KマウントからFマウントへの転換の苦しみ その1 ペンタックスKマウントのコンセプトが当方の方向とずれてしまったために(ペンタックスが大衆に愛されることを第一とする路線に特化した)、Fマウントに転換を試みて、ニコンD800Eなど買ってしまったので、とんでもない苦労をしています。いざあこがれのニコンの中に入ってみると、ニコンはとんでもなくスマートでない商売をしていることに気が付きました。その為にとても苦労しています。ニコンはコンセプトが一定していなくて、行き当たりばったりで、なんでもレンズやカメラにくっつけて行くものだから、図体が重たくなるは、高価になるは、不細工になるは。ニコンのレンズはすべてかっこいいという印象がないのです。<スマート:かしこさ>が感じられない。ニコンにはなにか危うさを感じます。どこかで、これまで考えられなかったような新しいトレンドがうみだされたら、ニコンは一瞬にして消滅してしまうのではと心配してしまうのです。ペンタックスの方が、コンセプトがしっかりしています。当方の指向に合わなくなったといっているだけで、そのペンタックスのしっかりしたコンセプトは評価しています。キャノンも同じで、コンセプトがしっかりしています。コンセプトがしっかりしていれば、時代の変化に対応しやすいし、先取りも出来ます。キャノンとニコンは丁度、昔のトヨタと日産のようです。技術の日産といって、多くの信奉者がいました。当方もその一人でした。フェアレディーZに乗っていましたからね(そこまではよかったのです)。そのうち、技術しか頭に無くて、人に対する優しさ、配慮がどこかへいってしまいました。機械の塊の中に人が乗っかっているような車になってしまったのです。トヨタは最初からずっと人に対する優しさから車をつくっていました。その後日産はほぼつぶれて、ゴーン社長でなんとか再生したのです。いまは当時の技術の日産とは違った印象の車になりました。 ニコンの世界に入って見て、なんでペンタックスがあったか、その存在意義がやっとわかりました。人に対する優しさの違いです。しかし、後戻りはできません、事はすでにすすんでしまいました、乗りかかった船です。ニコンD800Eを買う決心をした時、<The Last SAMURAI>に一度は付き合ってみよう(SAMURAIがまだ存続しているうちに)といって、はじまったことです。 今後のカメラ、ロードマップを以下の様に設定して、老骨鞭打って、こつこつ資金を稼いでいるのです。どこまで、<The Last SAMURAI>に我慢してつきあっていられるか。 高性能AF、手振れ補正、ズームを捨てて、低価格、軽量、高画質をとった、当方の苦心の布陣です。今時のカメラファンからみたら、とんでもなくかけはなれていて、興味もない布陣でしょうが、これでいいのです。いいはずです。ひょっとすると無意識のうちに<The Last SAMURAI>の心髄だけを拾い上げているのかもしれません。