ポンピドウー・センター傑作展

ポンピドウー・センター傑作展
2016-7-6
上野の国立科学博物館でやっている白金自然写真クラブの写真展も10日までで終了です。今日は午前中3回目の写真展店番をやってから都美術のポンピドウー・センター傑作展に寄ってみました。1906年から1977年まで、各年ごとに一人ずつのアーティストの作品が並んでいます。
説明には<ポンピドウー・センターはパリの複合文化施設でこのセンターの中核、国立近代美術館は世界有数のコレクションを有す>とあります。 B1からF1, F2と3階にわたって70以上のそれぞれ違った作家さんの作品が並んでいるわけですから見ごたえあります。出口で気に入ったアーティストの投票が行われていました。写真を撮ってもいいという係員の方と、撮ってはいけないという係員の方がいましたが、押し切って撮ったのが以下の写真。
作家さんにポチシールが貼られてゆきます。

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8月に結果が公表されるそうですが、現状ではマチスがダントツでシャガールが続いていたような気がします。ピカソが意外に低く、その次くらいで、これは意外に高くでしたが、当方が一票投じたカンディンスキーと続くようです。

陶器の作成にエネルギーを注いている現在、その作品のアイデアを得るために最近いろいろな展覧会に行くわけで、今回も大変参考になりました。当方の陶器作品も写真作品もみな絵画をベースにしています。ちょうどこの展覧会に登場する、マチス、シャガール、デュフィ、この展覧会には登場しない、クレー、ミロ、ゴーギャン、ゴッホあたりが当方の作品のベースにあります。(日本人では、以前も書いたように、田中一村と伊藤若冲)。

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マチス、ジャガール

写真から陶芸へという流れで、ここのところずっとやってきたのですが、久しぶりにルーツである絵画をまともにみて、忘れていた感覚を思い起こしました。
それは、まずは、カンディンスキーとカルダーです。カンディンスキーというのは日本ではあまり登場しない作家さんですが、彼の作品とは海外で時折出会って引き付けられます。彼の場合は写真ではぜんぜん魅力的でない、本物に会わないとダメです。カルダーはアメリカ人ですから、彼の巨大なモビールをワシントンDCでさんざんみました。この二人のことをすっかり忘れていました。

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右下がカンディンスキー

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(これはこの展覧会の展示ではありません)。

カルダーといえばモビールですが、ネットをみると彼はジュエリーも作っているのでした。これはまいりましたね。なんで今までカルダーを忘れていたのでしょう。

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さらに、写真から陶芸の流ればかりに気をとられていたので、すっかり抽象画を忘れていました。抽象画的陶器もあり得ると思うのです。 モンドリアンはこの展覧会にはありませんでしたが、その流れをくむ、ジャン・ゴランやオットー・フロイントリッヒ。キュビズムのながれをくむアルベール・クレーズ。ちょっとクレーを思い起こしてくれたフランティシェク・クブカ。これらが絵には抽象絵画があることを思い出させてくれました。

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モンドリアン

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オットー・フロイントリッヒ

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フランティシェク・クブカ

天才ピカソは、なぜそのような作品を作るのか、その思考過程を想像することが出来ないのです。ミューズという絵が飾られていました。結構長い間、その前で考え込みました。彼の思考過程は、色を置くことがまず重要で、そのために図形を描く、しかし、その図形も図形のリズムが重要で、色のリズムと図形のリズムが独立したベクトルで動くと見せながら、結局双方が融和する。色と図形は順番が逆かもしれないが、どっちでもいい。その思考過程は決して見破られない。結局、天才的という表現に落ち着くのである。

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セラフィーヌ・ルイ
<私は絵を描きます。でもとても難しいです。私は絵のことをよく知らない年老いた初心者です。>と書いているように、完全独学の画家ですが、当方にとって、明日からでも使えるとっても重要なヒントをあたえてくれました。

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フェルナン・レジェ

このような絵がフェルナン・レジェらしい作品なのでしょうが、ここに載せているのはいずれも本展覧会の展示作品ではありません。 本展覧会ではポスターと言いましょうか、挿絵といいましょうか、下のような雰囲気の作品が飾られていました。

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フェルナン・レジェ

ネットで調べると、フェルナン・レジェは陶器や以下の様な色立体も作っています。当方恥ずかしながら、これまでフェルナン・レジェに注目したことはありませんでした。本展覧会に展示されていた作品はかなり特殊ですから注目する方は少ないでしょうが、当方はこの展示作品をみてフェルナン・レジェのセンスに初めてとんでもなくビックリしたのです。

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なにか岡本太郎を連想させますね。

現在やっている陶器作りという具体的目標があると、アーティストの作品を見る目が全く違います。<この考え方は使えるか>という視点で見る。興味あるのはあくまで<考え方>です。有名か否かは関係ありません。 ピカソは到底考え方を追えませんから、当面無視です。

2400円も出して、本展覧会のカタログを買ったのですが、これをコピーするとうるさそうなので、会場に貼ってあるポスターやネットから絵を拾って載せています。ジャン・ゴランなぞ、ネットに登場しないので、絵を出せません。おかげでネットを調べるので新しい発見があります。

また明日から、陶器作りが忙しくなる。

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 32mm

ちなみに、この展覧会に写真家が3,4人でていました。いわゆるこれぞ写真という典型的写真です。当方は全くレスポンス無しです。すみません。一つだけ、ジル・キャロンという作家さんが<写真は近づいて撮るもんだ、望遠レンズで撮ることはできない。自分かそこに入り込まなければ>というようなことを書いていました。そうだそうだとここだけレスポンスしました。



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山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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