新しい器への挑戦 その1

新しい器への挑戦 その1

今年は陶芸へエネルギーを傾注します。下記に登場するチームラボの超主観空間がきっかけです。当方はチームラボの超主観空間をこういう風に理解しています。日本の絵は
1)西洋の我あり、対象(自然)ありという対立関係(例えば遠近法)で無く、我は対象(自然)の中にある。2)空間的3Dや時間を含む4Dを2Dの集合として表現する(屏風や絵巻物)。3)見手が作品の中へ入って、作品に参加する。そのためにはエモーションを伝える媒体を一つに限定しない。複合的媒体で見手を包み込む空間を作る。

<Flowers>by NAKED というイベントが三越本店前、三井コレド室町でやっています。村松亮太郎ひきいるネイキッド(映像、デザイン、CG、プロジェクションマッピング等のクリエイティブカンパニー)と草月流家元、勅使河原茜、有名な方々の(光X花)コラボレーションということです。入場料1300円なり。
昨年の年初のチームラボの日本科学館でのプレゼン<チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地>から受けた強烈なインプレッションを期待して、この<Flowers>を知って直ぐ訪ねたのですがーーーーー。

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入口に何やら大きな本の画面が変化してゆくプロジェクションマッピング。

<Big Book, Big Flower>という空間らしい。この本には自然に多く存在する黄金比<フィボナッチ数列>というのが盛んに出てくる。 なにやら小難しい。

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大きな白い花にプロジェクションマッピングの照射があるだけ。陳腐なアイデアだ。大学祭イベントの様相を呈してくる。

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<Mosaic Flowers>というスペース
唯、花のディスプレイを順繰りに投射してゆくだけ。全体空間を捉えていない。局所的小手先に、終始する。

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<Frozen Roses>
唯一、見られたのはこの氷のバラ。家内は葬式のディスプレイに使いたいと言っています。

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<植物の繭> 

ここは草月流とのコラボ・スペースであることは間違いない。

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この光ファイバーのディスプレイは面白いが、これを100倍くらいのスケールでこのホール全体に広げるくらいの根性がほしかった。

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繭っぽいディスプレイが面白い。まあ、草月流のスペースは何か新しい物を主張しようという意図はくみ取れる。

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<桜彩> 
花見体験のスペースということ。

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カフェが併設されている。同じコンセプトの空間で飲み物を飲むということがしゃれているということなのだろうが、ますます大学祭イベントの様相を強くしている。

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<The Secret of Secret Garden>

実験用フラスコを集めて、そこに照射するという、アロマもここで精製(purificationとパンフに書いてあるが、生成 productionでしょ??>。 これも陳腐なアイデア。いよいよ大学祭イベントの極致となる。


よくわからないが、コラボレーションというが、草月流とのコラボレーションは<植物の繭> だけで、あとはNAKEDのメンバーが別々に作成して、全体を村松亮太郎がコーディネーションしたということか??? 当方は、草月流とプロジェクションマッピングの融合としての全体像があって、全体スペースで新しい空間を演出する試みとばかり思っていたが、どうやら草月流は一部で、NAKEDのメンバーがバラバラに自己主張し、全体像が不明、悪く言うとNAKEDの宣伝空間という気がする。

NAKEDX草月流が1+1=2以下で相乗していないことは互いの理解が不十分だったのか、NAKEDに草月流が遠慮したのか???


現在もてはやされるデザイナーというものは芸術とは一致しないし、華道とか、陶芸とかいう伝統芸というのはこれも芸術とは一致しない。芸術とは常に過去を突き破って、新しい物を生み出さねばならない。デザイナーは消費者の為にあるビジネスであり、伝統芸というのは伝統に根っこが無ければならない強い縛りがある。昨年のチームラボ<チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地>は新しいものを生み出すことが主たる目的だったから、印象的だったのだ。

当方にとって<Flowers>はとってもガッカリしたイベントであった。ゴタクはどうでもいいので、とにかく楽しくなかった。

何か、口直しの展示会をさがさないと。
年初の世界情勢みたいに、幸先が悪い。

しかし、これにめげずに、なにかこれらをひっくり返そうとする力が湧いてくる。まだまだ、当方も捨てたものでない。


撮影機材はSony α7S + Sony FE 16-35mm
この組み合わせは、レポート撮影にはぴったり。シャッタースピードを1/60まで落としたら、プロジェクションマッピングがちゃんと撮れました。当然ですよね、以前は高感度特性が抜群のSony α7Sということでシャッタースピードを上げたので、プロジェクションマッピングの色がバラバラになってしまったのです。こういう暗場はSony α7Sの意義があるといえるのでしょう。しかし、最近の鳥撮りではSony α7Sは苦戦しています。小さくしか撮れない鳥をトリミングで拡大できない。画素数が低いからです。Sony α7Sの使い方はほんとうに難しい。

明日は明るい話を書くぞ!




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新しい器への挑戦 -その2 深川めしを探して、そしてステーションギャラリーへ-

新しい器への挑戦 -その2 深川めしを探して、そしてステーションギャラリーへ-
2016-1-14
10年前から4年前までの6.5年間は京都でバイオベンチャーを運営していたので、東京と京都を一週間おきに往復していました。総計300回以上新幹線で東京―京都間を走っていたわけです。京都に行く時は100%、朝飯として駅弁<深川めし>を食べていました。
新幹線の改札を入ったところの駅弁屋で買うのです。この<深川めし>は横川の<峠の釜めし>と同様にその絶妙な具の組み合わせと味に惚れていたのです。ここの所、新幹線を使う頻度がガタ落ちですが、たまに乗る時に<深川めし>を買います。東京の新幹線改札に入らない構内の駅弁が集合している店はとても楽しいのですが、そこで買った深川めしにはびっくり、当方の惚れた深川めしとは似て非なるものでした。しらべたところ、深川めしと名乗る駅弁は複数あることがわかりました。

当方の惚れたのは、新幹線の改札を入ってから売っている深川めし。
JR東海側(新幹線)製造者は日本橋
ジェイアール東海パッセンジャーズ
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これですよ、これ。このアナゴやアサリは無論、ハゼもナスや大根の漬物が絶妙で、揚げの細切りも絶妙なのです。

新幹線の改札にはいらない構内で買うと
東日本側(在来線)製造者は荒川区
NRE大増
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こちらの方がいいと言う方もいるそうですが、当方には絶望的深川めしです。

さらに、いくつかの深川めし、駅弁が存在しているそうです。

東武浅草駅
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日本レストランエンタプライズ
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今年は、たまたま大学同窓会の幹事になったので、江戸情緒ゆたかな深川で深川めしを中心に宴会しようと思ったのです。しらべてみると有名な深川めしの店は深川宿と門前茶屋のようです。深川宿は宴会をするほどのスペースは無いと言うことで、門前茶屋に視察にいってみました。いずれも門前仲町にあります(深川宿は支店です)。

深川宿 深川めし
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門前茶屋  浅蜊のせいろ蒸し
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門前茶屋の深川めしは深川めしとはいえないかもしれません。せいろ蒸しなのです。深川めしの定義はネットによると
<深川を代表する二大料理「深川丼」と「深川めし」。「深川丼」はご飯に味噌で味付けしたあさり汁をぶっかけたもの。「深川めし」はあさりの炊き込みご飯>

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門前茶屋視察の結論は、ここの炉端焼きは、誰かと2名で日本酒のみながら語らうにはとってもいい。しかし、宴会場は九州、大阪からも来る仲間をもてなすには役不足、浅利のせいろ蒸しはそれなりの味はするが、浅利の生かし方が充分でない、惚れた深川めしとは一線を画す。ということで、候補の順位は後退しました。

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成田山 東京別院 深川不動堂 

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成田山 東京別院 深川不動堂は門前茶屋の真向かいの鳥居から、楽しい参道が続く先にある。

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富岡八幡宮 この鳥居をくぐって左に深川宿がある。成田山別院の隣にあるのだが、ここの参道はずっとおとなしい。

8月15日を中心に行われる「深川八幡祭り」は「江戸三大祭」の一つ。3年に1度、八幡宮の御鳳輦が渡御を行う年は本祭りと呼ばれ、大小あわせて120数基の町神輿が担がれ、その内大神輿ばかり54基が勢揃いして連合渡御する様はこの一帯を全く違った様相にする。

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相当大きい御神輿です。
深川の江戸情緒はとっても魅力的、さらに深川めしを探求するする必要があります。


さて、話は大幅に変わって、深川探求のあとに東京ステーションギャラリーに行きました。
パリ・リトグラフ工房idemから -現代アーティスト20人の叫びと囁き-
会期:2015年12月5日[土]―2016年2月7日[日]が目的です。 三井コレド室町<Flowers>の口直しとしてここを選びました。

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パリ・リトグラフ工房idemとは

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ネットには本企画の説明が出ています。
<リトグラフは19世紀から20世紀初頭にかけてフランスで最も花開いた石版を主とした版画の技術です。その後、ピカソやマティス、シャガールといった芸術家が1940年代半ばから70年代にかけて数々の名作を生みだしたことで再び脚光を浴びました。こうした100年以上にわたるリトグラフの歴史を背景に、モンパルナスの地でその技術と創作の伝統を受け継ぎ、1990年代からアーティストとの協働を積極的に行っているのがリトグラフ工房「Idem Paris(イデム・パリ)」です。 最近では、JR、ジャン=ミシェル・アルベロラ、キャロル・ベンザケンなどのフランスのアーティストをはじめ、アメリカの映画監督としても知られるデヴィッド・リンチらがこの工房の磁力に引き寄せられ、また、やなぎみわが今年ここで初めてのリトグラフ制作を行っています。本展はこれらアーティスト20名がIdemで制作した約130点のリトグラフで構成されます。

また本展は、作家・原田マハの最新の小説『ロマンシエ』(仏語で“小説家”の意)と連動するもので、小説は、日本からパリに渡った主人公がIdemを通じて様々な人に出会い、ここで制作された作品によって日本で展覧会が開催されるまでを描いています。最後は小説から飛び出して、読者も展覧会を実際に体験することができるという本邦初といってもいいユニークなアイディアが盛り込まれているのです。>

以下の写真は本展示会カタログからのコピーです。すみません、話を伝える為にちょっとつかわせてください、ご勘弁のほどを。

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マチス、シャガール、ピカソから始まって、現代まで多くのアーティストを惹きつけてきたパリ・リトグラフ工房idemとはなにか。 
シャガールのリトグラフは当方の居間にも飾ってある。本物か偽物かはわからねど、かつてニューヨーク、SOHOで数十万で買ったもの。当時はワシントンDCに一人で出向していたから、毎日、安い食事をしていれば、企業から支給されるお金がたまってゆき、えらくお金があったのです。
リトグラフとはなんだ。例えば絵を描いて、これを多量に複製しようと思うと、現代では、写真を撮って、これを元に印刷屋で印刷されるの(オフセット印刷、インクジェット印刷とか)であるが、出来上がった物は本物とは似て非なるもの。本物の匂いは消えてしまう。リトグラフは石版の上に作家が直接、絵を描いて、それがあるテクニックで何枚も版画として刷られるのである。その技法はかなり複雑で説明するのは面倒だ。たとえば下の絵がリトグラフ。

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パルミティー・トグオ 裸のアマゾン

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ポール・マッカーシー 無題21

当方が注目したのは、写真とリトグラフのフュージョン、フォトリソグラフ(と呼ぶのでいいと思うのだが、写真を使ったリトグラフの作り方はちゃんと説明が出ていなかった)。当時は写真の印刷としてはこれしか方法が無かった常套手段ではあるが、出来上がったものは写真というよりは絵画に近いところが魅力的。さらに写真を材料として、絵を描き足してそれをリトグラフとする手法は、当方にとって、垂涎の手法。現代の写真に対する違和感(どちらかというと嫌悪感)がリトグラフにすると絵画の領域に入ってくる。合成写真ではない絵画感覚がなんとも魅力的。

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JR 28ミリ- 女たちはヒーロー プノンペンの活動、ペン・バン、カンボジア

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JR 都市のシワ ロサンゼルス ロバート・アップサイド・ダウン

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JRxデビッド・リンチ 頭の修理II

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JR 「テーブルによりかかる男(1915-1916)」の前のポートレート、パブロ・ピカソ、パリ、フランス

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フィリップ・コニェ 自画像
最後のリトグラフはもとは写真だがかなり手をくわえて原型を抹殺している。

さて、このフォトリソグラフは現代で作成できるのか? ネットでしらべると、フォトリソグラフとは、なんと現代の半導体技術の中核になっており、PCの基盤もフォトリソグラフで作られる。とうことで、ネットで探しても半導体基板技術の話ばかり。現状はアートとしてフォトリソグラフをどうやって作るか不明なのである。畏れ多くもパリのidemに依頼するなど考えられない。

その後少し調べると、色々な言葉が出てきました。ジクレー(デジタル・リトグラフ)
キャンバスジクレー、アーカイバル・プリント、ダイヤモンド・スクリーニング、 
美大に<プリントメイキング>という講座もあるようです。

手法は色々あって、一概にはいえないが、とにかく写真を単にインクジェットで印画紙に印刷するのでは飽き足らない連中が、いろいろな方法で色々な物に印刷することを挑戦している一ジャンルが存在するらしい。

複製は版画から始まって、その一形式のリトグラフからオフセット印刷やインクジェト印刷となり、絵画の味がどんどん消えていった。デジタル写真は便利で万人が扱えるようになったが、かえってそれではあきたらない流れがリトグラフに戻り、その中間にデジタル・リトグラフが存在する。

東京ステーションギャラリーの「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。パリ・リトグラフ工房idemから-現代アーティスト20人の叫びと囁(ささや)き」は当方の写真に対する違和感/嫌悪感を解消するためのヒントを与えてくれた。
少なくとも、三井コレド室町<Flowers>の口直しとしては充分なイベントでした。

この話と、タイトルの<新しい器>とはどういう関係にあるかって?
フォトリソグラフは写真と絵画のフュージョン、当方の器は陶器と絵のフュージョン、
とうことは陶器と写真と絵画はフューズ出来ると言うこと。

それらをつなぐ、我々にも使える一つの手段はどうやらジクレー(デジタル・リトグラフ)らしい。さらに突っ込んで調べましょう。

今日はここまで。



プロフィール

山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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