほうがいいと、買っても結局使わなくなってお蔵入り。現在ズーム4本がお蔵入り。単焦点GXR 50mm macro, 28mmは評判いいので大丈夫。(この焦点距離はAPS-Cでの値で、撮っているときの実焦点距離でした。当方はずっと勘違いしていました。いまさら28mm や50mmなぞいらないと思っていたのですが、まったくの間違い。買うことになるかもしれません)

よって、いままでの話は、オートフォーカスとズームをまったく無視しているので、万人むけではありません。この問題もいずれ解決され、全てが当方の示した方向に向かうことはまちがいないのですが。当面、この当方のコメントに興味を示す人はカメラユーザーの1万人に1人の確率ということになります。これでブログのアクセスを保つのは楽じゃないよ。

3月中はいそがしいので、時間がとれないけれど、ツアイス18mmの試写を楽しみにしていてください。

東海道途中下車の旅-2 多治見 その6 (最終回)

東海道途中下車の旅-2 多治見 その6 (最終回)

民宝窯に入りました。

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中に入ると、やっと人に会うことができました。

とんでもなく雑然と焼物がおいてあります。よくみれば面白いのですが、なんともメチャクチャです。おばさんが、窯を案内してくれるといいます。穴窯(土でまるく部屋を作る窯を穴窯というようです)ですが、ピンボケですみません。一年に一回も焚かないそうです。ほとんど趣味だと言っていました。

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穴窯

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となりの陶器の仕事場も動いているのか止まっているのか。 陶器は穴窯でないと焼けないとここでおそわりました。以前はマキ、重油になってガスになって、いまは電気炉。電気炉では本当の陶器は焼けないので、電気窯で使える陶器用土という昔とは違った土で焼くのだそうです。このおばさんとはとても突っ込んだ話をしました。当方も多治見の窯に弟子入りする可能性もあるから、特にこのような、いまにも廃業しそうな窯に御やっかいになるかもしれないので、真剣です。年収どれくらいあるのですかとか。ほとんど、入りと出がカスカスで、いつ廃業してもおかしくない状況のように見受けました。実際にこの地区で廃業する窯も少なくないのだそうです。昔は、ガンガン窯がたかれていたのでしょう。ここではトックリとオチョコの磁器を御店にどかっとおろしてもうけていたのでしょうが、お酒は飲まなくなるは、なかなか磁器がわれなくて、回転がわるくなるは、中国が安いものをどんどんつくるは、100円ショップのせとものがでまわるはで、注文が激減しているのだそうです。もともと多治見は実用品を多量につくる場所でしたから、そういうご時世にシフトして、その時代に適応できない窯がいっぱいあるのです。返品になった小さな焼き物のスプーンをいっぱいもらいました。これももってゆけ、あれももってゆけと親切なおばさんです。これは先代が手で書いた湯飲みです。といって、ごちゃごちゃの売り場から湯飲みを一つとりだして磨いています。そういわれると、とっても魅力的に見えて、1200円のところを1000円にまけろといって、買いました。もっとまけろといったら、奥に行ってお姉さんでしょうか、年上の方にきいたら、これは骨董的価値があるのだから、1000円以下では売れないといわれて、1000円ということになりました。

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ここのワンちゃんは電気窯にしばられて、ワンワンほえますが、シッポが喜んでいます。久しぶりのお客さんがうれしいのでしょう。

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なんとも雑然とした仕事場です。このおばさんのおかげで、とっても多治見の一面を知ることが出来ました。この状況ではここに弟子入りしても、とても当方の面倒を見る余裕はなさそうです。

とうとうオリベストリートを最後まで歩いてしまいました。最後のあたりに、このストリートではたった一軒のしゃれた外見のお店があります。前回来た時にこの店の前を通ったことを思い出しました。仙太郎窯というらしい。

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中もきれいになっています。

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この織部のお皿が2000円というのでびっくり。普段に使うお皿が2000円とは高いと思いますが、手書きの織部で2000円といえば安いですよ。5月に陶芸教室の生徒さん(当方も含めて)で、原宿で展覧会と即売会を開くことになっていますが、自分の作品に3000円の値段をつけようと思っていましたが、これを見て、とってもだめだ、500円にしようと大幅ダウンを考えてしまいました。今、500円のお皿を大量生産しています。期日が近くなったら、ブログに案内を載せましょう。500円でもダメだと思って300円になっているかもしれませんし、1000円になっているかもしれませんが、3000円はとうてい無理だ。

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仙太郎窯は商売が上手なようです。大きくなる窯と衰退してゆく窯のどこにその分かれ道があるのでしょうか。

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東海陶苑のウインドーです。ちゃんと飾れば、十分魅力的になるのに、まあ漫然と出来上がったディスプレイのような気がします。

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オリベストリートの中ほどにある、公共のディスプレイです。ここも漫然と飾られています。平日だからでしょうか、オリベストリートを歩く観光客は当方しかいません。昼飯を食べるところも見当たりません。仕方なく、多治見駅に戻ります。ここからまたバスでセラミックパークへ、10分くらいかな。平日は入口までいってくれるバスがなくて、バス停から坂道をテクテク歩くはめになってしまいました。

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セラミックパークは立派な建物です。

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レストランクレイというフレンチレストランしかありません。一人でフレンチコースを食べることになってしまいました。

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確かに出てくる食器は綺麗です。食事も美味しかった。こんな贅沢なランチを一人で食べるのは初めてです。

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セラミックパークはこれでおしまいです。焼物は全て撮影禁止なので、どうしようもありません。
岐阜県陶磁器試験場の100年展というのをやっていました。人間国宝、加藤土師萌(ハジメ)、加藤孝造を輩出したとあります。岐阜にはこんなに沢山の加藤という人間国宝がいらっしゃったのかとびっくり。今は岐阜県セラミック研究所と名前を変えているそうです。とても魅力的焼物があり、とっても、とっても参考になりました。見終わって、この展覧会のカタログはありますかときいたら、一般の方には販売していませんと言われました。撮影禁止、カタログなし、本屋には焼物の本なし(日本一の陶磁器の生産量をほこる地域の駅前の本屋さんで、多治見の焼物をみるための案内書みたいのがありますかときいたら、ありません)。ホテルには焼物観光のパンフレットなし、いったいどうしろというのですか。東京から勉強に来ているのですよ。展覧会を見るのは、生のインプレッションを得るためにとても重要なのです。見たものの写真と記述がなければ、印象は消えてしまうのです。全く手がかりなし。多治見は情けない。バブルチックなセラミックパークを作っても、まったく焼物を愛する心が伝わってきません。岐阜県陶磁器試験場の展示も昔の作品と現代の作品では大違い。名前がセラミック研究所となって、内容もファーストフッドみたいになってしまった。インクジェットで焼物の印刷をする試み、そんなことはやって当然でしょ。問題は何を描くかでしょう。かっこばっかりだ。完全に頭にきて、日も高いうちに東京に帰ることにしました。
  本当は多治見のタイルを見に来たのですが、どこへいったらよいか手がかりがなく、陶磁器をみることになったのです。タイルと陶磁器とは作っているところが全く違うのです。幸兵衛窯の方にタイルはどこを見たらいいでしょうといったら、タイル展示館があるけど、どんな内容かは知りません。タイルは需要が減って大変でしょうといったら、そんなことないですよ、作るところが淘汰されて、残ったところはとても忙しいようですよと言っていました。なるほど、そうすると多治見の陶磁器も現在淘汰中なのでしょうか。窯が淘汰された暁に、多治見の次の世代が始まるのでしょうか。セラミック研究所から生まれたインクジェットの陶磁器が世の中を席巻するのでしょうか? 多治見さんしっかりやってくださいよ、大津の人が大津絵を知らず、多治見の人が焼物に愛情が無くて、いったいどうするのですか?

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今回の戦利品。民宝窯さんで1000円でかった、手書きの茶碗といただいたウサギさんのスプーンと箸おき(いっぱいもらいました)。民宝窯さんありがとう、どれも愛用してますよ。

東海道途中下車の旅-2 多治見 その5

東海道途中下車の旅-2 多治見 その5

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幸兵衛窯からすぐのところに市之倉さかずき美術館があります。幸兵衛窯とセットの券があるので、みんなここによります。でもここは撮影禁止で、当方はここでかなり頭にきているのです。かまわず写真を載せます。遠景写真だかいいでしょう。

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ここの売店のお姉さんに聞いたら、ここも撮影禁止、遠景ならいいですと言われて、遠景をとります。ここでさらに頭にきたのです。作品の著作権を守るためだといっています。おれの作品は撮影してもいいという作家が一人くらいいてもいいのではないでしょうか。一見して真似されるような作品にお金を出して買ってもらおうなんて、おこがましい。加藤卓男さんみたいに、もっと勉強して、研究して、とても人のまね出来ない作品を作って、皆に見てもらって、それを見た人が影響をうけて、また違う作品を作ってゆく、これが民芸品、美術品のまっとうな世界でしょう。写真をブログにのせられるようにならなければ、売れませんよ。コンテストに入選するだけが出世の道とは思いません。世界のピアノコンテストで一位になった人がその後伸びたかというと、消えてしまうことも少なくないのです。あの、アシュケナージだって、ショパンコンクールで2位だったのです。コンテストは特定の審査員が評価して、その集計できまるのですから、絶対ではないのです。人の作品を演奏している場合は評価がばらけることはどちらかというと少ないのですが、絵とか陶器は自分の完全なるオリジナルですから、もっとコンクールの評価はあてになりません。一番大事なのは広い一般の方が、作品に接して、いいと思うことでしょう。一般の人もファーストフッドと本当の料理の味も分からない人が大半ですが、わかる人もいるのです。いいものは、いずれは理解されます。広く知らしめることが重要なのです。このネット時代に撮影禁止とは当方には理解できません。自分でネットに出すのは当然ですが、他人が、たとえばこの店で、1人の作家に魅力を感じて、ブログで紹介したとします。これに賛同する人がふえれば、なによりその作家さんの前に進むためのエネルギーになるでしょう。 奄美大島の田中一村だって、コンテストであまりに認められないので、頭にきて奄美大島までいってしまった。彼の作品を知っていますか。当方に大きな影響を与えている日本画家さんです。そのうち紹介しましょう。

さかづき美術館で頭にきて、さらに多治見駅のバスに乗り遅れて次のバスまで一時間ある。ますます頭にきて、しかたなく、市之倉地区の窯を訪ねることになりました。オリベストリートといって点々と窯があります。

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この入口近くの幸輔窯に寄ってみた時に、どうやらここは以前来たことがあると、気が付いたのです。いままで多治見は初めてだとばかり思っていたのですが、以前ここに来ていました。この幸輔窯でトックリとオチョコと湯飲みを買っているのです。全く同じものが飾ってありました。明治時代からの窯で、すっと同じ模様を手書きしているのだと説明を受けたことを覚えています。何年前でしたか、当方は美濃に行ったという記憶はあったのですが、美濃と多治見が同じとは思っていなかったのです。後で家内に聞いたら幸兵衛窯もその時に行ったといいます。当方は殆どおぼえていない。2度目だったと知ったら、ここに来なかったかもしれない、幸兵衛窯に行かなかったかもしれない。忘れていたので、幸兵衛窯をたすねることができたわけで、へんなラッキーです。そうだこの道をあるいて、美濃焼や志野焼を買ったのだ。

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山文陶苑

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どこの窯をのぞいても誰もいないし、閑散とした道を歩きながら、一度来たことがあるし、焼物を買う気もないし、帰ろうかと思いながら、最後にどこか入るところは無いかなとおもっていたら、なんともいえない看板がありました。民宝窯とあります。

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東海道途中下車の旅-2 多治見 その4

東海道途中下車の旅-2 多治見 その4

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古陶磁資料館のとなりの工芸館にはいります。5代目幸兵衛と7代目幸兵衛および次代、亮太郎の焼物が展示されています。

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唐三彩において、時として黒い発色となるのを黒彩といって貴重なものであったが、7代目加藤幸兵衛が長年の研究でこの黒彩を再現し、少し淡い色であったので、銹彩、またはむらさき銹彩と名付けた。 おかみさんが、これが最近の売りだといって説明してくれました。器を逆さにして釉を流すのだそうです。このおかみさんも商才にたけた方のようにお見受けした。 200年前の福井の古民家を移築して、古陶磁資料館としているなど、この幸兵衛窯の全体レイアウトも決まっているし、人間国宝となった加藤卓男さんの才能は無論だが、加藤一派はそうとうな商才のある人物が存在しているはずです。全て撮影してもいいですよという太っ腹の幸兵衛窯ですが、これからの写真のように、すごい宣伝になるのですから、撮影禁止などと馬鹿なことをいうよりずっと利益になるのです。写真をみたって、真似できるはずはないという自信に裏打ちされていることもあるでしょう。このおかみさんに、価値からいって安いのではないですかと言ったら、卓男は人間国宝になったからと言って値段を上げるなと厳命したそうです。幸兵衛窯は株式会社で、きちんとしたビジネスを行っているのであると言っていました。

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このむらさき銹彩は人気のようです。ここの器は東京の高級料理屋さんに受けそうですね。

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むらさき銹彩長方器 「知床」 7代目加藤幸兵衛 1,155,000円

高いように思うかもしれませんが、どこかのお店なりホテルなりで絵画を飾ろうとおもったら100万円ではたいした絵は飾れません。この焼物のほうがインパクトがあると思います。

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むらさき銹彩瓔珞  7代目加藤幸兵衛 525,000円

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むらさき銹彩塔壺  7代目加藤幸兵衛

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淡青釉長方器 7台目 加藤幸兵衛  1,785,000円

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三彩獣頭飾長方器 7代目加藤幸兵衛  1050,000円

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藍彩香炉 7代目加藤幸兵衛 315,000円

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三彩四方器 「瀬音」7代目加藤幸兵衛 1,470,000円

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三彩双耳壺 7代目加藤幸兵衛 47,2500円

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黒織部茶碗 7代目加藤幸兵衛 525,000円

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織部手鉢 7代目 加藤幸兵衛  26,2500円

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六代目加藤卓男さんのラスター彩駱駝人物文高鉢 1,365,000円

ここからはおそらく5代目幸兵衛の作品です。

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萌黄地金欄手葡萄文水指

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織部茶碗 84,000円
7何代目加藤幸兵衛の息子さんでしょうか次代の加藤亮太郎さんの作品。なにか古典に戻ったような作風です。

本館には売店があります。やはり、歴代の名品を見た後で、不思議と何も買う気がしません。というか、今回の旅で焼物を買って帰ると、家内が置くところが無いといって怒るに違いないので、ものすごいブロックが働いているのです。買おうという気持ちで見ないように、あくまで勉強なのだと言い聞かせているのです。

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青釉葡萄文鉢 5客 18,900円

何となく手が出る絶妙な値段設定です。お客様が頻繁に訪ねてくるとか、粋な料理屋さんでこんな器が出てくれば、元が取れておつりが来るでしょう。

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瑠璃釉双耳花入 6800円 特別提供価格と書いてありましたが、これはお買い得ですよ。ちょっと使いにくいかな。 京都の清水焼では6800円は平均的ぐい飲みの値段です。

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幸兵衛窯ともお別れです。ここだけで今回の旅は十分な収穫がありました。

東海道途中下車の旅-2 多治見 その3

東海道途中下車の旅-2 多治見 その3

本館向かいの古陶磁資料館に入ります。

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ペルシャ、中国、朝鮮、日本の古い陶器が展示差されています。

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裏庭には桃山様式の半地上式穴窯があり、年に1,2回焼成されるそうです。

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ペルシャ・セルジュク朝 ラスター彩 タイル  11~12世紀

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スペイン・マニセス ラスター彩鳥文鉢 17世紀

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イラン・グルガン 青釉動物置物 12~13世紀

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イラン・グルガン 青釉銀化水注  青釉が土中で銀色に変化したもの

青釉の原点だ。青釉はいいな。

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イラン・パボール 青釉双鳥文鉢 13~14世紀 イラン・アモール 青釉鳥文鉢 14世紀

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ペルシャ三彩彫花文鉢

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青釉双鳥文鉢

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イラン・アモール  青釉点文鉢 14世紀

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ペルシャ三彩鉢



ここから日本の美濃古陶器ですが、ペルシャの三彩の影響を受けているとは思いませんか。
美濃焼の日本離れた模様は、どうしてこのようなパターンが生まれたのか不思議でした。日本人のオリジナルにしては斬新すぎます。どうも、シルクロードのパターンの影響を受けているとしか思えません。

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弥七田織部高台鉢 美濃 江戸時代 

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青美濃幾何文向付  美濃・倉屋敷 桃山時代 16~17 世紀

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織部 桃山時代 16~17世紀

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隣の常設窯出し市をちょっと覗きます。

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あんまりいいものを見た後では、申し訳ないけれど普及品の焼物は買う気が起きません。

ウイキペディアから織部焼に関する記述をちょっと紹介します。千利休の弟子であった大名茶人、古田織部の指導で創始され、織部好みの奇抜で斬新な形や文様の茶器などを多く産した。当時の南蛮貿易で中国南方からもたらされ、茶人たちに珍重された交趾焼(華南三彩)を元にしたと考えられる。釉薬の色になどにより、織部黒・黒織部、青織部、赤織部、志野織部などがあるが、緑色の青織部が最も有名である。織部黒・黒織部は茶碗が殆どあり、それ以外は食器類が大半を占める。>

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黒織部

幸兵衛窯のようにパターンの発祥と伝搬を軸に説明してくれると、当方にはとって理解できるのです。他のところで中国、朝鮮から色々な文化が日本に入ってそれがいかに変化して日本独特の文化になっていったのかというきちんとした説明に出会ったことがありません。その中心人物である渡来人の話も陰にかくれています。どうしても意図的に、朝鮮からの文化の移入をぼやかしておきたいという戦前の日本の意図がそのまま後尾引いているに違いありません。もういい加減に、きちんとした説明をしないと、とっても困ったナショナリズムが発生してしまいますよ。加藤卓男さんや幸兵衛窯を見習ってください。

東海道途中下車の旅-2 多治見 その2

東海道途中下車の旅-2 多治見 その2

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これは加藤卓男さんのノートです。加藤卓男さんの情熱のすごさがこのノートにみてとれます。シルクロードのあちこちに旅して、陶器の研究を続けて、試行錯誤を繰り返していたことがわかります。

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大変な努力をしているのです。

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もっとも古い時代(紀元前10世紀から紀元後5世紀)のシルクロードです。

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紀元後7世紀から13世紀あたりから直接西の文化がシルクロードを経て日本に到達していたのです。

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紀元後14世紀から18世紀は海のルートが中心となり、大陸のシルクロード拠点は衰退してゆきます。
この間に、シルクロードの拠点では色々な陶器に技術が生まれては消えて行ったのです。
紀元9世紀のころのメソポタミアで生まれたラスター彩に加藤卓男さんは特に魅かれ、それを多治見で再現し、独特のラスター彩が生まれたことが加藤卓男さんの一番の特徴となっています。メソポタミアで金属の使用が制限されたことにより生まれた、金属のような光沢をもつ陶器です。加藤卓男はラスター彩の復元に20年を費やしているのです。

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このラスター彩が日本の感覚と上手くドッキングしたことにより、現在の我々の持っている西洋と東洋がミックした感覚によくマッチします。加藤卓男というとラスター彩と決めつけますが、彼がそれ以外にとてもいい感覚で、シルクロード上の陶器を日本陶器に取り込んでいることがわかりました。さっきから引き込まれている青釉は、ペルシャンブルーといわれている西アジアで最も古い釉薬です。5000年前から使われていたと考えられています。イスラム時代に花咲いて、13世紀モンゴルのペルシャ侵略で衰退したと言われています。加藤卓男の青釉が当方を最も惹きつけます。焼物は釉薬と焼き方による色の出し方にその究極の目標があるということを思い知らされました。

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加藤卓男は色々な試みをして、青彩を表現しています。もう一つは三彩です。三彩は唐三彩を源流としてペルシャ三彩からイタリア三彩にまで広がります。日本では奈良三彩として伝わりました。加藤卓男は正倉院におさめられている焼物における奈良三彩の復元を政府から依頼されて、これに挑戦します。一彩、二彩、三彩と試行錯誤を続ける加藤卓男の軌跡が飾られています。この三彩が美濃焼の中に流れ込んで、今の美濃焼が出来ていると思われます。美濃焼とシルクロードの関係は明日にでも勉強してみましょう。

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東海道途中下車の旅-2 多治見 その1

東海道途中下車の旅-2 多治見  その1

神戸に仕事で行くことになりました。また途中下車の旅が出来ます。今回は琵琶湖を離れて岐阜の多治見に行きました。多治見へは名古屋から中央線快速で30分、内陸へ入ります。美濃焼の里です。名古屋を中心に、瀬戸、多治見、常滑、伊賀、信楽など続々と焼物の里があります。なぜ多治見を選んだか、結構深いわけがあります。これからの人生の一つの選択肢として、どこかの窯に入り込んで、焼物にのめりこむことを考えているからです。もうこの辺で世俗とは縁を切って生活するということを考えてもいいのではと思っているのです。うじうじこれまでのことに足を突っ込んだり、抜いたりしているよりすっぱりと縁を切る、切るなら切るで、徹底してやった方がいい。東京にするか、京都にするか、沖縄にするか、多治見にするか。  でもね、資金がいるのです。今働いているのは、いやこれまでベンチャーを作って働いてきたのもみな、その資金を得るためだったのです。
   奄美大島で余生を送った田中一村のように、全てを捨てて、お金なぞなくてもボロ家にすんで、絵を描き続けて死ねばいいという、そこまではとても考えることが出来ません。これからわずか10年もないのに、すべてを捨てて、陶芸あるいは絵を始めても、すべてを捨てた意味を見出せるかどうか全く分からない。才能があっても、なくてもさまになる一芸に達するまで、10年なんてとっても足りる年数ではありません。
  そんなわけで、どうやって資金を作るかというまったくの世俗行為と、どこでどうやって世俗を捨てるかの模索を並行してやっているのが現状なのです。アホかといわれても、当分この双方を追いかけるでしょう。なんとなく、それでいいと上賀茂神社の神さまが言っているような気がするのです。答えは自然と表れるでしょう。
  多治見の駅前ホテルで一泊して、市之倉地区の幸兵衛(コウベイ)窯に向かいます。<1804年、初代加藤幸兵衛が開窯して、江戸城本丸、西御丸へ染付食器をおさめる御用窯となった。六代目加藤卓男は人間国宝となり、七代目加藤幸兵衛と次代の加藤亮太郎が現在活躍中である。幸兵衛窯はミシュラングリーンガイドの二つ星に認定されている>とパンフレットに書いてあります(ものすごくはしょりました)。

結論をいうとここはとってもいい所だ。なぜかというと全て撮影OKであるから。この3人の焼物もとてもいい。沖縄のやちむんの旅から日をおかずにまったく毛色の違った加藤一派の焼物を見て、これだけ焼物を頭に叩き込こんだら、何かが生まれなければウソだ。



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人間国宝、加藤卓男さんの作品を少しのせました。この説明と続きは明日。今回もリコーGXR+マウントA12+フォクトレンダーカラースコパー35mm F2.5 PII一本で全ての撮影をしています。ピントが合えば、おそろしく細密な描写をみせます。

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その9 (最終回) 

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その9 (最終回) 

リコーGXRとマウントA12について

GXRマウントA12という本を買ってしまいました。カメラごとに日本カメラから発売される、説明本です。ということはマウントA12は相当な読者がいるとふんだわけで、そのすじではマウントA12は注目されているということです。新旧Mマウントレンズが楽しめるマウントユニットと添え書きがしてあります。これまでにマウントA12でペンタックス100mm macro、ペンタックス43mm limited、ツアイスplaner 50mm F1.4, フォクトレンダーカラースコパー35mm F2.5 PII、の4本を試しています。この本にはマウントA12に取り付けられる新旧レンズがいっぱい載っていました。残念ながら、このマウントA12で使える当方の手持ちのレンスはこれだけしかありません。でも、この本を読んで、ひょっと気が付きました。数十年前の捨てないでおいたミノルタの古いレンズ50mm F1.4がAマウント用アダプターを買えばつけられるのです。そうですGXR+マウントA12の魅力はあれやこれや色々なレンズを使うことを夢想することに尽きるのです。(夢想というのは、みんなレンズが高いから、そうおいそれと買えないということです)。ニコン、ソニー、フジフィルム、ペンタックス、オリンパスその他のミラーレスにはどれも色々なレンズが付けられるはずです。アダプターがどんどんそろってきているのです。GXR+マウントA12でなければならない理由はといわれると、いまのところ当方もわからないし、専門家も本当のところ分からないのです。それほどに色々な組み合わせの可能性があって、誰も一概に結論を言えないのです。見方をかえれば、奥深く面白い世界がGXR+マウントA12にあるということです。こんど4月にロンドンに行く予定ですが、その時にどんなカメラとレンズを持ってゆくか、いろいろ悩んでいます。GXR+マウントA12で可能性が広がったので、ますます選択が難しくなりました。これから買うことを含めれば、すべてのメーカーのレンズが対象となるわけですから。
この本を読むと、当方のGXR+マウント A12を全く使いこなしていないことがわかりました。それでも、現在の状況での感想を書きます(もっとうまい設定をすると問題がどんどん解決する可能性が高いので、また再度、感想をリニューします。)
1、絞り目盛のないレンズは使えない。よってペンタックスDA limitedシリーズやDAタイプのデジタル専用ペンタックスレンズは使えない。よって、現行のペンタックスレンズで使えるものはとても限られてしまいます。使えるのはFA limited とDFAマクロレンズと一部のFA ズームだけです。たまたま、これに該当するレンズを3本もっていましたからいいようなものの、知らないでマウントA12を買ったらショックです。これはおそらくアダプターメーカーが工夫すれば問題が解決すると思うのですが、現状では絞り目盛を付加できるアダプターはごく限られたマウントだけです。アダプターメーカーさんがんばってください。マウントA12はMマウントを他のカメラより良く撮影できるということが中心軸にある。しかし、他のマウントも楽しめるという要素もとても魅力的です。将来はマウントA12を買い足して、色々なレンズをつけて、マウントA12ごとするっとレンズ交換するという使い方を考えています。
2、ネットでいわれている問題点は殆どが、解決できそうです。撮影中にズームバーをさわって露出設定が変わって困るという指摘は、当方も経験してとても困りましたが、なれれば便利だし、ダメならこのバーの機能をOFFにすれば解決です。電池が持たないという指摘は、バッテリーを買い足せばいいので、全然問題になりません。当方は予備バッテリーを2つ買い足しました。たいした値段ではありません。バッテリー1本で撮り続けて2時間もちます。6時間も撮り続けることはないでしょう。バッテリーが小さい方が、カメラの重量が軽くなっていいです。ピント合わせに苦労することは今でも解決できていません。ワンタッチで撮影画像を10倍程度に拡大できますから、撮ってから見てダメなら取り直すということをやっています。撮る時にも拡大できるのですが、めんどうくさくなって最近はただ目で見てピントを合わせています。やはりかなり外します。本にはフォーカスアシスト機能がついていると書いてありました。リコーの説明書にはフォーカスアシストの使い方が全然かいてないので、マウントA12専用の機能らしい。ネットではこの機能を絶賛しているコメントとこれが有っても広角レンズでうまくピントが合わないというコメントいろいろありました。当方はまだフォーカスアシストを使っていないのでコメントできません。この本にツアイスレンズを使った写真がでていましたが、ものすごくきれいな絵です。ちゃんとピントをあわせると、このカメラは驚くべき力をもっている(ツアイスレンズのおかげですが、つまりレンズの性能を引き出せる力をもっている)。
3、迫る写真が撮れないと文句をいっているのは、おそらくレンズのせいと、まだなれていないのでGXRの機能を引き出せないからでしょう。もう一つ考えられることは、ライブビューフィンダー(世の中ではEVF、electric view finderと申します)と一眼レフの実ファインダーと液晶画面のどれを選択するかの問題につきると思います。一眼レフの実ファインダーで撮ってきたので、自分が対象と向き合うのに、実ファインダーが一番、集中して図をつくれるのです。EVFの性能が悪いので、集中できないということです。液晶は論外です(スタジオ撮影は別かもしれませんが)。なんとかEVFをもっと改良してください。ペンタックスさんAPS-CではEVFを捨てるふりをしていますが(最近発売のAPS-C, K01は液晶のみ、EVFをすてています。 ペンタックスQもEVFなし)、フルサイズではとびきりのEVFを搭載してくると信じています。

なんやかんやいってもリコーGXR+マウントA12は面白いですよ。デジカメから発展する人には薦めませんが、一眼レフから発展する人にはいいですよ。買いです、絶対買いなさいとはいいません。ごく限られた人だけが密かに楽しむという感じがいいのです。周りじゅうみんながリコーGXR+マウントA12を持つようになったら困るのです。

1つだけリコーさんに苦言を呈します。バッテリーの持ちが悪いのは事実ですから、充電器を持ち歩くことは必須です。この充電器のコードが無骨で、かさばる。現在、ペンタックスのコードに付け替えて、問題は解決しています。それでも、なんでこんなどうでもいいことを言うかというと、このカメラについている機能は実際に使う人のことを考えて、それもプロフェッショナルな使い方にも対応できるように良く考えられていると思います。ところがなぜ充電器に気を使えないのですか? 充電器がなければカメラは動かないのです。他がどんなに良くても動きません。カメラだけ考えていてもだめなのです。以前に1Kgを切りながら高性能のソニーのGシリーズというPCを使っていました。そのACアダプターが大きくて無骨でした。ACアダプターなしで持ち歩くことは少ないのです。何のために1Kgを切ったPCを作ったのですか。重たいACアダプターと一緒では意味ないではないですか。このときソニーの衰退を予測しました。こんなことではだめだ。会社の各部署がバラバラに物を作っていて、血の通った製品が作れていない。どこまでも使う人のことを考えて、細部まで気を使うことに信頼を寄せていたのがソニーさんでした。ソニーはバラバラになってしまいました。その後、ソニーは改善の兆しが見えます。リコーさんのカメラに対しての思い入れはわかります。決して、キャノンやソニーのマネをすることはありません。しかし、全体として血の通った製品を作るようにしないと、ソニーといえども衰退してゆくのですから。こんなこと言いたくなかったのですが。ペンタックスと一緒になったのだし、期待しているのです。

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その8

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その8

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やちむんの里には共同のおおきなのぼり窯が2つあります。2か月に1回くらいはどかっと窯を焚くらしいです。すごいですね。沖縄陶器はそんなに売れるのでしょうか?こんなに磁器でなくて陶器を作っているところは他にあるのでしょうか?ほんとすごいです。

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読谷山地窯の誰の窯だか忘れましたが、窯のおくのほうに小さな小屋があって、面白そうだったのですが、誰もいなくてはいれません。たまたまいっしょにのぞいたおばさんに、誰もいませんね、きっとみんなやちむん祭りに出はらっているのでしょう。と言ったら、やちむん祭りを知らないという。今日でおしまいですよ、それは行かなくては、そちらの方が安くて面白いですよといったら、いくいくといって飛んでいきましたが、どうやってゆくのだろう、マイカーがないと簡単にはいかれません。

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このドアの取っ手がほしいな。自分で作ろう。

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一番奥の北窯あたりの作業場ですが、だれもいません。日曜だからか、お祭りに行っているからか。

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これは陶芸城(金城敏幸)かな。ここは一生懸命仕事中でした。

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コミュニティーバスがはしる読谷村。読谷BTから北へ、この地図から外れたところに残波岬公園があってお祭りが開催されていました。南東へ行くとやちむんの里、その先の58号線を南に下れば一時間で那覇です。

泊港の前で下りて、美栄橋駅をすぎて少し行けば国際通りにぶつかります。公設市場で魚を見たかったのですが、日曜でお休みでした。

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一軒だけ開いていたお魚屋さんにアカマチをみつけました。この右の赤いやつです。南の海には美味しい魚はいないのですが、このアカマチだけはとびきり美味しい。ぜひお刺身でたべてください。

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市場のそばに美味しいおさかなをたべさせてくれるというお店がありました。おさ
かな厨房、海山味。しかし、メニューは一般的お魚ばかり。今日の魚というところだけ、期待できる。ジーマミという魚を選んで塩焼きにしてもらいました。ベラ系のお魚のようです。新しいから結構おいしかったですよ(魚というのは水揚げしてから3日間くらいは新しいといえるのです。我々がスーパーで普通食べているのはもっともっと時間がたっているのです)。それと島らっきょうの天ぷら、アラ汁とごはん、もちろん泡盛。

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ピンボケですみません(フォクトレンダーはあんまり近づけないということです)。この魚 たしかジーマミといったと思います。

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このお店にはってあった魚図鑑。

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市場中央通りのいつものお菓子屋さんで、古典的琉球お菓子を買い込む。むかしのチンスコウ(真ん中の左)は丸いのですよ。左のピンクも見た目にはドギツイですが美味しいですよ。
国際通りの沖縄伝統工芸館によって、ここの漆器が2つの工房から来ていること、いずれも角萬漆器より少し安いかなとおもえること(それでも十分高いです)、角萬漆器はここに出していない事から、おそらく角萬漆器は他と一線を隔して、安い漆器を売らないのではないかと思ったのです。
それから国際通りを南に下って、中央より少し出口に近い右側、レガロパロマというお土産物屋さんに向かいます。ここはセンスのいい民芸品があつまっているのです。ぐい飲みと、お湯のみを買いました。ここでぐい飲みをかうのは2度目、ここの品はいつも愛用の品になるのです。このお店の人はいいセンスしています。手頃でいい感じのものを集めて売っているのです。お店の人にここはいいセンスしていますねと褒めてしまいました。当然という感じで、しれっとしていましたが、本当はそう言われると嬉しいはずです。

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月曜は仕事をして、そのまま東京に帰ります。

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今回の、とてもささやかな戦利品をご紹介します。

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大わけあり品、一輪挿し(900円)。何故か3月にナデシコ。楽しく食卓を飾っています。

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左はレガロパロマで買ったイッチンの黒(千何百円わすれた)で、とても使い易くて愛用しています。右は育陶園で買った黒唐草の線彫りぐい飲み(わけあり品1200円)。お酒を飲むには、ファジーさ(ゆれ)がないとお酒が進まないことがわかりました。陶芸教室の先生にきいたところ、わざわざ色むら出ないようなうわぐすりを使っていると言っていました。色むらがないところが線彫りを浮き立たせてモダンなのだが、それがいい時と裏目の時があるのです。

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左が去年、右が今回、レガロパロマでかったぐい飲み。(いずれも千何百円わすれた)
いずれもとても使い易くて気に入っている。微妙な緑のユレがお酒にリズムを与えます。お酒を飲むにはこのようなファジーさが必要なのです。

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島袋常秀さんの<うつわ家>で、左は去年、右は今回買った湯飲み。右はお祭りで1000円にディスカウント。模様は面白いのだが、手に持った時の感覚が軽すぎて今一つしっくりこない。女性に受けるようにわざわざ軽く作っているのかもしれないが、賛成できない。あと1割重くしてください。

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お祭りで買った湯飲みと小鉢。500円と300円。右は売り手が、わけあり品と間違って300円にしてしまったもの。これ意外と使い易く、手書きで300円は大当たりです。

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左は去年、博物館で買った湯飲み、まずまずの使用頻度。右は上と同じ小鉢、どうやってこのような模様を考え付くのかがとても不思議なのでまた載せました。

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昔買ったぐい飲み。左は金城さん絵柄ですが、あまり使いません。やっぱりユレが乏しい。右は博物館売店で買いました。悪くは無いのですが、小さいからあまり使いません。

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昔、首里城売店で買った、沖縄漆器のぐいのみ。あまり、これでお酒を飲むことがありません。漆器とお酒は相性が悪いのでしょうか。漆器でも輪島で買ったぐい飲みは、微妙なファジーさが隠されていて、ここちよいのです。

ということで、圧倒的にレガロパロマさんの眼力に軍配があがりました。

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その7

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その7

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雨は降っていますが、せっかくだから沖縄の海を少し撮ります。

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読谷(ヨミタン)のコミュニティーバスで、残波岬公園からやちむんの里にむかいます。バス料金はわずか200円(高齢者100円)。このバスはとっても気に入った。小さなかわいらしいバスで、読谷をぐるぐるまわる。読谷村が試験的に走らせているそうで、年間1000から2000万円の赤字で廃止するともいわれているが、まだ存続している。那覇から読谷にくるバスだって、1人か2人しかのってないのだ、バスはみな小さくして、国の補助で200円くらいにして、地域ごとにコミュニティーバスとして運営したらいい。利益はでなくていい。マイカーがないと生活できない、観光もできないなんておかしい。那覇はいつも車が渋滞して、皆がマイカーで通勤するなんでまったくナンセンスだ。みな年取ったらどうするつもりだ。

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やちむんの里のバス停のとなりにはガラス工房(宙吹ガラス工房)があります。

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ここは高いガラス製品ばかりでなく手ごろな値段の品物も売っていますが、なぜかここで買ったことはありません。いつも南の琉球ガラス村でしこたま買い込みます。こちらは品数も多く、わけあり品がいっぱい安く売っていて、楽しいからです。丈夫なやつが多いので、いつのまにか他は淘汰されて我が家の食器棚には琉球ガラスのコップばかりが残るのです。

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沖縄のガラス細工原料のコーラ瓶です。

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この工房で作ります。

その隣が、島袋常秀さんの<うつわ家>さんです。いつもここで買います。今回はやちむん祭りで、ここの赤絵湯飲みをすでに買ってしまいました。

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島袋さんの赤絵が魅力的です。

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中段の左から2番目をお祭りでかいました。2割以上安かった。

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金城次郎工房、宮崎須美子 宮陶窯です。金城次郎という大物が出てしまうと、その後の展開がどうしても大物の影響から抜け出せなくて、なにかマンネリ化しています。それでも金城次郎と笑う魚ということで買ってゆく人が多いので商売が成り立っているのでしょう。頑張って突き抜けてほしい。

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沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その6

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その6

日曜日 2月26日
  雨です。ホテルは泊港のすぐそばにありました。離島への船が出ています。当方は40年前にパスポートをとって、鹿児島から船で那覇に来て、さらに、ここから船で久米島に向かったのです。今回も渡嘉敷島に行こうかとも思いましたが、こんな天候では無理です。高速船は欠航ですし。

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GXRはちゃんと撮れてるのですけれどね、何か迫らないのはフォクトレンダーがおとなしすぎるのではないですか? どうもレンズに原因があるようだ。

バスで残波岬へゆくという冒険をしてみました。那覇バスターミナル(実際は泊港の前からバスにのりました)から読谷バスターミナルまで一時間とちょっと、1000円とちょっと。お客さんは当方とあと一人か0人。 残波岬公園でやちむん祭りというのをやっているのが目当てです。バスの時刻表を読み間違って、連絡悪く、読谷BTからはタクシーで残波岬公園まで行くことになりました。これが750円。こんな雨の中、誰もいないかと思ったら、結構人が集まっていました。ほんとうに安いので、土地の人が大量に買いに来るようです。楽しいお祭りです。

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当方の好みである島袋さんの工房から出店している。ここで一輪ざしを50%引きで買う。 ものすごいわけあり品。醤油さしのつもりで作ったけれど、醤油の出が悪いので、一輪ざしとして売っているのですとおっしゃる。それでも950円。もっとまけさせればよかった。

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皆さん楽しいと思いませんか?

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ここで、赤絵の湯飲みを買う、1000円。後で全く同じものがやちむんの里で1250円だった。また島袋常秀のところで買っちゃった。

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なんでこんなに焼物の写真を載せるのか、うんざりとお思いでしょうか、この色と模様の洪水が、当方の脳みそを刺激して、焼物を作るとはどんなことであるかが、この旅と次の多治見の旅で、イメージができてきたのです。それまではろくろを回しも、最終的にどんなものを作ろうかというイメージが全然湧いてこないので、ろくろをやめて、陶板と四角い壺を作り続けていたのです。不思議なことです。沖縄には、とても不思議な力があるのです。

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その5

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その5

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歓会門(カンカイモン)首里城の正門で、やはり500年以上前に作られ、戦争で破壊されて、その後再建された。

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瑞泉門(ズイセンモン)、漏刻門(ロウコクモン)、広福門(コウフクモン)と続き、宮殿前広場に入る。ここからは有料なので、いつもその前で左に折れて、公園を歩きます。

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さっきからこの城壁にとんがり曲線をしつこく撮っているでしょ。当方は以前のブログで、これは波のパターンだと断定したのです。

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京の内という儀式の場から宮殿を見ます。修理が終わったようで、全体像が良く見えます。うしろの鉄塔がじゃまだな。

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このレンズといおうかカメラといおうか、どちらに責任があるか、わかりませんが、遠目にはぼけているように見えるのに、同じ写真をトリミングして拡大するとかえってはっきりするという不思議な現象が起きます。うーむ、これは何故だ。いまのところ不明です。リコーGXRとフォクトレンダーの組み合わせは、まだ解明できない謎がいろいろあるのです。

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この城壁の曲線が韓国の城壁から来ているのではないかという話は以前のブログで書きました。

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ここでまた失敗に気が付きます。ちょっとは新しい絵を作ろうと、雨のなかで、苦心してペンタックス10-17mmフィッシュアイにレンズを変えたのですが、このレンズは新しいタイプなので絞り目盛がありません。ということで、リコーGXRに着けると、超スローシャッターでしかとれません。重たい思いをして持ってくるんじゃなかった。同じ失敗を2回もやってバカじゃないか。

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久慶門(キュウケイモン)


新しい発見がないので、帰ります。首里駅まで歩いて15分くらいか。首里駅からホテルのある美栄橋駅へ。駅から泊港のホテルまでの道の途中で、琉球漆塗りの立派そうなお店があったので入ってみました。お店のきっと偉い女性と思われる方と色々話しました。<角萬漆器>といって、琉球最古の老舗というだけあり、他の有名な2軒の漆器屋さんと一線を隔し、高い格調を保っている漆器屋さんであることがわかりました。これは後でわかったことで、その時はそうとも知らずに、かってなことを色々言ってすみませんでした。沖縄の方がお祝い事に使うことが多いのではないでしょうか?
沖縄の人と内地の人とどれくらいの比率ですか? 半々くらいです。これだけ高いくて、沖縄風の漆器だと、内地の人が、お祝いごとに使うのは難しいのではないでしょうか? いいえ、内地に人もよく買いにいらっしゃいますよ。 東京とか、海外とかでは売らないのですか? 以前はそうしていましたが、それだけの力がありません。ただ、外国の方が結構買いに来ますよ。空手道場に飾るのだとか言って。なるほど。こんな大きな竜のお盆のような派手なやつを買うのですか。いえいえ結構渋いのを買ってゆきます。へー、結構わかっているのですね。なにか新しいデザインのものはありませんか? このあたりが新しいデザインです。この絵はかわいいという雰囲気で当方には今一つです。こちらは形がかわいくて、とっても魅力的ですね。もう少し明るい色にしてはどうですか。これを明るくすると2,3万円の商品になってしまいます。5万円となると明るい色というわけにはいきません。なるほどそうですね、納得です。でもこの商品はいいですね、これが一番売れるのではないですか? とてもよく売れてます。などなど。つぎの日に写真をとらせていただこうとたずねたら、お休みでした。しかし、どうもここは撮影禁止くさいです。

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この右が、当方が売れるだろうと予測したお重

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この右が、当方が<かわいい系>で好みで無いといったシリーズ

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高そうな伝統的漆器

いずれも、小さなパンフレットからのコピーで、図が汚くてすみません。本物はとても素敵です。角萬漆器というのは500年前から、琉球王国時代の漆器職人が代々作ってきた漆器で、現在は嘉手納並豪さんが引き継いでいる。先代の嘉手納並裕は漆器工芸で県内初の労働大臣賞を受賞し、東京赤坂迎賓館への寄贈、伊勢神宮や明治神宮への奉納を行っているとパンフレットにかいてありました。美栄橋駅からすぐです、国際通りにも支店があるそうです。この漆器が当方の頭にすりこまれていますからそのうち買ってしまうかもしれません。HPを見つけてそこのギャラリーからコピーします。

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途中の名護ソバという店にはいって、名護ソバと定食をヘチマの味噌チャンプルーを頼みました。オリオン生ビールを飲んでお腹いっぱい。

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名護ソバ 普通の沖縄ソバとどこが違うのかよくわかりません。薩摩揚げ(沖縄ではチギアギー)が入っているところが違うのか?

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へちまの味噌チャンプルー。 沖縄は豆腐がうまい。へちまもいいですよ。ホテルの隣が酒屋で、店のおばさん推薦の泡盛を買って、ホテルでまた飲む。

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その4

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その4

以下、金城次郎生誕100年、笑う魚展のカタログからのコピーです。金城次郎の見慣れた魚の絵柄以外の焼物を選んで載せます。

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金城次郎  指描唐草文双耳壺

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金城次郎 緑釉掛唐草文掻落瓶

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金城次郎 線彫魚文抱瓶

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金城次郎 イッチン魚文皿

イッチンは面白い。

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金城次郎 緑釉線彫魚文壺
これなんか、線彫りと緑が綺麗だ。これほしいな。当方も丸い壺にはこのような方向で攻めてみよう。

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次郎 三彩点打嘉瓶

金城次郎がおなじみの魚を彫った焼物以外にも、色々な技法で、魅力的焼物を作っていたことがわかりました。あとで登場する岐阜、多治見では、電気窯による磁器の大量生産に移行していった時代に、沖縄では、規模は小さいが、のびのびとおおらかな陶器作りが進行していったように思われます。


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帰り際のウインドウに面白い焼物がありました。陶器にガラスをかけたのでしょうか?


2月25日土曜日  
午後から少し時間ができました。儀保(ギボ)駅でモノレールを下りて首里城公園へ行ってみました。通常は首里駅で降りるのでしょうか、地図で見たらこちらの方が近そうだったのです。結局、距離的には首里駅と同じくらいでした。すなおに首里駅で降りた方がわかりやすいようです。首里城は何度も来ているので、何か新しい発見はないかと、ぶらぶら歩きます。結局、撮影したところは、以前と同じところばかりで、新しい発見はありませんでした。天気も悪いし、仕方ありません。

これまで、なんとかリコーGXRとフォクトレンダーで撮影してきました。失敗も多いですが、一応撮れてます。Mマウントでないペンタックスマウントでもちゃんと撮れるかを試そうと、ペンタックス43mm limited にレンズを変えて撮ってみました。首里城公園は葉っぱが綺麗なので、雨に濡れた葉っぱを撮ります。 これをトリミングして拡大してみると、結構きれいにピントがあっています。どうやら、マウントの違いではなくて、ピント合わせが難しいということで、ピントが合いさえすれば、とても綺麗な写真となることがわかってきました。

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又すぐにフォクトレンダーに戻しました。35mmは標準レンズですから、今日は標準一本で行きます。
儀保駅から向かうとまず龍澤(リュウタン)という池に着きます。その淵を散歩する道が続いています。

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この龍澤のはずれから龍淵橋(リュウエンキョウ)に上ると、その向こうに園鑑池(エンカンチ)とその中に立つ弁財天堂(ベンザイテンドウ)があります。

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首里城の入口付近に、園比屋武御嶽石門(ソノヒャンウタキイシモン)があります。王様の祈願所で、500年近く前に作られ、戦争で破壊されて、その後再建された。以前のブログで、沖縄では魚が笑っていると書いたのですが、その心はこの首里城の門にある魚が笑っているように見えたのと、陽気な沖縄ですから、おそらく魚も海の中で笑っているに違いないと思ったからです。そうしたら、金城次郎展覧会のタイトルが<笑う魚、金城次朗>と書いてあります。なんだ金城次郎も沖縄の魚は笑っていると思っていたのだ。当方だけでなく、沖縄の海では魚が笑っていると皆思っているのでした。

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沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その3

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その3

ひめゆり通りと反対の出口(平和通り)近くに壺屋博物館があります。たまたま人間国宝、金城次朗の展覧会をやっていましたので、常設展示と両方を見ることができました。ここの金城さんは撮影禁止、常設は撮影OKということで、またもやうんと撮影。展覧会を出たところにあるすてきな陶器を撮影したら、これは金城次朗さんのだから撮影禁止と受付のお姉さんに大変怒られてしまいました。撮影できると機嫌がよくなり、出来ないと機嫌が悪くなるという単純なレスポンスを繰り返しています。

焼物ばかり載せていると、興味ない人は飽きるでしょう。でも我慢してお付き合い願えれば、焼物を少しはわかるようになりますよ。当方は初心者ですから、初心者向けに、ポイントだけを書いているので、とっても為になると思うのですが。

ところで、本ブログはリコーGXR試写レポートとなっているので、この辺で少し書きましょう。試写で大事なことはただ一つ、ドキッとする写真が撮れるかです。ごちゃごちゃ、むずかしいテストはカメラ雑誌をみてください。報道写真を撮っているわけではなのですから、10失敗しても1つドキッとする写真が撮れれば、その組み合わせ、その時のシチュエーションが心に残って、こういう時にはこういうように撮ればいいというイメージが出来あがるのです。それがたまってくると、場面に応じてそれを引き出して使うようになるのです。さてリコーGXRはそれが出来るか。今のところドキッとする写真はありません。新宿御苑のペンタックス100mm macroとの組み合わせは、印象に残っていますが、それ以外は何にもなし。レンズが悪いか、カメラが悪いか、組み合わせが悪いか。腕が悪いか、撮る対象がわるいか。やはりリコーGXRのレンズを使わねばダメなのか?結論はまだまだ先延ばしです。


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緑釉嘉瓶(リョクユウユシビン) ゆしびんというのは沖縄独特の形で、魅力的です。泡盛をつめてお祝いのときに贈り物にする習わしがあったそうです。

リコーGXRはピントさえ合えば、どんな状況でもちゃんと写真にはなるのです。

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沖縄の絵柄は大胆で、おおらかで好きですね。とっても影響を受けてしましそうです。

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黒釉指掻文花瓶(コクユウユビカキモンカビン)
沖縄で濱田庄司が作ったもの。彼が沖縄を吸収して行くさまが良くわかります。

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これが以前ブログにかいた壺屋古典焼です。壺屋の焼物が売れなくなって、伝統とは関係ない海外向けの絵柄の焼物を、主に外から来た商人が壺屋に作らせて、海外に輸出して儲けた時期があるのです。ここに、民芸運動の柳宗悦(ヤナギムネヨシ)が現れて、おかしな方向に向かう壺屋を批判して、濱田庄司や河合寛治朗を送り込んで、結局、壺屋はもとの方向に修正され、同時に彼らが内地の人に壺屋の焼物を広めて、結果として壺屋が存続できたのです。この古典焼は短期間で消滅したので、かえってコレクターの注目を集めているそうです。

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唐草文壺 新垣栄三郎(?)
沖縄の線彫りにはとても魅かれました。当方が今作っている彫の深いデザインで丸い壺を作ると、ゴテゴテして、せっかくの丸いろくろの形の味を壊してしまうと思い、ろくろに手を出さなかったのですが、このような線彫りだったら、ろくろのシェイプと線彫りのエネルギーを融合できるかもしれない。沖縄の線彫りはとてもヒントをくれたとおもいます。この壺の作者は説明札の撮影が不鮮明で良くわからないのですが、とても、とても魅力的です。

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赤絵嘉瓶(ユシビン)小橋川永昌  

この手の絵付けも好きです。だけど酒飲みが撮ると酒器ばかり載せるようになるから不思議です。

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沖縄ですから、戦時中の、戦争の為の焼物が残っています。

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このようなさかづきは多治見でも見ました。日本中で作られていたようです。この手の焼物がほしくて骨董屋を探し回った人の手記をよんだことがあります。

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小橋川 (?)  これは小橋川のコッテリ系の焼物でしょう。

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これは線彫りの抱瓶(ダチビン)ですが、だれの作でしょうか? 新垣栄三郎か??

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島袋 (?) 島袋系の赤絵でしょう。周囲のギザギザがユニークです。

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江洲 (?)高江洲系の荒焼でしょう。

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網代文壺 高江洲康雄(タカエスコウユウ)

<壺屋三人男>と言われるのは金城次郎(キンジョウジロウ)、小橋川永昌(コバシガワエイショウ)、新垣栄三郎(アラカキエイサブロウ)であり、次世代3人男は小橋川源慶(コバシガワゲンケイ)、小橋川永弘(コバシガワエイコウ)、島袋常恵(シマブクロジョウケイ)といわれています。なんとかこのあたりを覚えると壺屋通になる第一歩のようです。
壺屋焼物博物館で平成19年に行われた壺屋陶工遺作展のカタログから、当方が面白いと思った焼物を載せてみます。はたしてこの三人男と一致するでしょうか。

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島袋常戸(シマブクロツネト)赤絵角瓶
 当方のすきな四角壺と古典的絵付け。

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島袋常正(シマフクロツネマサ)イッチン魚文太鼓型壺
イッチンというのは、スポイトみたいな道具で彫のなかにうわぐすりを流し込んで作る焼物で、今回当方がとても興味をもった技法です。

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小橋川 永昌(コバシガワエイショウ)赤絵松竹梅抱瓶

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島袋常孝(シマブクロジョウコウ) 掻き落し魚文壺
まるい花瓶に部分的に彫を入れるやりかたはどうだろう。とにかく全体に彫をいれるのはうるさいので、この方法はどうだろう、しかし、たまにはいいけど、中途半端で何度もやる手法にはならない気がする。

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安里真正(アサトシンセイ) 盛付窯変竜文壺
丸い壺に一部だけ盛り上げて絵をつけるのは面白そうだ。うまくやるとしゃれているかもしれない。

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新垣栄三郎(アラカキエイサブロウ) 赤絵草花文壺
赤絵と彫りが同居している。なにも彫と絵付けが同居してもいいのだ。下の点々は面白い。

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島袋常善(シマブクロジョウゼン)二彩大鉢
鉢の表だけに点打で釉薬を流す。偶然性が強いが、いっぱい作ればどれか面白いのが出来るかもしれない。

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島袋常恵(シマブクロジョウケイ)
この人は点打の模様を斬新に使っている。

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小橋川永昌(コバシガワエイショウ)緑釉茶碗
これは偶然たのみの焼物だが、それでも沖縄くさいからおもしろい。

プロフィール

山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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