最新ツアイスtouit 12mmと、オールド名レンズ、ペンタックスFA 77mm limitedのお話し

最新ツアイスtouit 12mmと、オールド名レンズ、ペンタックスFA 77mm limitedのお話し
2014-9-7
最近、ツアイスtouit 12mm Eマウントを購入しました。これで、ソニーα7R一台に対して、3種の実質18mmレンズを比較できることになりました。ツアイスtouit 12mmは最新のツアイスで、ソニーEマウント用と富士フィルムXマウント用の2種があります。当方はソニーEマウント用を購入したのです。富士フィルムXマウント用のtouit 32mmはXマウント用を富士フィルムX-E1やX-T1に付けて、すでに当方のブログでスナップショット用として活躍しています。その信頼から、ツアイスtouit 12mmをとても買いたかったのですが、ソニーに付けるか、富士フィルムに付けるか、1年間悩み続けて、とうとうソニーEマウント用を購入したのです。ツアイスといえば、性能はよいが、MFで重たい。それがtouitになって、AFでかつとんでもなく軽量・小型なのです。これで万々歳といくのでしょうか。少なくともMFツアイスはフルサイズ用であり、touitはAPS-C用ですから、もともと土俵が違います。フォクトレンダーとツアイスはドイツのメーカーですが、日本のコシナがそれぞれと提携して、製造販売しています。一応、デジタルカメラ用に設計しなおしているので、オールドレンズとはいえませんが、オールドファッションレンズということになります。
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無論、この値段で買ってはいません。大体、中古で最安値より18から30%引きで買っています。

さて、フォクトレンダーultra-wide heliar 12mmはフルサイズ用ですが、ソニーα7Rに付けると周辺減光と色にじみがでますので、APS-Cで使います。ツアイスtouit 12mmはもともとAPS-C用レンズです。コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mmはそのままフルサイズで使います。もう一つ、ソニーα7RはメニューでAPS-Cを選択するとフルサイズからAPS-C様式に変更されるのです。よって、この3本のレンズはソニーα7R一台につけて、18mmとして比較撮影ができるのです。現在はズーム、AF、手振れ補正付レンズが常識になって、単焦点、MF、手振れ補正無しレンズはなんの興味もない方が99%でしょう。でも確実に1%の人間はこれを選択するのです。この1%の人にとって、AF、手振れ補正付はあってもなくてもいいことで、問題は作り出す絵だけに興味があるのです。なぜ、ズームでなくて単焦点か。理由は2つ、1)単焦点は撮り手に主導権があり、ズームは撮られる対象が主導権を握るから。2)単焦点はレンズに個性を求め、ズームはレンズに個性を殺すことを求めるからです。以下に述べるように、この1%の人間にとって、相反する要素が共存する単焦点レンズに惹きつけられ、単焦点レンズでしか相反する要素を共存させることが出来ないのです。1)の意味は、例えば100mm macroを持てば、それに適した題材を探し回って撮影することに、自然に体が動くのです。 ズームを持てば、対象を見て焦点距離を選んでいる自分を見出すでしょう。決して、100mm macro用の対象を探すという行動はしないのです。どちらがいいか、それは好みの問題です。

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Sony alpha7R + フォクトレンダーultra-wide heliar 12mm (APS-C 実質18mm, 約10倍トリミング)

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Sony alpha7R + ツアイス touit 12mm(APS-C 実質18mm, 約10倍トリミング)

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Sony alpha7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm (フルサイズ、約16倍トリミング)
ツアイス touit 12mmに対して、当方は初期拒絶反応を起こしたといいました。しかし、この理由がわからなかった? この試写が少し解明してくれました。フォクトレンダーが暗いので、F8に統一して、三脚を使って撮影しました。コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mmは30cmまでしか近づくことが出来ないので、他2者よりすっと大きな倍率でトリミングしています。フォクトレンダーはクローズフォーカスアダプターを使って10cmまで、 touit 12mmは18cmまで近づけます。ディスタゴン18mmはそれだけトリミングしてもキリットしているのです、これがツアイスです。フォクトレンダーは彫の深い解像をしています。絵的にはなぜかツアイス・ディスタゴンの方が上質です。ツアイス・touitは他2者に比べて、解像はしていても彫が深くないし、ビビットでありません。ビビットでないと言う意味は細かい繊細な<ふるえ>がないのです。<ふるえ>とは、<息吹>です。ディスタゴン18mmでずっとやってきた当方にとって、touit 12mmは期待はずれだったのです。繊細な<ふるえ>は現代人には余計な、不安定要因なのでしょうか? 当方にはツアイスの<ふるえ>がスリルなのです。ツアイス・ディスタゴン18mmがなぜ上質かというと、スリルとバランスの相反する要素が共存していることです。touit 12mmは、AFと軽量化の代償としてその微妙なスリルとバランスの共存を失ったのでしょうか? Eマウントソニーは与えられなかった、ビビットをXマウント富士フィルムが、あの化粧マジックで与えているのかもしれない。なぜかというとXマウント、touit 32mmはEマウントtouit12mmのような初期拒絶反応を起こさなかったのです。たった1ショットではまだわかりません。もう少し撮ってみましょう。 レンズの比較は、比較しようとおもってレンズを並べても、よくわからないものです。実地に何回か使ってみて、一度でも、はっとする場面があったら、そのレンズはもう存在意義があるのです。なければ、さようなら。


一方で、ペンタックスFA 77mm limitedはペンタックスのフィルム時代のレンズ設計です。FA limitedは31mm, 43mm, 77mmという不思議な焦点距離の3兄弟で、いずれも名レンズとして名高い。しかし、APS-Cで使うとなぜか、その焦点距離が使いにくい。77mmは115mmとなり、それなら100mm macroを選択してしまいます。フルサイズで使えるということで、じっとケースのなかで出番をまっていたのです。しかし、一向にペンタックスのフルサイズが登場しない、それでも手離さずに持っていました。フルサイズSony alpha7Rが現れて、とうとうペンタックスFA 77mm limitedの出番がやってきたのです。
このレンズの魅力をフルサイズSony alpha7Rがみごとに表現してくれました。現在、コシナ・ツアイス・プラナー100mm マクロを放り出して、このペンタックス77mmに入れ込んでいます。ペンタックス77mmがフルサイズになって、本来の輝きを発揮し始めたということです。ペンタックス77mmはぼけが絶妙に美しく、焦点のあったところは見事に解像する。2つの相反する要素が共存するレンズに魅かれてゆくのです。

白馬以来、ソニーα7R+ペンタックスFA77mm limitedとソニーα6000+coBORGの二本だてで自然教育園を歩いています。リュックには試写のつもりでソニーα7R+ツアイスtouit 12mmがもう一台入っているのですが、ほとんど登場しません。Touit12mmはいつになったら、はっとする瞬間がおとずれるのでしょうか?

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha6000 + coBORG

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha6000 + coBORG

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Sony alpha6000 + coBORG

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited <秋>

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha6000 + coBORG

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited

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Sony alpha7R + ペンタックスFA77mm limited




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プロフィール

山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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