リコーGXR試写レポート・パートII その1

リコーGXR試写レポート・パートII その1

ツアイス・ディスタゴン18mm F3.5 ZKを買ったので、この試写とGXRの試写を兼ねて、海を撮影してみました。東京から海といえば一番近いところでまともな海があるのは真鶴にきまってます。品川から約1.5時間、家から約2時間。京都の元住処から近江へゆくのと同じかな。

布陣は
1)ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK
2)ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4
3)リコーGXR+マウントA12 +フォクトレンダー・カラースコパー・35mm F2.5 PII
4)リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

結論をいうと、リコーマウントA12の説明本(日本カメラ)を勉強して、フォーカスアシストと種々の機能を、3つのレバーに振り分けることを行った結果、びっくり。何のためにデカい一眼レフが必要なのかわからなくなってしましました。リコーGXRで十分、今回の試写ではペンタックスの一眼レフの存在に関して考え直す必要があります。
1)ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKは単にファインダーで焦点を合わせることは無理です。GXRのフォーカスアシストが有効でした。ペンタックスK5も拡大ライブビューを使えばフォーカス出来るでしょうが、やったことが無いので、現状ではGXRの圧勝です。ペンタックスもライブビューとか拡大機能を使えば追いつくでしょう。
2)フォーカスアシストを使って十分フォーカスを合わせれば、ローパスフィルターが無い為でしょうかペンタックスK5よりGXRの方が画像のきめが細かい。画素数はペンタックスの方が上なのに。
3)リコーGXR+マウントA12とペンタックスK5の絵はあまりにも違う。ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKレンズの作り出す色の特徴を表わすにはGXRが優れている。一見ペンタックスK5の絵の方がナチュラルであるが、拡大してゆくとGXRがくずれずにのびてゆく。この違いを今のところうまく説明できない。ペンタックスK5の方が落ち着いたクオリティーを感じる。どちらの絵がいいのかは今のところ結論出来ない。

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

この絵がツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKの色を表現しているように思います。

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK (トリミング)

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK


GXRの設定を改良したので、あまりにもGXRが各段に使い易くなったので、ショックをうけて、一眼レフの存在がまったくわからなくなった。こうやって落ち着いて絵をみてみると、ペンタックスの絵の落ち着いたクオリティーがわかる。ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZKはペンタックス 15mm limitedに比べて逆光にめっぽう弱い。しかし、こうやって絵を見てみるとやはりそのクオリティーの高さがわかる。

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リコーGXR試写レポート・パートII その2

リコーGXR試写レポート・パートII その2

リコーGXR試写と書きましたが、実際はGXRの写真は少なく、ペンタックスが多くなりました。ペンタックスを使ったツアイス・ディスタゴン18mmの評価と、ペンタックス100mm macroにリアコンバーターを使うとどうなるかを知りたかったのです。いずれもロンドンでの撮影の布陣を決めるためです。

1)今回で分かったことは、移動しながら同時に3台のカメラを使うことは不可能だ。せいぜい2台まで。3台になると頭が混乱して、かえっていい絵がとれない(移動しない撮影とか助手がついて撮影の場合は別でしょうが)。
2)GXRのフォーカスアシストはとても有効だ。そうすると、マニュアルフォーカスレンズはGXRにまかせて、つまり、ツアイス18mm、フォクトレンダー35mm。オートフォーカスレンズをペンタックスに振り分けよう。つまり100mm macro 。リアコンバーターをつけるとマニュアルフォーカスになるのと、どうも絵が綺麗でない。明るさが落ちることと、焦点距離が140mm (実質210mm )となって、手振れが生じるからかもしれない。使えることは使えるが、100mmを中心に撮影した方が無難なようだ。
3)フォクトレンダーやツアイスは海の空を撮ると、周辺光量落ちが発生する。場合によってはGXRの補正機構が有効であろう。ツアイスの色もGXRでは青が強い、これをツアイスの特徴として利用するか、補正するかは考える必要がある。さすがにペンタックスでは色補正は必要ない落ち着いた色調になる。
  小さなGXRの機能がずいぶんと頼りになるものだ。

   真鶴のいいところは海と森があることです。この森の意味を知らないでここを訪れる観光客さんが多いようでした。バスの中でも魚市場に行くとか、美味しい魚を食べるとかいう話題が多くて、森を歩こうという方はいませんでした。この森は魚つき(保安)林といって、江戸時代に魚を引き寄せるために、植林して出来上がった、生活に密着した森なのです。十分トレッキングができる整備され且つ深い森です。この魚つき森の面白さをどうやって写真で表そうか。トライしてみました。2時間ほど森をあるいたのですが、迷い込んだようなカップル一組に会っただけでした。あまり混んでほしくないのですが、当方の推薦の場所なのです。

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

木陰から見える海として魚つき林を表わしてみました。

番場浦遊歩道を歩けば、このような海をかい間見ることができます。森林浴遊歩道にはいると、もう海は見えずに、巨木に出会います。


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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

真鶴ブルーラインの岩大橋が見えます。小田原から熱海はいつも車が渋滞。抜け道なしですから、真鶴へ行くには絶対に車は使わないように。

リコーGXR試写レポート・パートII その3 (最終回)

リコーGXR試写レポート・パートII その3 (最終回)

リコーGXRの戦略をみると、明らかにデジカメユーザーのグレードアップ志向者を取り込んでゆこうという意図で布陣が出来上がっていると思います。低価格のデジカメ用の受光部と高倍率ズームでユーザーを取り込む→A12単焦点で、明らかなる画質の差を見せて、GXRに定着させる→A16ズームでユーザーの要求を満たす。しかし、マウントA12を出してから、意図したのかしなかったのかは解りませんが、その戦略とは異なる路線が出来てしまいました。つまりオールドカメラファンが取り込まれ、ついでに当方みたいな一眼レフユーザーが2ndカメラとしてGXRを使うようになり、前述の路線を逆にたどるようになったのです。すなわち、まずマウントA12を買ってから、その後A12単焦点を買ってみようかとかA16ズームを買ってみようかという動きです。この時に、とんでもないことが起きたのです。<なんだ、一眼レフはいらないじゃないか、GXRで十分だ>。細かいことをいえば、GXRはまだ改良しなければならないでしょう。でも大局的に見るとミラーレスで十分なのです。プロ報道写真用のカメラはまだ当分一眼レフの存在価値があるかもしれませんが、それ以外はミラーレスで十分の時代がすぐそこにやってきているのです。GXRはあわてて最初の戦略とは逆向きの流れに対応する必要があります。たとえばEVFの改良です。この逆向きの流れも強敵がいっぱいます。フジフィルム、ニコンは強敵で、今度キャノンも参入してくるでしょう。どこのカメラがいいのかという皆さんの知りたいことには回答がありません。ただ、当方は必要な機能をあからさまな形として表現しているGXRに好感を持っています。ミラーレスのコンセプトとして、必要な機能をコンパクトにまとめて、カメラはスリムにして、レンズ中心に動いて行くことが当方の考えです。GXRはこれに近い。 レンズ交換できるカメラでなくて、カメラ交換できるレンズの時代となるのです。一本のレンズに今日はGXR、明日はペンタックスQ、その次はキャノンフルサイズと目的に応じて付け替えてゆくのです。こう考えてくると、<なぜフルサイズでなければならないのか>という疑問がわいてきます。受光面は広い方がいい。それだけの理由で、レンズを全部買い替える意味があるでしょうか。伝統的ヒエラルキーが崩壊してしまって、単に結果の絵がよければいいということになります。あこがれのxxx(例えばニコンD4)というこれまでの考えが崩壊するのです。ムードで上級といわれるカメラを買って、やっぱりよかったよかったと満足するパターンが崩れるのです。何しろこの一直線の上昇思考がとれなくなります。どのカメラでもどのレンズでもいくらでも組み合わせることが出来るのです。レンズやカメラが入り乱れて、結局、自分はどの絵がすきなのだということで判断するしかなくなるのです。

ヒエラルキーの崩壊で、一番怖いのは韓国・台湾の台頭でしょう。カメラメーカーはどう考えるのでしょうか。先を読むのはとってもむずかしい。そう簡単に追いつけないのはレンズの世界、レンズ資産と開発力を持つメーカーが勝ち残ると考えるのか。PCと同じ考えで、韓国・台湾と競争することは覚悟でカメラ本体の電子器具としての未来を追求するのでしょうか。いずれにせよペンタックスは吹っ飛んでしまうことは明らかです。一時的には、リコーさんとペンタックスのいい所を融合して、とんでもない製品をだしてくれと期待はしているものの、どう考えても、将来ペンタックスあるいはリコー・ペンタックスはソニーの傘下にはいるしか道はないでしょう。ソニーはツアイスとミノルタのレンズを資産として、電子部門で優位に立とうとするでしょうが、まだまだ完全に勝てるという自信はないでしょう。もっと味方がほしいのです。
  結局GXRは買いなのか、否かという問いに対して、 当方はそんなことたいした問題じゃないというのが答えです。 気に入ったレンズをみつけて、いろいろなミラーレスカメラを買って付け替えて行けばいいじゃないかと思っているのです。気に入ったカメラがみつかったら、お付き合いでそのカメラのオートフォーカスレンズを少し買い足すという流れです。発想の転換をしたい方はGXRマウントA12は買いです。まちがいなく発想が転換します。

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

ツアイスはしっかりしてますね。いいレンズです。

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リコーGXR+フォクトレンダー・カラースコパー35mm F2.5 PII

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リコーGXR+フォクトレンダー・カラースコパー35mm F2.5 PII

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

マクロは景色を撮っているのではなくて、海を撮っているのがお分かりになりますか。

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

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リコーGXR+フォクトレンダー・カラースコパー35mm F2.5 PII

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

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ペンタックスK5+ツアイス・ディスタゴン18mm, F3.5 ZK

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

三つ岩から番場浦では強い風が吹いて、カメラが固定出来ないほどです。ゴロタ石で足場は悪いし、カメラ3台を抱えて、広角ではもっともっと海に近づかなければならないのに、危なくてそれができません。ひっくりかえったら、どこか骨折するか、20万円のカメラ・レンズがおしゃかになるかいずれかです。
この強い風にふかれた、荒ぶる海を表現してみたかった。

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

風の作るさざ波がとても魅力的であることはこれまでの経験で知っていました。子供のころから岩礁地帯のタイドプール(潮溜まり)は遊びの場でした。さざ波とタイドプールの魅力を写真にしようと粘って、風の作る波紋を撮って見ました。まったく予想もしない面白い写真となりました。なんでいつも単焦点マクロを信頼しているか。このレンズを持つと自然に物事をマクロ的みるようになるのです。今まで気が付かなかった絵が、いつも通り過ぎるところにでも、いっぱいころがっているのです。

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4

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ペンタックスK20D + ペンタックス100mm macro + リアコンバーターx1.4


小さい頃から体全体で海を感じてきた者ですから、海を撮るときは、海を感じる絵が撮りたい。ただ、素直に海を撮りたい。

ペンタックスとGXR, 両者の目標はとても似ている。両方ともきれいな絵を写したいという願望が目的で、報道写真を撮るのが目的で無いのです。スポーツのような早い動きや、条件の悪い時の瞬時の撮影とか、そういうことは目的でないのです。今のところ、GXRとペンタックスの絵はとても違うように見える。それは色調を調整すれば近づくでしょう。もし、近づいた絵に調整できたら、ペンタックスである必要はなくなるかもしれません。恐ろしいことです。軽くて、機能的には使い易いGXRで目的は達成できてしまうのです。ニコンD800のフルサイズ、その重たさをかんがえると、本当にフルサイズが必要なのか?何のためにフルサイズが必要なのか? GXRでいいじゃない。報道写真のプロはキャノンを使えばいいじゃない。美しい写真をとりたいならGXRでいいじゃない。
   ご覧のようにGXRの色調はちょっと落ち着きがありません。当方がGXRの調整をいじりすぎて、どこか間違っているかもしれません。沖縄ではフォクトレンダーはおとなしすぎるといっていたのですから。突然海であばれだすはずはありません。
最後にいつも思うのですが、なんやかんやあって、結果的にはペンタックスK20Dが一番いい絵を作るのです。GXRはロンドンの結果をまたご報告しましょう。まだまだ、GXRの本当の結論は先の話です。

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ペンタックスK5 + ペンタックス100mm macro

真鶴港の夕暮れをほんの少しを撮って見ましょう。

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ペンタックスK5 + ペンタックス100mm macro

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK (トリミング)

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

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リコーGXR+マウントA12 +Kマウントアダプター+ツアイスディスタゴン18mm F3.5 ZK

最後に一言。この地点から遠くに真鶴港がみえます。この地点は海から海抜17m の地点と標識が立っています。東北の津波は、30m、この地点では海の底です。津波をさけるには、エッチラオッチラ坂道を1.5km上らねばなりません。東北の方はなぜ津波から逃げられなかったのか不思議でした。 しかし、この地点が海の底になるなんて、だれが想像できますか。ただ、ただ、残念です。
プロフィール

山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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