散歩から、小さな旅、大きな旅まで、写真をどんどん載せます。一緒に歩いているように

自然教育園日記 その120 

自然教育園日記 その120 
面白いのはBMCのNikon1 V3 かSony FE 90mm macroか Laowa 12mmか

2018-6-1~6-14
写真は60~70点の出来と80~90点の出来の時は見手の反応が10~100倍違う。
自分で60~70点と思う時は、だれも反応しない、自分で80~90点と思う写真なら、殆どだれでも反応する。この違いはとっても大きい。このクリティカルポイントの壁はなんとも越しがたいのだ。

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Nikon1 V3 + Nikon1 70-300mm BMC (Best Moment Capture)

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Nikon1 V3 + Nikon1 70-300mm BMC

これなんか、ちゃんとピントがあって、トリミング拡大できればかわいい絵になるのだが、Nikon1 70-300mmnoBMCではそれは難しい。

このあたりで、なんでシジミチョウくんだりが飛ぶまでじっと待っていなければならないんだ(こいつらは飛ばないと決めたら、まったく飛ばないのである)と頭に来て、Nikon1 70-300mmをほおりだした。

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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro F2.8

マクロレンズはどこまでも拡大できる。しかし、飛び上がるところを撮るのは至難の業。


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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro F2.8

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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro F2.8

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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro F2.8

Sony FE 90mm macro F2.8はLaowa 12mm に比べると100倍くらい楽だ。ただ撮ればいいし、容易にガンガンにトリミング拡大できる。しかし、だれでもそれが出来るから、珍しい写真をとるには珍しい対象を探さねばならない。

Laowa 12mmの場合は近づけば虫は逃げるし、影になるからLEDライトで照らさなければならないし、ピントは薄いし、手持ちでやったら、手が3本いる。三脚立てても、そこまで超接近するのはとっても大変、しかもファインダーをのぞいて撮れるケースは極めてまれ。真ん中にはいれれば、こちらもガンガンにトリミング拡大できるのだが、真ん中をはずしたらアウト。超接近撮影でトリミング拡大しても、マクロよりいいことあるのか、いまのところ疑問。労多すぎる。

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm F2.8 Zero-D

超広角接近撮影では背景の情報がある程度入ってくる、そのメリットをいかそうと努力するが、そういい場面があるわけではない。

どうあがいても、60~70点を越さない。

珍しくない対象を、撮り方でなんとかしようと思っても60~70点を超すのはなかなか難しい。
自然教育園では、どうしても珍しい虫や鳥や花(あるいはそれらの珍しい場面)を見つけるのが60~70点を越す近道なのだ。
大体、自然教育園の見手のクリティカルポイントはずいぶんと、珍しい虫や鳥や花(あるいはそれらの珍しい場面)側にずれている。

鳥や虫を撮ろうとおもったら、
ニコン一眼レフ(連写が10コマ/秒以上あればなんだっていい)+ ニコン300mm単焦点(AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRなんたって、重量が755gと軽いからすごい、このレンズのためにニコンを使う)
珍しい場面を撮ろうとおもったら
オリンパスOM-D E-M1 Mark II(フォーカスブラケット、深度合成、プロキャプチャー、ハイレゾショット等種々のトリックを使ってビックリさせることができる)+オリンパス・プロレンズ(これらトリックのいくつかはオリンパス・プロレンズを必須とする)
しかないと思うようになってきた。

だけどいやだね、このあまりにも写真、写真した路線は。
どうしても人と違う写真を撮らないと気が済まないなら、
自然教育園から脱出して、当方の機材向きの、当方の好みのところを探しにゆくか?
それとも、なんとか頭をひねって、まだ自然教育園をほじくってみようか?
なにしろ、毎日の散歩コースだから、そう簡単には捨てられない。

なんで、こんなに悩んでいるかといえば、フジフィルム中判デジタル(GFX 50S)が頭をはなれない、しかしこれに100万円投じたとしても、自然教育園での撮影ではまったくこの100万円が生かされないのではないかという恐怖にさいなまされているのである。お金が際限なくあれば、フジフィルム中判デジタルもオリンパスOM-D E-M1 Mark IIも買ってしまうんだが(どうせ、後者はすぐ飽きて放り出すだろうが)。
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自然教育園日記 その119 Laowa 12mm Zero-D 試写 その3

自然教育園日記 その119 Laowa 12mm Zero-D 試写 その3

機材はSony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8  
Kipon NIK-S/EM(ヘリコイド付レンズアダプター)でニコンマウント・レンズをソニーFEマウントに付けています。
場所は自然教育園 2018-6-9

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対象と背景のボケのコントラストにより接近広角撮影の面白みを出すことが出来ます。

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これも対象と背景のボケのコントラストにより接近広角撮影の面白みを出す例です。

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自然教育園はイイギリの雄花が一面に落ちて、この季節の情景を作ります。

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これも対象と背景のボケのコントラストにより接近広角撮影の面白みを出す例です。

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タカトウダイ 

Laowa 12mmは開放がF2.8ですから背景の立札をぼかすことが出来ます。フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mmですと開放でF5.6ですから、消したいバックの情報を消すことができません。

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(城ヶ島公園で撮影, 2018-6-8)

Laowaは周辺の画像の流れが汚いので、周辺をカットすることが多い。

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(城ヶ島公園で撮影, 2018-6-8)

真ん中に対象を入れさえすれば何とかなります。

どうやら、Laowa 12mmはF2.8によるボケを利用することがメリット。周辺の画像の流れが汚すぎることがデメリットという結論に落ち着きつつあります。

それにしても、13万円の品の下取り価格がマップカメラで3万円とはひどすぎる。何としてもLaowa 12mmのメリットを生かした絵を撮ってこの仕打ちを見返してやりたいものだ。

以上の絵は、強烈なLEDライトを買い込んで、超接近広角撮影の問題点を解決しています。
LEDフラッシュライト GENYOS SG-409R <閃>というやつで、480ルーメンという明るさです。<閃>というのは名ばかりでなく、驚異的に明るい。おなじルーメンをうたう他のライトはこんな閃光はでません。5000円もしましたが、超接近広角撮影のためにはいたしかたない。



白金自然写真クラブ写真展2018-春夏のご案内

白金自然写真クラブ 写真展のご案内

日時 2018-6-8~7-11
場所 国立科学博物館付属・自然教育園(目黒/白金台)管理棟フロア―

当方は以下の写真を展示予定。
この写真展は自然教育園内で撮影した写真に限定されています。
結構時間をかけて撮ったつもりですが、たいして面白い写真がありません。なんででしょうかね? いろいろ特殊な撮影にチャレンジしているので、なかなかうまくゆかないのかもしれません。
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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8  2018-3-31 春の渦潮

今年は花筏の規模が大きく、晴天と重なったのでスローシャッターで流してみました。風が殆ど無く、数秒露光となりました。これだけ露光するとさすがに花筏以外の風景も動いているわけで苦しい撮影条件です。ちょっとでも強い風が吹けば、圧倒的に楽に撮れるのですが。

花筏のスローシャッターは春写真の定番で、世の中にはもっと素敵な写真はいっぱい存在しているのですが(ふつうは流れのあるところで撮るのです。この池は流れの無いただの池)、この平凡な池の風無しではこれが精いっぱいです。なにせ花筏というのは数日しか見られないのですから。その間に晴れたり、風が吹いたりしてくれないといけないのです。

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Sony alpha7RII + sony FE90mm macro F2.8 <カメノコ・テントウムシの離陸>

カメノコ・テントウムシは1cmくらいあるちょっと大きなテントウムシです。自然教育園ではそう見かけないテントウムシなので(当方にとっては)、よたよた出てきたカメノコ・テントウムシにビックリしてマクロで撮影したら、たまたま飛び上がった瞬間が撮れたということで。ただそれだけのことです。こういう単なる図鑑写真は出さない方針だったのですが、ほんの気の迷いで出すことになりました。単なる昆虫写真は今回限りにしたいものです。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーSuper-Heliar 15mm F4.5  2018-4-10 <春のさざ波>

最近買ったフォクトレンダー15mmを試写しているときに池のさざ波がきれいだったので撮ったのですが、ただそれだけです。実際の池を知っている人にとってはこんな深い森に囲まれた魅力的な池に撮れているのはビックリするだろうと思って出したのです。実際の平凡な池を知っている方以外はたいして面白い写真ではありません。

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8 2018-7-2 <夏の思い出>

これは蝶の広角レンズ接近撮影の練習をしている時に撮った写真です。広角レンズで接近して撮るとマクロや望遠レンズと違って背景の情報が入ってくるところが面白いのです。しかし、近づけば蝶は逃げますから、接近してピントのあった絵というのはそう簡単に撮れないのです。ツマグロヒョウモンという平凡な蝶ですから、図鑑写真にしか興味をもたない自然教育園の来園者には何が面白いのだと言われるでしょう。蝶の広角レンズ接近撮影は初心者で、まだまだなのです。

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Sony alpha7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8 2017-5-19 <アオイロニワゼキショウの世界>

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Sony alpha7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8 2017-5-19 <アオイロニワゼキショウの世界>

この年はアオイロニワゼキショウを重点的に攻めていました。Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8に接写リングを付けて1cm以下の小さな花と飛ぶハチ(アブ?)を一画面に撮る、これはとっても難しいのです。アオイロニワゼキショウの世界はボケ写真トライの中で行っていました。ボケ写真ですからSony FE 85mm F1.4 GMも接写リング、F1.4で同じシチュエーションでトライしていますが、これはもっともっと難しい。そのわりには、見る方はアッソウと見飛ばすに違いありません。今年もアオイロニワゼキショウにトライしたのですが、 何故か今年は花と虫の場面に出会わない。アオイロニワゼキショウの世界はいったいどう撮ったら人は足を止めるのでしょうか?? また来年に持ち越しです。

今回は何か気が乗らなくて、ご案内も間近になって、しぶしぶという感じなのはなぜか?
いつもは世に逆らって抽象画を狙うはずなのに、今回は周囲におもんぱかって、変に具象っぽい写真をだすから、自分でも納得できないでいるのだという結論になりました。これではいかんですよ。自分を取り戻さなければ。


自然教育園日記 その118 春から夏への狭間

自然教育園日記 その118 春から夏への狭間

淡々とした日課の自然教育園散歩における撮影から、ピックアップして写真を載せます。ただ習慣的に自然教育園を3周して、10000歩/日を達成しようという日々です。 目標らしきことを言えば、蝶の色っぽい飛び姿を撮って、陶芸のモチーフとしたいという目標は持っています。
これまでいっぱい蝶の飛び姿を撮ったのですが、使えそうなモチーフはたった1枚です。先日ジョルジュ・ブラックの展覧会に行きましたが、彼は10指に満たないモチーフを一生使いまわして色々な作品を作っています。絵画から、リトグラフ、シルクスクリーン、陶器、ガラス、彫刻、木彫、タイルモザイク、タペストリー、ジュエリーなどなど。これでいいんだと思いました。このブラックの展覧会はインプレッシブだったので、後程紹介しましょう。

2018-5-9
5月の新緑に青空がいい。
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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 50mm macro F2.8

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 50mm macro F2.8 ヨコズナサシガメ
中国、東南アジアから昭和初期に侵入した、うれしくない見ためのカメムシ。

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Sony alpha7RII + Sony FE90mm macro F2.8

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Sony alpha7RII + Sony FE90mm macro F2.8 アカズジキンカメムシ

この組あわせは、正当的で、やっぱり絵作りが楽だよ。

2018-5-11
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Sony alpha7RIII + Sony FE70-300mm G ツマグロヒョウモン オス(左)・メス(右)

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Sony alpha7RIII + Sony FE70-300mm G

2018-5-16

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm アオサギとダイサギ(?)

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm アオスジアゲハ

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

2018-5-19
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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 50mm macro F2.8

LaowaとZeiss touitを比較。Laowaに対する決定的コメントはまだやめときましょう。

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Fujifilm X-T10+ Zeiss touit 50mm macro F2.8 ミズイロオナガシジミ

この蝶は昼間ぜんぜん飛ばないで、同じところで夕方までじっとしているのです。

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Fujifilm X-T10+ Zeiss touit 50mm macro F2.8 テングチョウ

顔の先が尖っていて、テングのようなのでこの名がついた。

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Fujifilm X-T10+ Zeiss touit 50mm macro F2.8

やっぱり、Fujifilm + Zeiss touitは安心できます。

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm アオイロニワゼキショウ

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm  ルリシジミ

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm ルリシジミ

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm アカボシゴマダラ(春型は赤星がない)

ヒラヒラ飛んでかわいいのだが、要注意外来生物(生態系被害防止外来種)。2000年頃から突然関東地方南部で見られるようになった。日本固有の奄美群島亜種由来ではなく、
人為的に放たれた大陸産の外来個体群の可能性が指摘されている。

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

色っぽい飛び姿をさがし続けているのです。
Nikon1は殆どがベスト・モーメント・キャプチャー(BMC)を使っています。1インチカメラにしては善戦してると思いますよ。

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm ウラギンシジミ

2018-5-22
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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm  ヒメジャノメ(?)

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

強力LEDランプを物色中です。

2018-5-25
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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Nikon1 V3+ Nikon1 70-300mm

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


鎌倉日記 その3 Laowa 12mm とCanon 85mm F1.2

自然教育園には撮りたい対象が見つからない。Laowa 12mm Zero-D F2.8は使えるかどうかどうもよくわからない。Laowa 12mm Zero-D F2.8とCanon EF 85mm L F1.2を持って鎌倉に出かけました。

Laowa 12mm Zero-D F2.8はわざわざニコンマウントとして、KIPONのヘリコイド付レンズアダプターを介してSony alpha7RIIIに付けています。Laowa 12mm Zero-D F2.8はソニーEFマウントもあるのですが、超接近撮影の為にわざわざニコンマウントを使っているのです。

Canon EF 85mm L F1.2はOmmliteのレンズアダプターを付け、さらに接写リング(Viltrox DG-NEX extension tube 16mm)を介してSony alpha7RIIに付けています。こちらはNDフィルターが必須です。

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結論をいうと、Laowa 12mm Zero-D F2.8は使えるかという問いは、結局疑問のままです。

Laowa 12mm Zero-D F2.8の問題は2つ、レンズを対象に対して傾けて使うと、デフォルメがきたならしいので、真正面から撮るしかない。すると、対象はレンズの影に入ってしまって、影の絵ばかり撮っていることになる。しかたなく少し離して撮影すると、折角のパースペクティブ効果が消えて、超接近撮影の意味がなくなる。フォクトレンダーUltra-Wide Heliar 12mm F5.6の時はもうちょっと何とかなったのに。フォクトレンダーUltra-Wide Heliar 12mm F5.6の超接近撮影で出来たことが、Laowa 12mm Zero-D F2.8では出来ない。

Laowa 12mm Zero-D F2.8はレンズアダプターをいれてレンズ長が20cm、フォクトレンダーUltra-Wide Heliar 12mm F5.6はフォクトレンダーのヘリコイド付レンズアダプターをいれてレンズ長が10cmと2倍の違いがあることも超接近撮影には大きな影響を与えるのかもしれない。

ようするに原因がよくわからないのである。わかっていることは現状ではLaowa 12mm Zero-D F2.8は超接近撮影に向いていないということ。

ところが、Laowa 12mm Zero-D F2.8の中心部はおそろしくトリミング耐性が高いのです。ガンガンにトリミングしてもびくともしない。この点、フォクトレンダーは全くダメ。

でもトリミングしては、パースペクティブ効果はますます消滅してしまうのです。これでは何のために12mmを使うかわからない。

解決法は強力なLEDスポットライトが必要なのです。これまで使ってきたLEDスポットライトやLED懐中電灯は晴れの昼間では殆ど効果ないのです。リングライトもだめです使えません。レンズと対象は殆ど接しています。ここをガンガンにスポットライティングするのです。皆さんのやらないことをやるのは苦労します。

北鎌倉で降りて、東慶寺、浄智寺、海蔵寺、この3つに行けば十分。鎌倉西口の<ちらしや>で昼御膳を食べて、東口小町通りで<長嶋屋>で和菓子を買って、あと手焼き煎餅と鎌倉天然わかめを買ってお帰りです。<ちらしや>は若い人に全然人気がないのかいつも空いています。そのわりには当方にはコスパ十分の味と思うのですが。最近の若い人は何にレスポンスしているのかさっぱりわからない。人気の店は超混雑。人気といったって、たいしたことないと思うのだが、なにしろ混んでいて入れないから分からない。<ちらしや>はその手のビジネスがへたくそだから、おかげでいつも空いていて良い。

<東慶寺>

駆け込み寺、東慶寺はいつも完璧なオモテナシです。
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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2+ 接写リング16mm

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8 トリミング

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8 トリミング

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8 トリミング 

イワタバコの花が人気です。葉がたばこに似ているのでこの名がありますが、イワタバコ 科イワタバコ属でタバコの親戚ではありません。

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

こんな具合に湿り気のある崖に咲いています。

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8 

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8 トリミング

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

上の絵の元絵です。ビックリでしょ。


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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

<浄智寺>
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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

<海蔵寺>
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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング16mm

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Sony alpha7RII + Canon EF 85mm L F1.2 + 接写リング10mm

海蔵寺は住職みずから庭の手入れをしているそうです。いつも楽しませてくれるお寺です。

Canon EF 85mm L F1.2はいい味だしていると思いますがいかがでしょうか? すべてNDフィルターを付けてF1.2で撮影しています。
Laowa 12mm Zero-D F2.8はまだダメです。なんとか考えます。










超広角接近撮影 その2

超接近広角撮影 Laowa 12mm Zero-D F2.8 VS. フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6
2018-5-14
今日は月曜日、自然教育園は休館なので、Laowa 12mm Zero-D F2.8の試写を代々木公園で行いました。
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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8とSony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

Laowaはシルバーにしてみました。


掲載した絵は撮影と真逆の順番で載せました。Laowa 12mmに慣れるまで時間がかかったので、逆のほうがいい気がしたもので。
フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mmはF5.6と暗いので、原則Laowa 12mm Zero-Dも合わせてF5.6で撮影。
最後の撮影、つまりここでは最初の絵でLaowa 12mm Zero-Dは使えると思ったのですが、こうやって比較して貼ってみると、そう簡単に結論づけられません。

最初の2枚ですぐわかることは、バックのボケが全く違う。これは前回のブログで、Zeiss Distagon 18mmと比較したときも同じことをいいました。どうやらこのボケの違いはレンズの違いというよりはレンズアダプターの違いによるらしい。以下のLaowa 12mm Zero-D F2.8 VS. フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6の絵の違いはこのボケの出方が大きな原因であると思う。Laowaのディストレーション0とフォクトレンダーの持つ大きなディストレーションの違いが大きく影響すると思ったのですが、意外や意外、デストレーションの違いは殆ど意味なかった。むしろLaowaの方が周辺の流れが大きいうえに、変にボケるので絵の崩れが汚らしい。

いずれのレンズもパースペクティブ効果は同じように出る。

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

上の絵のようにボケのなかにぽっと大輪の花が浮かぶのがいいか、下の絵のようにパンフォーカス的に大輪の花が存在するのがいいか。

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

Laowa12mmはいつも周辺の前ボケが汚らしい。

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

Laowa 12mmでパンフォーカス的絵を狙ってみました。

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

Laowa12mmは周辺の前ボケが汚らしい。これではどちらがディストレーション0かわからなくなる。

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

周辺減光はLaowa 12mmの方が少ないように思われる。

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

無限遠でピントを合わせると、カメラのファインダーではフォクトレンダーはよく合わないように見える。それに対してLaowa 12mmはファインダー像を拡大してみても、非常によく解像している。この絵は前の枝に焦点を合わせており、無限遠でないのですが、とにかくフォクトレンダーは焦点を合わせにくい。しかし、貼りつけてみると、むしろフォクトレンダーの方がピントがシャープに見える。Laowa 12mmの方がピントが合う範囲がとても薄いことが原因と思われる。
ネットにはLaowaは無限遠でピントが合わないというコメントが出ていたが、すくなくともそんなことはありません。

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Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

全体的に、Laowa 12mmのほうがずっと使いやすい。今回はデストレーションの違いを出そうと無理なポジションの構図をとっている為に前ボケの汚らしさが強調されてしまったがこれに気を付ければ、ボケをうまく使った超接近広角撮影が出来るでしょう。Laowa 12mmは10万円をかなり切った値段で手に入れました。この値段ならLaowa 12mmは買っても損はないと思われます。

今日はいい天気なので、フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mmはいい絵を作っていますが、このレンズは状況によってとっても左右されます。また、撮影後ソフトで修正しにくい。すぐ崩れてしまう。Laowa 12mmの方が環境に順応するように思えます。しかし、まだまだレンズつくりの経験が少なく、前ボケの汚さのような気配りのあまさを包含しているように思います。但し今回のコメントはあくまで、レンズアダプターを付けた超接近広角撮影に関するもので、通常の撮影でどうなるかは別のはなしです。

まだまだ超接近広角撮影のためのレンズ探しの旅をしなければないようです。

さらにLaowa 12mmの試写を続けます。


自然教育園日記 その117 超広角接近撮影対決 Zeiss Distagon 18mm F3.5 VS. フォクトレンダー Ultra Wide-Heliar 12mm F5.6 II aspherical

自然教育園日記 その117 超広角接近撮影対決 Zeiss Distagon 18mm F3.5 VS. フォクトレンダー Ultra Wide-Heliar 12mm F5.6 II aspherical

2018-5-9
実は、フォクトレンダー Ultra Wide-Heliar 12mm F5.6 II asphericalの画質がいまいちなので、III型に買い代えるか、Laowa 12mm Zero-D F2.8にするかとっても迷っています。
III型のフォクトレンダー Super Wide-Heliar 15mm F4.5 III asphericalでも画質に不安があるので、12mmをIII型にしても十分な画質は得られない気がする。それにF5.6もつらい。よってLaowaにしたいのですが、デストレーション0をうたっていること自体が気になります。超広角レンズはデストレーションがはげしいので、それを嫌う人が多いですが、当方にはデストレーションがあった方が、デホルメの迫力があって好きなのです。やりすぎると嫌味ですが。フォクトレンダーが8万円ちょっとで買えるのに、Laowaは中国製で13万円ちょっとする点も、まあ試してみるかという気軽さではありません。

超広角接近撮影対決 Zeiss Distagon 18mm F3.5 VS. フォクトレンダー Ultra Wide-Heliar 12mm F5.6 II asphericalをやってみました。Zeiss Distagon 18mmはニコンマウントなのでKiponのヘリコイド付レンズアダプターを、フォクトレンダーはライカマウントなのでフォクトレンダーのヘリコイド付レンズアダプターを使っています。気が付いたのですが、Kiponのヘリコイド付レンズアダプターの方がはるかに寄れる。レンズは完全に対象に接します。しかしそこまで寄ると照明なしでは影になって撮影不能になってしまいます。Zeiss Distagon 18mmをフォクトレンダー Ultra Wide-Heliar 12mmに合わせた距離で、影にならないぎりぎりの接近で比較しました。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ノイバラ

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

真ん中の花に焦点を合わせると、周囲の花の流れ方が12mmの方が激しい。このデストレーションを好むか否かです。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

これはフォクトレンダーの比較がありません。フォクトレンダーは寄りきれないので、こういった小さな虫を撮るのは難しい。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ナルコユリ

これも、フォクトレンダーは近寄れなくて撮影断念。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

両者は明らかに写角が違う。色も違う。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

これも写角の違いが歴然。12mmの写角は新鮮な印象を生み出します。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 チョウジソウ

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

写角だけでなく12mm はバックがより解像するので、雰囲気が違ってきます。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 アオイロニワゼキショウ

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

これなんか明らかに、12mm のデストレーションの面白さが出ています。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ハルジオン

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

一見同じような絵ですが、12mmの方がデストレーションによって、絵全体に動き、流動性が生まれています。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ヘビイチゴ

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

殆ど同じ絵に見えますが、よく見ると周囲の流れとバックの解像が違うので雰囲気が違います。絞りは同じにしています。

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Sony α7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 カキツバタ

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Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar II F5.6 aspherical

この絵も同じことが言えます。

さて結論は、レンズアダプターの違いから18mm は12mmより近づくことが出来ますが、それでもまっとうな絵の範疇に入ります。 12mmは独特な世界で、18mmとは一線を画します。それではLaowa 12mm Zero-D F2.8のデストレーション0で、この独特な12mmの世界が作れのか? ウーム、結局はわからない。 買ってみるしかないか? それにしても高い。ブツブツ。 結局、振り出しに戻ってしまう。 なお、ソニー純正12-24mmズームというのがありますが、20万円弱と高価の上に、超接近撮影はできないので、この目的では対象とはなりません。シグマの最新作Artで、14mmF1.4単焦点(キャノンorニコンマウント)又は12-24mmF4(キャノンマウント)というのがあり、ヨドバシで見てみました。画質は良さげですが、1kg以上ある上に、絞り目盛りなしのAF専用で、超接近撮影はできないので、これもパス。

5月12日にシュミットの11周年記念売り出しがあったので行ってみたら、Laowa 12mm Zero-D F2.8ニコンマウントを相当値引きしてくれたので、買ってしまいました。明日は雨、月曜は自然教育園が休みなので、試写は15日かな? 初めての中国製レンズです、どうなることやら??お楽しみに。

行く所が浮かばなかったら皇室ゆかりの地が一番 ~東御苑、迎賓館~

行く所が浮かばなかったら皇室ゆかりの地が一番 ~東御苑、迎賓館~

2018-5-4
GWはどちらかというと仕事中心。といっても少しは出かけないと。東御苑に行ってみました。驚いたことに、藤やつつじは終わり、バラも終わりに近い。アヤメ、カキツバタはまだ。今年はなにやら花の移り変わりのテンポが速くて調子が狂います。
今回は、Zeiss Distagon 18mmをヘリコイド付KIPONレンズアダプターを使って接近撮影とCanon EF85mm F1.2 Lのボケボケ写真の両極端でトライ。

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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ony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony α7RIII +接写リング+Canon EF 85mm f1.2 L

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Sony α7RIII +接写リング+Canon EF 85mm f1.2 L

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Sony α7RIII +接写リング+Canon EF 85mm f1.2 L

ついでに、連休最終日 5月6日に迎賓館赤坂離宮の一般公開とGWガーデンカフェへちょこっと行ったので、載せておきます。結構穴場でコスパよかったですよ。

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8 GWガーデンカフェ

迎賓館は最近通年一般公開されていますが、ガーデンカフェはGW期間限定開催。 本館建物内は撮影禁止。

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8 スコーンと赤ワイン

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Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm F2.8 迎賓館正面玄関

アメリカ大統領トランプもここで天皇陛下に謁見しました。

東御苑は無料、迎賓館の庭は300円、本館内部に入るとプラス700円。東京は皇室にゆかりのある施設を気軽に利用するのがコスパ一番。当方が頻繁に利用する自然教育園、新宿御苑、浜離宮庭園、庭園美術館も皇室にゆかりのある施設です。



サクラ 2018 今年は東北の桜から その2

サクラ 2018 今年は東北の桜から その2
4-26
弘前。今日はいい天気。やっとお花見の雰囲気となります。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8 

岩木山がよく見えます。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8  本丸

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8 本丸

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

ここから広角はZeiss Batis 18mm F2.8からフォクトレンダー15mm F4.5 Super Wide-Heliar Asphrical IIIへ切り替えます。 2台のカメラ、Sony α7RII/IIIはいずれもフォクトレンダー・レンジファインダーレンズになりました。この2台での撮影はとっても楽しいものでした。撮れた絵が良いか悪いかは別ですが、撮っているフィーリングはとっても楽しい。

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一台をZeiss Batis 18mm F2.8(上)からフォクトレンダー15mm F4.5 Super Wide-Heliar Asphrical III(下)へ切り替え

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8 下乗橋

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8 下乗橋

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8 中濠

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8  南内門

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
蓮池

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
西の郭で昼食

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

アジア系外国人と隣り合わせで食事。彼らは流ちょうな日本語をしゃべる。

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar Asphrical III
西濠のサクラのトンネル

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8 西濠 春陽橋

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8 春陽橋から花筏を撮る。

花筏はまだこれから、お堀全面が花筏で埋まるそうです。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
弘前城公園西の丸広場の屋台群

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
花筏

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当方が昼食も含めて2.5時間で歩いたコース。

このあと延々と走って仙台へ。お土産は仙台で牛タンをいっぱい買い込む。ずんだ餅、とうふ蒲鉾も結構でした。

弘前公園には撮影を目的とした方々がいっぱいいました。三脚とでかいレンズのカメラを担いだグループとか、ものすごく長い撮影用棒(高いアングルからとるための物干し竿のような棒です)を立てて頑張っている方とか、城壁から身を乗り出してアクロバット撮影をする海外の方とか。
このいそがしいツアーでなくて弘前に一泊して、ここだけを撮りまくることは魅力的と思いました。これまで、撮影のみを目的とした旅行はしたことが無かったのですが、この旅のおかげで、弘前城公園のような有名撮影スポットで、撮影のみを目的として、数日間過ごすという旅行をやってみたくなりました。そうすれば早朝や夕方・夜間の撮影もできるわけですし。いいところはやっぱりいいのですから、素直に有名なところで撮るのも悪くない。

Sony α7RIII +フォクトレンダーSuper Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
と Sony α7II + フォクトレンダーHeliar40mm F2.8 の2台を持って歩くと、一時代前のフィルム、レンジファインダーカメラで撮影しているようでとっても楽しい。フォーカスも露出もマニュアルで、シャッター速度、絞り、フォーカスを合わせる場所全てが手の内にあり、小さなレンズとカメラを手の中でころころと転がしているようで、なんともいえない楽しさがあります。画質的には最新のZeiss Batis 18mm F2.8が上ですが、楽しさはフォクトレンダーでしょう。これがライカのレンジファインダーレンズやライカ・カメラだったら、撮っているときも、撮った絵もずっと楽しいことになるでしょう。どでかいレンズを付けたカメラだけがカメラではないことに気づかされました。

いろいろ欲求不満のツアー旅でしたが、かえりの新幹線で、秋田酒、<刈穂>を飲みながら<炙りえんがわずし>を食べると、全ての欲求不満が解消されたのです。


サクラ 2018 今年は東北の桜から その1

サクラ 2018 今年は東北の桜から その1

2018-4-25, 26

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東北の3大桜景勝地をめぐるツアーに行ってきました。今年は東北でも桜の開花が早くて、行った日、4月25の北上展勝地は前日の強風でほとんどの花が見事に散ってしまい、角館はソメイヨシノとベニシダレがまずまずでしたが雨でさんざん。26日の弘前はやっと晴れて、満開ピークがちょっと過ぎたかなという感じでした。添乗員さんが、桜は京都の醍醐寺と弘前城がベストといっていましたが、素直に考えれば、ほぼ賛成です。
福島まで新幹線、そこからバスで北上と角館を訪れてから、田沢湖に泊まって次の日はバスで弘前を訪れ、その後バスでひたすら仙台まで行って新幹線で帰るというコースです。新幹線を使っていながら、なぜかバスは毎日500km以上走ります。色々な都合で出来上がったコースなのでしょうが、ツアーというのは不思議なルートをとるもので、意図してか、たまたまか山形以外の東北4県にまたがって広大な地域にお世話になる旅でした。

機材は
1, Sony α7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8 又は フォクトレンダーSuper Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
2, Sony α7II + フォクトレンダーHeliar 40mm F2.8

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Sony α7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8 とSony α7II + フォクトレンダーHeliar 40mm F2.8 (この写真は沈胴状態)
最新AF Zeiss とMFオールド・レンジファインダーtype フォクトレンダーでスタート、途中から広角レンズをMFオールド・レンジファインダーtype フォクトレンダーに交換して、 オールドファッション一色にしました。

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Sony α7RIII +フォクトレンダーSuper Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical IIIとSony α7RII + フォクトレンダーHeliar 40mm F2.8 (この写真は沈胴を引き出した状態), レンジファインダータイプレンズを付けた。完全マニュアル、オールドファッションに統一。

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レンズはライカMマウントなので、フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor (ヘリコイド有り)を介してSony α7RIIにフォクトレンダー Heliar 40mm F2.8を付ける。このレンズはフォーカス用ヘリコイドが付いていないのでこのヘリコイド付アダプターが必須です。

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レンズはライカMマウントなので、フォクトレンダーVM Adaptor II (ヘリコイドなし)を介してSonyα7RIIIにフォクトレンダー15mm F4.5 Super Wide-Heliar Asphrical IIIを付ける。

1、は最新のAF Zeiss Batisの広角レンズと古いMFレンジファインダーレンズをベースとした改良型フォクトレンダー15mmを比較しました。
2、はとってもマニアックな沈胴タイプフォクトレンダー 40mm F2.8を使ってみました。

北上と角館は雨で撮影もままならず。弘前は晴れてこの旅行はほとんど弘前の為にあったようなものでした。しかし、ツアーというのは自由がきかず、北上と角館は1時間、弘前は2.5時間しかありません。いろいろ考えながら撮影するといいうわけにはいかず、MFの焦点合わせもそこそこなスナップ撮影になってしまいました。

4-25(水曜) 北上展勝地 2kmにわたる約1万本の桜のトンネルのはずでしたが、ごらんのようにほとんど花は散って、寂しいトンネルでした。一生懸命満開の桜を想像しながら歩きます。
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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

わずかに残るベニシダレの花に中国人らしきカメラ撮影ツアーメンバーが集まっていました。ニコン大三元レンズAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED (ニコン大三元レンズとはF2.8通し、20万円以上の高級ズームレンズ3本をいいます) を振り回している人や迷彩服でカメラをかまえるかっこいいお姉さんもいて、相当なマニアかつ裕福な集団のようでした。 当方は水仙を入れてZeissレンズで対抗する。

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

桜の木は立派な古木で構成されており、広々とした、のんびりとした陸奥の地の桜の隊列は独特の雰囲気があります。桜並木の向こう側には悠々と北上川がながれ、東京では味わえない趣があります。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

角館
武家屋敷通りにはベニシダレ、近くの桧木内川堤にはソメイヨシノが咲いています。秋田県ですから、ここのお酒は信頼しています。途中で立ち寄った試飲している酒屋で、特別に50本詰めた純米吟醸であと2本しか残っていないというお酒を買い込みました。
秋田県醸造試験場で開発した雪国酵母UT-1を使った純米吟醸生酒、<刈穂> 秋田県大仙市、秋田清酒株式会社とあります。URLはhttp;/www.igeta.jp/ 期待にたがわぬお酒でしたよ。 1800mlで5000~6000円でちょっと高いからうまいのはあたりまえか。ここで買ったのは720mlで2000円。

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8  桧木内川堤の桜トンネル

桧木内川堤の桜トンネルにも行ってみました。雨でいかんともしがたく、華やいだ雰囲気とは程遠い。しかし、フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8は面白いですよ。先日も書いたようにCOSINA フォクトレンダーVM-E Close Focus Adapterで焦点合わせをするのですが、ヘリコイドを回すとボケと焦点が合うところが近距離から遠距離までずずっと移動してゆき、その落差が大きく特有の立体感を生み出し、なんとも楽しい。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

手前のボケから焦点の合ったところ、その後ろのボケの極端な段差がずずっと移動し行くのです。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

宿に向かう途中で桜並木に出会うと、客さんはこっちの方がいいと歓声をあげます。北上や角館での欲求不満が蓄積しているようです。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー Heliar 40mm F2.8

田沢湖の周辺は2mくらいの雪の壁で、予想もしない雪景色の中を結構長い間走ります。雨に続いて雪とは桜を見に来たという雰囲気ではありません。

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm F2.8

泊まったホテルはプラザホテル山麓荘。B級ホテルでしたが、食事と温泉はまずまずです。とにかくお米がおいしい。A級とB級は宿全体のディテール、気配りに差があります。どうして、廊下のカーペットの擦り切れや、エレベーターの塗装の傷を直さないのでしょうか? 廊下の絵の額が仮額のようは安額であったり。食事と温泉はいいのだから、つまらない所で手を抜かないで、たいしたコストでもないのですから、細かいところに気を遣えばいいのに。余計なことですが。

今日は、寒々しい桜ですみません。明日は晴れで、桜らしくなります。

自然教育園日記 その116 超広角接近撮影

自然教育園日記 その116 超広角接近撮影

1、超広角接近撮影とは広角レンズで対象から数cm以内に近づいて撮る手法です。広角レンズでは対象が小さくなるのを近づくことで大きく撮り、パースペクティブ(perspective、遠近感)効果による、デホルメの面白さや迫力を期待するものです。

2、中国製Laowaレンズ、15mm広角マクロが出るまで、一眼レフカメラでは実行不可能であったので、話題にもなりませんでした。一方ミラーレス・ソニーにとって超広角接近撮影はお手の物で、機材がかなりそろっています。フォクトレンダー12mmによる超接近撮影の面白さは以前のブログ(ウルトラワイドの世界)で紹介しました。(今回掲載する写真は、残念ながらパースペクティブ効果をよく表していない。最近はむしろパースペクティブ効果を否定した画面全体を中心課題とするパンフォーカス撮影を目指しているので。超広角接近撮影の例としてはウルトラワイドの世界の方がましかもしれない)。

3、超広角接近撮影にはLaowaの広角マクロレンズ以外はヘリコイド付きレンズアダプターが必要です。下表の最短撮影距離はこのアダプターで→右に記する距離に接近できるようになります。最短撮影距離は、受光面(カメラ上部にその位置の印が付いています)から撮影対象までの距離であり、レンズ前面から対象までの距離は最短撮影距離10cmで対象はほとんどレンズに接することになります。

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赤字は当方の現有機材です。

これ以外にニコンやキヤノンのMFタイプレンズは使える、例えば、キヤノンNewFD L14mm F2.8L、キヤノンNewFD17mm F4。  AFタイプでもレンズ外部から絞りを手動でコントロール出来れば使える可能性があります。
また、ニコンのAFレンズでもGタイプなら、<ニコンFマウント/Gシリーズレンズ) N/G-S/E M(N/G-NEX M(バシュポ) Pixco ヘリコイド付きマウントアダプター Nikon Gレンズ-ソニーNEXカメラ対応>でソニーに装着できる可能性があります。当方には経験がないので、はっきりはわりません。


まずはフォクトレンダー15mmから
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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
イチリンソウ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ツボスミレ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ヤマブキ

この絵は先のブログにも載せました。フォクトレンダー15mmの使い道を示す良い例と思っているのです。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ハナニラ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III エビネ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
オヘビイチゴ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ホウチャクソウ

次にフォクトレンダー12mm
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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
シャガ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
オヘビイチゴ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
シャガ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
オヘビイチゴ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
チョウジソウ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
エビネ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II 
ホウチャクソウ

ホウチャクソウを真下から撮った絵はそうあるまい。

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Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
ハルジオン

超広角接近撮影では、パースペクティブ効果から言ったら12mmがベストと思います(10cmだと嫌味になる気がします。フィッシュアイだとすぐ飽きます)。
しかし、フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical IIでは画質に自信が持てません。II型からIII型に改良されて、良くなったと言われています。実際フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical IIIは改良III型で、何とかみられるようです。
しかし、このような一時代前フィルム・レンジファインダータイプレンズの設計をもとにしてデジタル対応して修正改良したフォクトレンダー小型レンズは、最初からデジタル用設計の最新レンズに比べると画質的に苦しい所があります。この点は次回のブログ、<東北の桜>で追求したので、ここで議論しましょう。現在はフォクトレンダーをあきらめて、 Laowa 12mm F2.8 ZeroDの購入を検討中です。


ついでに軽量望遠レンズの話で、最近買ったminiBorg 55FL, 250mm F4と昔からの付き合いのcoBORG 36ED 200mm F5.6の絵を比較してみましょう。

以下miniBORG 55FL
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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4

実際は一つ前の絵の距離ですがこれを、フルサイズ→APS-C仕様へ変換、さらにデジタルズームX1.8で撮って、さらにトリミング拡大の結果得られる絵です。

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4

以下、coBORG
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Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6

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Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6

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Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6
コサギとハシブトカラス(白黒の世界)

coBORGは胴鏡の直径が細いので、明るい光線に対して起きるレンズ胴鏡内部反射が大きく、絵が白茶ける場合があります。 miniBORG55FLはそのリスクが低い。また、miniBORG55FLのレンズはフルオライト(蛍石)を使っているので画質が向上しています。

次回、<東北の桜>をお楽しみに。


自然教育園日記 その115 春の花達

自然教育園日記 その115 春の花達

2018-3-24~4-10
今年の春は、寒い期間から急激に気温が上がったことで、自然教育園では色々な花の開花が早まり、北国の春のように一斉に花だらけになりました。といっても、開花の進行は花により少しずつ様相が違っています。例年と違って、同時に開花したり、順番が逆になったり、勢力分布が変わったり、とにかく忙しく撮影に明け暮れました。

計12日間、いろいろな機材で花を撮影しました。膨大な絵の中からどの機材で撮影した絵が選ばれたか、これはとても重要なことです。
1、スミレと桜の組み合わせを何度もとりました。結局、当方の最も古くから付き合っている、原点であるZeiss Planar 100mm macroとZeiss Distagon 18mmが選ばれました。100mm macroは数あるマクロ撮影から、この美しさ、繊細さ、やさしさからどうしても最終的に選ばれてしまうのです。
2、桜の花筏をスローシャッターで流す撮り方を3日にわたってトライしました。結局Zeiss Batis 18mm、APS-C仕様(実質24mm)で撮った絵が選ばれました。流れる花筏は適当な広がりを要求したようです。
3、イチリンソウ、ラショウモンカズラ、シャガ等を色々撮りました。今回は広角接近撮影で極端にアンダーにして、LED懐中電灯で少数の花をスポットライトする手法を試みました。やはり12mmの接近撮影のデホルメの迫力が面白い。しかし旧型フォクトレンダー12mmはどうしても色がダルになる。このために新しい広角レンズを購入しようと思い、どれにしようかさんざん迷いました。こんな時、改良型のフォクトレンダー15mmがかなり安く6万円弱の中古が出たので、これを購入。絞り込んでパンフォーカスにし、そのかわり超アンダーにして、LED懐中電灯で対象をスポットライトする手法を15mmでトライを続けています。色はだいぶ良くなりました。15mmはとても使いやすいレンズです。しかし、色のよい12mmも欲しくなりました。超広角レンズとの奮闘は現在の中心課題です。今日も中国製、韓国製、日本製の単焦点超広角レンズを秋葉原のヨドバシカメラやシュミットでいじりまくりました。また後程書きましょう。

なんで、ボケボケ写真からパンフォーカス写真に移ったのか。ネット情報を追いかけると、どうやら中判カメラは絞りこんで、パンフオーカスで画面いっぱいを使う撮り方が向いているらしいのです。中判カメラを買うとしたら、そのような撮り方でどんな具合の写真になるか試したいということです。 元をたどればルドン展からのヒントで画面全体を中心課題とするという方向に魅かれたからです。いまのところ超広角レンズでぎりぎりまで絞り込むことでこの方向を追っています。

2018-3-24
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Sony alpha7RIII+Zeiss Planar 100mm macro

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Sony alpha7RIII+Zeiss Distagon 18mm

2018-3-29
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Nikon1 V3 + nikon1 70-300mm

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Nikon1 + nikon1 70-300mm

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Nikon1 + nikon1 70-300mm

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Sony alpha7RIII + Sony FE 70-300mm

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Sony alpha7RIII + Sony FE 85mm F1.4

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm

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Sony alpha7RIII + Zeiss Batis 18mm

やっとこBatis 18mm F2.8 が活躍しました。

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Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm イチリンソウ

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Sony alpha7RIII + Sony FE 85mm F1.4

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー12mm

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー12mm ラショウモンカズラ

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Sony alpha7RIII + Sony FE90mm macro ツボスミレ

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Sony alpha7RIII + フォクトレンダー15mm

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm  シャガ

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm

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Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm ヤマブキ

こんな絵がこれから狙う写真かもしれない。




アート考察 その9 オディロン・ルドン展と中判カメラ

アート考察 その9 オディロン・ルドン展と中判カメラ

2018-3-20
当方はルドンをごく一部しか知らなかったのです。今回の展覧会により初めて真面目にルドンと向き合いました。

ルドンはどれほどの知名度があるのかわからないのですが、三菱一号館美術館のルドン展は空いてもいなく、混んでもいなく、ハイセンスの若い方から、手が震えてやっとこつえをついて歩く老人まで、よく理解していそうな方から、なにげに暇だから来たと思われる方まで、表現の難しい展覧会でした。ルドンの何が人を引き付けるのか? どんな人を引き付けるのか?

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三菱一号館中庭

当方には相当なインプレッションを与えました、といって有頂天に感激したというのではなく、密かに涙を流したのです。ルドンは5つ6つの顔を持ち、とても一言では言えない、表現のむずかしい画家であるのですが、そのいくつも顔が一つの何ものかのインプレッションを与えるのです。とても複雑な味が長く密かに脳裏に残り続ける料理のような。幸せでもなく、不幸でもなく。愛でもなく憎しみでもなく。天国でもなく、地獄でもなく。

当方はとてもルドンを言葉では語れない。ルドンは当方のクリエイションにいくつものアイデアを与えました、その具体的なアイデアを語ることでルドンを表現してみましょう。

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第4章 ドムシー男爵の食堂装飾<黄色い背景の樹>

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三菱一号館美術館コレクション ドムシー男爵城館・装飾 <グラン・ブーケ>


のっけから、カメラの話しで、芸術の品格を落としてしまうかもしれませんが、正直にその時の印象を語りましょう。なんとルドンの絵は当方に中判カメラの意味を教えてくれました。
中判カメラの意義は、単純に画面が大きいことなのです。画質がいい、階調性が高い、ノイズが少ない、ボケが大きい、そんなことはどうでもいい、絶対的な意義は画面が大きいことそのものなのです。
CP+2018でだれも中判カメラの意義を教えてくれませんでした(画面が大きいことはあまりに当たり前で、言わなかったのかもしれせんが)。そこで、ずっと考え続けていました。だれも教えてくれないなら、とにかく買って自分で答えを探すしかないと思い始めていた矢先、ルドン展に答えがありました。

中心課題が真ん中にあって、それを取り巻く背景があるというよりは、ルドンの絵の多くは、<画面全体が中心課題>なのです。当方が花を撮るとき、例えば一つ前のブログのカタクリの花を撮るとき、カタクリの花を中心課題として、それをいかに美しく表現するかと考えて撮っています。カメラのファインダーは小さい、よって伝えたい主題を一点に絞って、これをどう伝えようかまたは表現しようかと考える癖がついています。これが悪いというのではありません。しかし、中判、大判と画面が大きくなるにつれて、画面全体を余裕を持って見ることが出来ます。あるいはそうしようとする心が生まれます(心が生まれるということはとっても大事なポイントなのです)。<画面全体を中心課題>と考える余裕が生まれます。大きなキャンパスにむかう画家に近づいてくるのです。
ファインダーが小さくなるとその逆の現象が起きます。対象を真ん中に入れて、それさえ撮れればいいと思うようになるのです。

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第3章 植物学者アルマン・クラヴォー <若き日の仏陀>

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第4章 ドムシー男爵の食堂装飾<ドムシー男爵夫人の肖像>

このような人物中心とみえる絵もその背景は尋常ではありません。<画面全体を中心課題>としていると思えるのです。

この背景はどこから来ているのでしょうか?

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第1章 コローの教え、ブレスダンの指導 <べイルルバードの小道>

彼の故郷で子供時代から刷り込まれた空にあるように思います。その空は決して空と雲の表現というのではなく、複雑な色の変化で表しています。当方にはとっても共感できる空なのです。
同時にこの子供時代に刷り込まれたもう一つの、さらに重要な画像は木です。上の絵もそうですが、ルドンの木の捉え方は特徴的です。しかし、当方には少しも不思議ではありません。

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第1章 コローの教え、ブレスダンの指導 <青空の下の木>

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第2章 人間と樹木 <キャリバンの眠り>


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第2章 人間と樹木 「夢の中で」 表紙=扉絵

ルドンの木と空の表現はその後も形を変えてはいるものの、本質は一生続きます。

この時に、ルドンは、植物も動物も自然全体を同質の生命体としてとらえているように思えるのです。

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第5章 「黒」に棲まう動植物 「起源」II. おそらく花の中に最初の視覚が試みられた

この捉え方が突然、具体的な表現になるのが、植物学者アルマン・クラヴォーとの交流から生まれた奇妙な絵の数々です。植物と動物は一体化します。

この手のルドン(これを<黒の時代>といいます)は理解困難で、喜んで見る対象ではないのですが、当方が700円もする以下のマグネットを衝動買いしたことが示すように、 なぜか、いやでも引き付けられてしまうのです。

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第5章 「黒」に棲まう動植物 「起源」表紙=扉絵

その晩、蒲団の夢なかで、ルドンの絵をどう表現したらいいか考え、恐ろしい考えに至りました。ルドンの絵は外界の見たものが投影された脳ミソを、脳ミソの中のこの目をもつ何者かが絵にしているのではないか。ルドンは見たものを描こうとしているのではなく、投影された脳ミソを描こうとしている。動物でも植物でもなく、自然は同質の何者かとして脳ミソに投影され、それをじっと見ている者がいる。

脳ミソの中にこのような目をした何者かがいると考えるとこれはさすがに狂気です。この考えは、うつつの現在も当方を狂気に駆り立てる恐怖を与えています。

この植物学者アルマン・クラヴォーは自殺しました。

ルドンはこの植物学者の影響で、顕微鏡下の世界に興味を持ったのです。当方は以前、草間彌生のブログで、顕微鏡下の世界に魅せられた画家としてルドンを紹介しました。現在のような科学が発達した時代ではありませんから、顕微鏡下の異次元の世界と自分の脳ミソの世界とが融合していった結果が、この時代のルドンの絵と思えるのです。

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第7章 再現と想起という二つの岸の合流点にやってきた花ばな <花々(赤い芥子)>

あまり注目されないであろうこの小さな絵に前で、当方は密かに涙を流したのです。  

当方は小学校の6年間、親戚の芸大の学生から絵を習っていました。しかし、中学に入ってからほとんど絵を描いていません。どう描くかさっぱりわからなくなった、それに絵より科学に興味を持ったからです。今は、何を描いたらいいか、なんとなく心にあります。しかし技術が無い。このルドンの絵を描く技術が当方にあったらどれほどすばらしいか、と悔しくて涙をながしたのです(悔しいというよりは、半分はこの絵の自然観があまりに素晴らしいので涙をながしたのですが)。表現したいのに表現できない、これは苦しいことです。

陶芸教室のスタッフの一人が当方に言いました。こんなやりにくい陶芸で絵を描こうとしないで、素直に絵画を描いたらいいんじゃないの? 

絵を描くのが怖いのです。自分の絵を見て、現状と目標とまでの長い長い距離と自分の寿命を考え、あまりの隔たりに絶望して、もう先に進めなくなるの怖いのです。

話をルドンが当方に与えたアイデアにもどしましょう。

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第3章 植物学者アルマン・クラヴォー 「夢想 (わが友アルマン・クラヴォーの思い出に)」IV かげった翼の下で、黒い存在が激しくかみついていたーーーー

ルドンの気味の悪い絵の数々を支えているのは、銅版画またはリトグラフの細い線描です。 線描は窯を使う工芸にはやりにくい表現です。焼成は線をぼやけさせ、鋭いエッジがボケます。当方は以前からこの細い線描を陶芸に持ち込むことにあこがれていたのです。刷毛で白化粧する、白化粧を刷毛でかきとるというような手法があることは知っているのですがやったことはありません。なんとかリトグラフのような細密な線描を陶芸に持ちこんで、これまでにない線描を描けないだろうか? このような命題を与えてくれました。これはただの線描でなく、ルドンの線描がせまってくるからこのような命題を生み出したのだと思います。

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第6章 蝶の夢、草花の無意識、水の眠り <蝶と花>

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第6章 蝶の夢、草花の無意識、水の眠り <蝶と花>

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第8章 装飾プロジェクト<タピスリー用下絵(背もたれ)>

晩年のチョウと花とその融合したモチーフを追った絵の数々と家具の絵柄の注文に対応した図面とが、当方の陶芸におけるモチーフのとりかたにヒントを与えてくれました。絵画でもなく、デザイン画でもなく、模様でもなく、ルドンの自然感の表現なのです。

この単純な図柄のバックに、幼少時代の自然とのかかわりあい、植物学者との交流、そして
純粋に生物学的な植物のスケッチを通じて植物を学んだ時代の影響が集約しています。

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第6章 蝶の夢、草花の無意識、水の眠り <宿り木の枝>

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第4章 ドムシー男爵の食堂装飾 <黄色い花咲く枝>

最後にこの絵を載せましょう。当方はこの絵の前で長い時を過ごしました。<画面全体が中心課題である>ことを考え、バックの複雑な表現が水面を反映したものなのか、彼の空を反映したものなのかわかりませんが、その空間への配慮は、自然全体を同等に生けるものと考えているのか、考えているのではなく脳ミソの反応をあの目が客観的にそのまま写し取っているのか?

当方は、その内、絵を描き始めるでしょう。それはあくまで、色立体の確立の為です。今の方向を変えるつもりはありません。

当方のクリエイションの原点である自然の見つめ方は、現在、スケッチでなく写真の撮影にあります。ファインダー全体を中心課題と考え、バックの空間までも、対象の植物や動物と同等な集中をもって絵作りをしてゆくことは明日からでもできる課題です。

ここまでは、ルドンに対する予備知識なく、展覧会からの印象で作り上げたルドンに対する当方の理解を書きました。

少し、カタログの記述を勉強して、付け加えてみましょう。カタログの記述はとても文学的で、科学者の当方には苦手な記述なのです。ルドンは当初、文学主題の寓意的表現として批評されていたようで、文学との結びつきが強調されていました(ルドン自身はこれに猛反発していたようですが)から、文学との結びつきからルドンを描こうとすることは自然ですが。

ルドンは印象派の発祥と同じころ生まれました。南フランスボルドーの近く、ベイルルバードの自然のなかで育ったのです。最初から美術関係の方向を向いていますが、大きな影響を与えたのは20才台の版画家ブレスダンです。この版画・エッチングは後々ルドンの絵の中核となります。しかし、彼は版画に時代と前後して油彩風景画を描いているのです。一時期、印象派のコローを師とし、自然の描き方を学んでおり、これも彼にとても重要な影響を与えていると思えます。コローが彼に言った<毎年同じ場所に行って木を描くといい><不確かなものの傍に確かなものを置いてごらん>という言葉は、生涯にわたり彼に大きな影響を与えているように思えます。

この2つのコローの言葉は当方にとってもとっても重要な言葉です。例えばルドンの  夫人の肖像画を見てください。バックの不確かな、しかも大きな空間と確かな夫人の肖像が共存しています。かれは<不確かなものの傍に確かなものを置いてごらん>という言葉を自分のものとして、ずっとそれに従っているのです。また<毎年同じ場所に行って木を描くといい>という言葉を自分のものとして、当方が涙を流した彼の晩年の花の絵の中に内在する自然観を生んでいると思えるのです。

植物学者アルマン・クラヴォーの影響を受け始めたのはもっと早い17才のころのようです。ルドンが50才の時にクラヴォーが自殺し、この後クラヴォーをしのぶ作品を多く残していることから、とても長い間クラヴォーの影響を受けていたと思われます。クラヴォーによりルドンは目に見えない世界へいざなわれました。クラヴォーにとっては顕微鏡下の科学的世界でしたが、ルドンにとってはもっと概念的、感覚的夢想の世界だったのでしょう。

眼のある植物あるいは植物と動物の融合、具体的には石版画集、<夢の中で>、<起源>、<夜><悪の華><夢想>等を描いた時代はおよそルドンの40から50才の間です。これをルドンの<黒の時代>と言っています。この理解するのが難しい世界はクラヴォーから受けた文化的洗礼、科学的洗礼、そして彼が取り込んだヴィジュアル・アート(グランヴィル、モロー、ゴヤなど)、文学(ゲーテ、ユーゴー、ボードレール)民間伝承、進化論、夢想論、催眠術、観相学等の科学とその周辺の疑似科学理論などが、ルドンの頭の中で融合した結果と考えられています。この<黒の時代>がまったく世界から遊離していたのではないことは、彼と親交のあったゴーガンが彼の石版画をもってタヒチに向かったことからもわかります。

<黒の時代>は彼がもっとも活躍した時期であり、作品数が多い時代です。当方にはルドンというと<黒の時代>の絵が頭に浮かぶのです。この時代は上述のように色々な要素がルドンのなかでまじりあっています。ルドンを語る多くの方が、文学との結びつきを入り口に語るのですが(このカタログの語り口も同様)、当方は文学にあまり詳しくないし、全くの自然科学者であるから、彼の<黒の時代>はどうしても科学的背景から見てしいます(よって、このブログには数あるルドンの文学的背景の絵がちっとも登場しません)。カタログの書き口ではルドンの科学的背景を疑似科学理論という言葉でかたづけていますが、この科学的体験がどのように彼に影響を与えたかは当方にはとても親近感を持って感じられるのです。

ルドンの絵を<画面全体を中心課題とする>という考え方を当方に与えたのは、ドムシー男爵との交流により描いた、ドムシー男爵の館の食堂壁画(装飾壁画)とドムシー男爵夫人の肖像に起因します。これはルドンが60才頃の話です。カタログの記述では、<伝統的は透視遠近法の規則を越えた先をめざし、このパースペクティヴの規則から自らの作品を自由にした>とあります。これは、くしくも以前に述べた、日本的画法あるいはチームラボの超主観主義に通じ、当方の中心的命題なのです。このルドンの方向を当方は<画面全体を中心課題>とするという表現で受けとめ、さらに中判カメラと結び付けて捉えたということは極めて自然なことでしょう。

黒の時代に続く、上記装飾壁画とそれとオーバーラップした時代<色彩の時代>の作品はカタログでは<蝶の夢、草花の無意識。水の眠り>と表現されています。ルドンは<意識的ディテールを組み合わせた暗示的世界>と表現していますが、当方にとってこの表現はなんのことはないコローの<不確かなものの傍に確かなものを置いてごらん>の言い換えと思えるのです。

さらにルドンは自ら描いた花について<再現と想起という二つの岸の融合点にやってきた花>と語りました。正直なんのこっちゃ分からない。コローの言った<毎年同じ場所に行って木を描くといい>という教えに従い作り上げた自分の自然観に、長い遍歴の後に回帰したと見えるのです。


花瓶に生けた花は55才から70才へ向けた晩年の中心的題材でした。

加えるに晩年の活動として装飾プロジェクトがあげられます。ドムシー男爵の装飾壁画の延長として、邸宅を飾る装飾画をいくつか作成しています。その中で、政府の注文で椅子のコブラン織の下絵を描いています。しかし見たところコブラン織ではルドンの微妙な色彩変化を表すことが出来ず、ルドンの花と蝶とその融合体のデザインがかろうじて表現されているにすぎないと見えます。

カタログの語り口ではプロフェッショナルなクリエーターに対するルドンの影響は決して少いものではないようです(実際当方にも大きな影響を与えています)。しかし、一般大衆には同じ印象派でもルドンはルノワールほどの知名度はないと言えます。印象派の絵を買いにヨーロッパに渡った日本画家の土田麦僊が、その時買ったルドンの絵をルノワールの絵を買うために売ろうとしたが、どうしても手放すことが出来なかったというエピソードがルドンの微妙な位置づけを示しているように思えるのです。実際に日本ではルドンに関する展覧会はそう多くありません。よって、この複雑な作家を理解するには、今回のルドン展は貴重なチャンスと思います。

この展覧会の<ルドン―秘密の花園―>というタイトルは三菱一号館美術館が所有する中核的コレクション、ルドンのパステル画<クランブーケ(大きな花束)>が原点にあると思います。しかし、このタイトルがこの展覧会に適切な表現だろうか? と言って、いかなるタイトルが適切か当方には思いつきません。<脳細胞を見つめる内在する目>といったらだれも見に来ないでしょう。 なにあともあれ、とても内容の充実した展覧会です。色々考えながら一周すると最後には疲れ切るほどでした。5月20日までやっています。推薦です。

掲載写真は、撮影OKの部屋での撮影画像と、カタログからのコピーです。当方の考えを表現するために使わせていただきました。ご容赦のほどお願いします。

自然教育園日記 その114 春の足音 その2 (18mm~135mmレンズで花撮り)

自然教育園日記 その114 春の足音 その2 (18mm~135mmレンズで花撮り)

2018-3-1~3-17
ユキワリイチゲを追ってカタクリの花が咲きます。

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Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

偶然に太陽がカタクリの花のバックに入りました。この線でさらにいい絵を撮ろうとその後も試みたのですが、この丁度いい位置のカタクリの花の元気がなくなって、この偶然はこれでおしまいになってしまいました。

花の個体x花の状態x周囲の状況x天気x光xカメラxレンズx撮影条件x撮影アイデアx撮影者体調 少なくともこれだけのファクターが絡み合って一つの写真が撮られるのです。一つのファクターに少なくとも3条件あるとしても3の10乗=約60000通りの可能性がある。1シーズン6日, 1日に100ショット撮ったとしても全ての可能性を試すには100年かかります。毎年同じようなことをしているようでも意味あることなのです。毎シーズン撮っても撮り足りないのです。

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Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

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Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm F3.5

Sony alpha7RIII + Canon FE 85mm F1.2 Lのボケ写真はどうでしょうか。このレンズはいい色を出しますね。

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Sony alpha7RIII + Canon FE 85mm F1.2 L

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Sony alpha7RIII + Canon FE 85mm F1.2 L

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Sony alpha7RIII + Canon FE 85mm F1.2 L

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Sony alpha7RIII + Canon FE 85mm F1.2 L

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Sony alpha7RIII + Canon FE 85mm F1.2 L

次に、めずらしくSony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0を使ってみます。Leitzの不思議な力を期待して。

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Sony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0

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Sony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0

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Sony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0

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Sony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0

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Sony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0

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Sony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0 アオイスミレ

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Sony alpha7RIII + Leitz Tele-Elmar 135mm F4.0

スミレはこれからが勝負です。とかいっているうちにもう桜の開花が報じられました。足音ではなくて、すでに季節は春です。

Zeiss Distagon 18mm F3.5はヘリコイド付レンズアダプター
Canon FE 85mm F1.2 Lは接写リング
Leitz Tele-Elmar 135mmはヘリコイド付レンズアダプターと接写リング
を使って接近撮影しています。これらのレンズはレンズだけではこのような絵は撮れません。念のために。皆それぞれ面白い絵をつくりますね。


2018-3-18 さらに追いかけます

Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro + 接写リング で超接近撮影。以前CP+2018レポートでご紹介したLAOWA 60mm F2.8 Ultra-Macroですと接写リングを付けないで、超接近撮影が出来るので魅力的ですね。

次にSony alpha7RIII + Sony Sonnar T 135mm F1.8+ 接写リングでボケ写真を狙います。Sony Sonnar T 135mm F1.8はとんでもなく重たいという問題点以外はとっても魅力的レンズです。この問題が無ければ、頻繁に使いたいレンズですが、事実上重たくて無理。このレンズと格闘したあとにminiBORG 55FL250mmに付け替えると、とっても軽く感じます。
望遠かつ大口径レンズが理論的にはもっともボケを作りやすいとされているのですが、接近撮影は無理でした。しかし、接写レングでSony Sonnar T 135mm F1.8をマクロ的に使えるようになりました。

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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro + 接写リング ヤマルリソウ

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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro + 接写リング

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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro + 接写リング

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Sony alpha7RIII + Sony FE 90mm macro + 接写リング

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Sony alpha7RIII + Sony 135mm F1.8+ 接写リング

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Sony alpha7RIII + Sony 135mm F1.8+ 接写リング

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Sony alpha7RIII + Sony 135mm F1.8+ 接写リング

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Sony alpha7RIII + Sony 135mm F1.8+ 接写リング

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm  コブシ+ヒヨドリ

ヒヨドリがコブシの花を食べ始めました。コブシの花も食べごろがあるようです。なんとかコブシとヒヨドリ飛び鳥を撮りたいのですが、なかなかチャンスに巡り合えません。



  

CP+2018  今年もSony α7RIII vs 中判カメラ、フジフィルムGFX-50S

CP+2018  今年もSony α7RIII vs 中判カメラ、フジフィルムGFX-50S

今年のCP+は以下の3つにフォーカスして情報収集しました。
1、ソニーαの活用へのヒントと最新情報
2、交換レンズ、特に中国製レンズの情報
3、フジフィルム中判デジタルカメラ、GFX 50Sは買いか? 買いのタイミングはいつか?

1、ソニーαの活用へのヒントと最新情報
昨年のCP+2017に続いて、柏倉陽介が写真を撮り、この光景を打田武史がプロモーション動画とするという、コンビの講演を聞きました。今度は小笠原での撮影です。写真は当方と同じ、Sony α7RIIIでの撮影。柏倉氏のネーチャーフォトがSony α9ではなくSony α7RIII 中心に撮影されていたことに、成熟したSony α7RIII への信頼を感じました。やはり高画素数とAFや連写の高速化、そして高感度特性の向上がこの成熟・信頼を生んでいることが感じられます。これは当方のSony α7RIII に対するこれまで使ってきた感想と一致します。Sony α9はまだ初期トラブル/練れていない部分が取りざたされており、もう少し待ちましょう。現状、ハイアマ用カメラはニコン・キャノンと比較してもSony α7RIIIがベストバイと思います。
残念ながら、Sony α9のプレゼンは聞けませんでした。プレゼン自体がとても少なかったように思うのです。Sony α7RIII より前に発売されているのに、これも不思議です。現状では、ソニー自体があるいは写真家がSony α7RIII の方をより信頼しているのかな??

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柏倉氏は目的地に行く途中で何気なく撮った写真であるが、これがベストショットと言っていましたが、当方もこのような写真が最も好きな写真の一つです。

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柏倉氏はシーカヤックで撮影、打田氏がそれをドローンにSony α7RIIIを載せて撮影しています。柏倉氏のスチール写真と、打田氏の動画がほとんど同じ画質・色調で表現されることを打田氏が称賛しています。

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ドローンによるフルサイズ撮影

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Sony α7RIIIの機動性を称賛するショット。

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小笠原に行きたいな。片道、船で25時間を乗り切る意欲が無くならない内に。

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これは高橋裕也氏のポートレート作品の一枚。Sony α7RIIIの白の階調性のメリットを追っています。

2、交換レンズ、特に中国製レンズの情報

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当方は中国製のLaowaに大変興味があります、当方はまず最初にこのブースを尋ねました。会社の設立者は熱心なフォトグラファーたち。マクロ撮影が大好きで自分たちの欲しい最高のマクロレンズを作るために2013年に会社を設立しましたとあります。こんなレンズがあったらいいなと思うレンズをLaowaが作っているのです。中国製レンズ、サムヤンと違って、Laowaは高品質・高価格帯をねらっています。
いくつかの広角レンズ、15mm F4, 15mm F2, 12mm F2.8, 3本を発売しています。ソニー・フルサイズマウントもあります。当方の興味はどこまで被写体に近づけるかです。ソニー・マウントでワーキング・ディスタンス(レンズ前面から被写体までの距離)は15mm F4が0,47cmと圧倒的に近寄れます(Wide Macroという名前がついています)。これは実際にブースで確かめました。15mm F2, 12mm F2.8はいずれも5cmくらいで、これも他のレンズよりは圧倒的に近寄れますが、なんといっても15mm F4の0,47cmが魅力的。ほとんど被写体とレンズは接触する状態まで近寄れます。シフト機能搭載も搭載しており、デストレーションをまっすぐに修正できます(当方はシフト機能に興味ありません、広角レンズはデストレーションがあるから面白いのです)。 他の2つはシフト機構無しで、極めてZEROに近いディストーションをうたっています。マクロレンズも面白い。60mm F2.8 MACROはマクロ撮影で、0.1倍から2倍(1:2)の範囲で撮影可能。エクステンションチューブやテレコンバーターを使用しなくても倍率を可変でき、シチュエーションに合わせ瞬時に倍率を変更できます。これも、これまでのマクロの問題点を解消しています。遠景、マクロ、さらに超マクロまでを切り替えることができるのです。マクロは遠景がまともに撮れないので、遠景が撮れるマクロを探しまわったこと、またマクロが不十分でさらに接写リングを付けたりはずしたりして撮影したこと等々これまで当方が苦労してきたことが、これ一本で解決できるかもしれません。105mm F2 ‘The Bokeh Dreamer’は魅力的ボケをたたき出すアポダイゼーションフィルターを持ち、フィルターをかましてもF3.2と明るく、10万円切る値段で買える。ちなみに、ソニーのアポダイゼーションフィルター付きレンズ、FE 100mm F2.8 STF GM OSS.は14万円、フィルターをかますとF5.6と暗い。

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LAOWA 15mm F4 Wide Angle Macro with Shift

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さらに面白いのは、ファイバースコープから生まれたRelay lens。最大撮影倍率が2倍。その長い形状から撮影の難しい場所、例えば岩のすきま、アリの巣などを撮影できます。また水中の撮影も可能。防水キャップの先端にはLEDライトが付いています。
当方ばかりでなく、結構、ヒトが集まっていました。中国製だからと毛嫌いしないで、内容が面白ければ人は集まるものだと思いました。


つぎはZeissのブース。まずは、かわいいお姉さんが持つ3Dビュアー(と思うのですが)で客を集めています。 当方は興味ないので通り過ぎ。Zeiss はTouit, Loxia, Batis, Milvus, Otusと並びます。Milvus, Otusはソニーマウントが無いのですが、ニコンマウントこそが、ヘリコイド付レンズアダプター(KIPON N/G-S/E Mレンズアダプター)を用いた超接近を可能としてソニーミラーレスで活躍できるのです。しかし、手に持って、値段は無論、その重さに最初から戦闘意欲を消失。Touit、3種はすでに全て持っていて、非常に満足しています。 ソニーマウントAFであるBatisは18mm を買いましたが、いろいろ疑問があって、現在その後、25mmへの展開計画がスロ-ダウン。今回は以前興味なかったLoxiaを重点的にいじりました。21mm, 25mm, 35mm, 50mm, 85mmいずれも興味あります。ZeissはやっぱりMFだよ。Loxiaは軽量小型でZeiss画質をたたき出しているのがいい。当方の軽量化の流れにLoxiaは考慮の対象となると思いました。

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Loxia 2/50


次はコシナのブースへ。
ここで興味があったのは、コシナ・フォクトレンダーHELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6。コシナ・フォクトレンダーの超広角レンズはこれ以外にULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 IIIとSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 IIIがある。当方はULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6の一つ前のバージョンIIを持っているが、バージョンがIIIとなっても暗いのはかわらない。いずれのレンズもやっぱり暗いのがつらい。Laowaなどの中国製が明るい超広角レンズや個性的レンズを出してきて、またZeissがAM, FM種々様々なレンズを次々にしてきて、高級レンズ分野は競争が激しくなり。コシナは一時のようなSonyαが生み出したミラーレス特需が減少しているように見える。もっとも、出口のメーカー名は色々違っても、実際作っているのはコシナかもしれないので、裏で儲けているかもしれない。
当方が最もビックリしたのは VM-E Close Focus Adapterと組み合わせて使うことを前提としたレンズHELIAR (ヘリアー)40mm F2.8。  沈胴スタイルの超小型レンズ(132g)。超小型、超軽量ですが、VM-E Close Focus Adapterが必須(レンズにはヘリコイドが付いていなくて、このアダプタヘリコイドで焦点をあわせる)ですから、アダプター重量を足して+120g=252gとなり、 一般的な50mmレンズと同じ重さになってしまいます。 認知度の低い、ほとんど市場に出まわらないレンズで、気にはしていましたが、購入の検討をしたことなかったのです。しかし、実際に覗いてみるとこのレンズはビックリするような不思議な立体感を生み出します。HELIAR (ヘリアー)40mm F2.8は4万円くらい。しかし、必須のVM-E Close Focus Adapterが3万円くらいしますから、合計すれば決して安いレンズではありませんが、すでにVM-E Close Focus Adapterを持っている者にとっては、これはぜひ手に入れたい、とっても興味あるレンズです。ほんとマニアックの極地だよ。

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HELIAR (ヘリアー)40mm F2.8

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当方がなぜレンズを探し回るかというと、ヒトと違う写真を撮る近道だから、新しい色と形を発見する一つの手段だから。超広角レンズを使いこなしている方はまだまだ少ないと思いますよ。超広角レンズと超マクロレンズでの超接近撮影が当方のテーマの一つなのです。

3、フジフィルム中判デジタルカメラ、GFX 50Sは買いか? 買いのタイミングはいつか?

最後に、いよいよフジフィルムのコーナーへ。 小松ひとみ氏の自然からの贈り物というプレゼンを聞きました。この方の目的はフジフィルムの新製品カメラX-H1の宣伝なのですが、スライドの1/3はフィルム撮影の絵でした。フィルムで育ったカメラマンがデジタルに移って、ずいぶんと時間が経っているのですが、このような写真家の絵はフィルムカメラの絵とデジタルカメラの絵にいまだギャップを感じるのです。だからこそ、彼らはどうしてもフィルム撮影の写真を出してしまうのでしょう。申し訳ないが、彼らの絵はフィルム撮影のほうが全然いい。事前に練りに練ってプランを立て、現場でも練りに練ってワンショットを作り上げるフィルム撮影と、なんの障害もなくスパスパ撮りまくれるデジタル撮影は本質的にとり方が違ってくるはずです。フィルム育ちのカメラマンはデジタルカメラになって急に制限がなくなると、昔の練りに練ってというスタイルをとれなくなり、といってデジタルむきの新しいスタイルもとれず、なんとなく中途半端な作風に陥っているように見えます。しかし、最後の写真のように、さすがにプロはデジタルカメラに順応しつつあるように見えます。
何度もいいますが、フィルムカメラの良さを再現しようとする方向はフジフィルム・デジタルカメラ自体に関してはいい影響を与えていると思えます。しかし、フジフィルムのプレゼンで登場する写真家はフィルム時代の付き合いから選ばれてくるのでしょうし、フジフィルム主催の写真展はフィルム時代の付き合いの審査員が選ぶのでしょうから、フィルム感覚とデジタル感覚のギャップがもろに見えてきます。これが、当方には決していい印象を与えないのです。フィルム時代の感覚を引きずった写真家のプレゼンはどうしてもしっくりこない。彼らがデジタルカメラに順応するのにもう少し時間が必要なのでしょうか?

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フィルム

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フィルム

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フィルム

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中判カメラ、フジフィルムGFX-50S

このような全面細密な表現がGFX50Sに向いているように思える。

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フジフィルムX-H1
やっとデジタルカメラに順応してきたかなと思える絵。

次に辰野 清氏 <FUJIFILM GFX50Sが魅つめた風景>

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著名な写真家であり、素晴らしい写真であるのですが、どうしてもFUJIFILM GFX50Sの優位性の表現が迫ってこないのです。この方もフィルムカメラ出身で、まだ本当にデジタル中判カメラを使いこなしていないのでないかと思ってしまう。

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この写真はトークショウの写真ではなく、GFX50S用の立て看板です。この看板や、トークショウから推測するにGFX50S中判カメラの魅力を引き出す光景の一つは、細かい葉っぱや花の集合体、全体を細密に描写することにあるように思えます。辰野清氏は中判カメラの階調性や高感度におけるノイズの低さ、画面全体にわたる細密性を述べています。その通りと思いますし、それを表す絵を示しているのですが、<オー>という驚きを持って見られる写真が少ない。GFX50Sそのものがその程度なのか、写し手がGFX50Sを使いこなしていないのか? Sonyα7RIIIのシーカヤックからドロ-ンまで持ち出した柏倉氏らのプレゼンに比べて、過去の延長線上から突き抜けない旧体然としたフジフィルムのプレゼンは不満です。
デジタルカメラはメカ的にフィルムカメラ画質に回帰しようとするのは、フィルムカメラの方がある面で画質がいいのですから、その方向はOKです。しかし、デジタルカメラの使い方をフィルムカメラに回帰するのでは意味ないと思うのです。

それでも当方はGFX50Sを買いだと思っています。命をすり減らしたに違いない4か月にわたる直近のバルキーな仕事を完成させて、当面の資金、100万円を用意しました。最近はソニーよりフジフィルムの色調に魅かれるし、ソニー中判カメラの噂も一向に伝わってこない、GFX50Sに手振れ補正が付くのもそう遠くはないかもしれないが、といって、まだ新バージョン発売には1年以上先になるだろうし、花鳥風月用カメラは不便な方がいい写真が撮れるという気もするし。どのタイミングで100万円をなげだしたらいいのか? 今回のCP+のトークショウでは明日にでも買おうという気にはさせてくれず、いまだぐずぐずしています。

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FUJIFILM GFX50S

CP+2018レポートは以上です。




自然教育園日記 その113 春の足音

自然教育園日記 その113 春の足音 
2018-2-27~3-4

色々な機材を日替わりで持って、春を撮ります。
今年は節分とセツブンソウ開花がよくシンクロしました。自然教育園の春はセツブンソウから始まります。

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Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 50mm macro セツブンソウ

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Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 50mm macro セツブンソウ

セツブンソウを追いかけるようにユキワリイチゲが咲きます。
ユキワリイチゲは日が陰ると花びらを閉じる為か花が長持ちし、次々と開花する花が加わって、もう何週間も元気に咲いています。

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Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 50mm macro ユキワリイチゲ

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Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 50mm macro ユキワリイチゲ

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Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 50mm macro ユキワリイチゲ

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Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 50mm macro ユキワリイチゲ

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Fujifilm X-T10 + Zeiss Touit 50mm macro ユキワリイチゲ

これだけコンパクトな機材で、これだけ生き生きと花を撮れる機材は他にはないかもしれません。

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Sony alphaRIII + Canon EF85mm F1.2 L ユキワリイチゲ

接写リングを使っています。ピントが極めてシビヤーなキヤノンF1.2で液晶を見ながら小さな花をローアングルで撮るのは、本当に疲れます。でも、Canon EF85mm F1.2 Lはいいですね。これは罪なレンズです。この絵を得るためにはこの重たさと、シビヤーさに耐えなければなりません。

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF フクジュソウ

最近、Kipon NIK-S/EMという新兵器を買ったのをわすれていました。これはヘリコイド付のニコンマウント→ソニーFEマウントのレンズアダプターで、広角レンズで超接近撮影が可能となります。長年の付き合いの広角レンズZeiss Distagon 18mm F3.5 ZFを持ち出して、 今日は珍しく気を入れて、早春の花撮りに挑戦します(2018-3-4)。

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF ユキワリイチゲ

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF ユキワリイチゲ

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF  キクザキイチゲ

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF キクザキイチゲ

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF アズマイチゲ

昨年は全くの不調でしたが、今年はユキワリイチゲが元気に数多く咲いています。さらに、新顔のイチゲが咲き始めて、めずらしいイチゲの世界を展開します。

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF ユキワリイチゲ

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Sony alpha7RIII + Kipon NIK-S/EM + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF ユキワリイチゲ
極めてオールドな設計であるZeiss Distagon 18mm F3.5 ZFの解像力を現代のZeissは再現出来ているのかと思うほどZeiss Distagon 18mm F3.5 ZFはものすごい解像力をもっています。


ここからは新顔の望遠鏡レンズminiBORG55FL 250mmの登場です。BORGはこれまでcoBORG200mmで大変お世話になってきました。中禅寺湖のしぶき氷でのcoBORG200mmは最高でした。超軽いのに、魅力的絵を作るのです。さて、そのお兄さん、miniBORG55FL 250mmは期待に応えてくれるでしょうか?

今手掛けているLifeSeq㈱の新商品を発売したら、晴れて、沖縄、伊豆七島、小笠原、三陸、山陰、北海道と日本中の海々を撮り歩くのだ!という夢に向かって、毎日つらいLifeSeq㈱の新商品開発の仕事を続けているのです。体力と意欲が残っているうちに、なんとかライフワークの海撮りを開始しなければ、 わずかに残る意欲をかき集めて。
その日の為に海撮りの準備は進めています。miniBORG 55FL 250mm F4は海の波撮りの為に買いました。Sony FE 70-300mm F4.5-5.6 Gは望遠にしては軽いですが、望遠レンズはあくまでサイドである当方にはこの重さは不満です。Sony FE 70-300mm F4.5-5.6 G が940gであるのに対して、miniBORG 55FL 250mm F4は640gと300gの軽減(将来的には、部品を省いてもっと軽量化できるはず)。Sony alpha7RIII込みで1.3Kg。しかも明るい。たった1, 2枚のレンズで構成される望遠鏡メーカーの作るBORGは驚くべき解像力を持っています。FLとはフルオライト(蛍石)のレンズという意味です。Sony alpha7RIIIをAPS-C仕様、デジタル・ズームを1.6~2.0倍として使っています。こうすれば250mmが明るさを落とさずに600~750mmとして使えるのです。

Sony・カメラリュックが長年の酷使でバラバラに壊れたので、マンフロット・カメラリュックに買い代えました。これで100g軽くなりました。ありとあらゆる手段を持ちいて、機材の軽量化を図っています。重たいものを持ちたくないと理由もありますが、老人が持って体を壊さずに10000歩、歩ける重さ(マックス5Kg、出来れば4Kg)の中で、どれだけ撮影のバラエティーを生み出す機材を持てるかが重要なのです。皆さんが好む、重たいプロ仕様ニコン一眼レフとでかい望遠ズームを一本だけドテット持ったアマチュア撮影スタイルを当方は忌み嫌っています。これでは望遠ズーム以外は持てないではないか、高い機材を持っているというただの自己満足とチャウカ!

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4 ユキワリイチゲ

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4 ユキワリイチゲ

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4 ユキワリイチゲ

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4 アズマイチゲ

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4 エナガ

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4

これが一つ前のエナガのトリミング前、元の絵です。BORGは驚くべき力を持っています。
すでに、元の絵もAPS-C仕様、デジタル・ズームで250mm を600mm、2.4倍に拡大して撮影しているのです。

水温が上がれば、魚も動き出す。魚が動き出せば、カワセミも毎日お出まし。

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4

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Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL F4

BORGはMFです。チョコチョコ動かないカワセミはMF/BORG向き。カワセミ・ダイビングを置きピンで撮るにもMFが有効です。といってもBORGのスライド式MF焦点合わせ(軽量化の為にヘリコイドを捨てています)とSony alpha7RIIIの10コマ/秒程度の連写ではなかなか見せられるショットは撮れません。まあ、何度もトライすればその内、何かは撮れるでしょう。

箱根アートな旅 その4

箱根アートな旅 その4

次はラリック美術館。
美術館に入る前に、園内のレストランで昼食

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白魚のアフィージョとビール。これ、美味しかった。この辺までは和食モードを洋食モードに切り替えて、楽しんでいます。しかし、帰りの電車では、小田原のタイ飯とアジ押しずし弁当に、ワンカップ日本酒とすぐに和食モードに戻りましたが。

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ラリック美術館への道。

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美術館の池も雪モード。

昔、ボストンに単身で1年間MIT(マサチューセッツ工科大学)癌研究センター(周り中ノーベル賞受賞者ゾロゾロいるところなんですよ。下の階に利根川さんもいました。)へ出向していた時があります。単身だったので、毎日、安い日本総菜屋のお弁当や学食で食べて、クルマも買わずに自転車でボストン中を走りまわっていたということもあって、会社から支給されるお金が結構余りました。それで絵や陶器やガラス器のなどを買いあさりました。この時にガラスの魅力を知ったのです。バカラやスチューベングラスです。親戚からのオーダーもあって、一時はボストン中のスチューベングラスを買い占めてしまったかもしれません。
それでも、ラリックやガレのガラスはさすがに高くて雲の上の作品だったのです。その印象が強くて、ラリックとはガラス作家とばかり思っていたのです。ところが、日曜美術館の<ラリックの花鳥風月、ジュエリーと、そのデザイン画>特別展の紹介があって、恥ずかしながら、その時にはじめて、ゲゲゲ、ラリックはジュエリーを作っているんだと認識したのです。<ガラスばかりでなくジュエリーも>というよりは、ラリックはもともとジュエリーのデザイナーだったのです。

この場では軽く紹介するだけにして、後程ゆっくりラリックとガレを対比してみましょう。
その時に、それ以外の作家もまじえて、作家の若き頃の原点がいかにその後の作品に影響を与えているか、つながっているかを探ってみましょう。お楽しみに。

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次はポーラ美術館。

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展示を見る前に、ティータイムで一息。

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マルク・シャガール(原画) <平和> タペストリー 

これはシャガールの原画をもとにしたタペストリー作品。当方は相変わらず、全面に色彩が飛び交う絵を選択。シャガールやマチスは当方の大先生。

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マルク・シャガール <村のパン屋 (イズバ)>

シャガールはこのような絵も描くんだ。

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アンリ・マチス

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ラウル・デュフィ

ラウル・デュフィは当方の一番の好みの絵。全面色彩の上に楽しいリズムがあふれる。
当方が追い求めるのは、ラウル・デュフィと同じように全面色彩、そしてリズムが無ければ。
スタティックなデザイン画でなくダイナミックな躍動する絵でなければなりません。

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岡鹿之助 <献花> 

全面色彩で楽しい絵はみな歓迎です。

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ピエール・ボナール <ミモザのある階段>

またまた全面色彩で楽しい絵を選びます。

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オディロン・ルドン <日本風の花瓶>

妙チキリンな絵しか知らなかったルドンですが、もともとはこういう絵を描く人だったのですね。しかし、日本風花瓶と洋画の花との組み合わせは、やっぱり妙チキリンなルドン、さすがです。

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なぜか、ポーラ美術館には陶器が一杯展示されています。当方の好みに厳選して載せます。

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さて、箱根アートな旅もこれでおしまい。当方の陶芸やガラスにどう生かされるかはこれからのお楽しみ。


次は<アート考察>でゆっくりラリックを考察しましょう。

箱根アートな旅 その3

箱根アートな旅 その3

まずは、箱根ハイランドホテルの隣、ガラスの森美術館に行きます。歩いてすぐです。

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<変身>好きの家内にとってはこれがお目当て。無料で衣装を借りられます。

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家内は京都の<十二単>の変身からだいぶ時がたって、久しぶりの変身に、どうだ<インスタバエ>するだろうとご満悦です。

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カメラマンも雰囲気を出そうと懸命です。

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ちなみにこちらが、本場のヴェネチア仮面祭

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リヴィオ・セグーゾ(1930年ヴェネチア・ムラーノ島生まれ)作

ヴェネチアン・グラスは現在当方が手掛けているパート・ド・ベールの手法とはちょっと違うし、あまりに精工な技巧なので、直接の参考には成りそうにありません。しかし、こういう形にすると、こういう印象を与えるという点で参考になります。

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これがガラスの森美術館で一番参考になった作品。その理由は企業秘密。この作品から得たインスピレーションで当方の作品ができたらお見せしましょう。

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陶芸っぽい作品です。陶芸でこういう色がでれば万歳なのですが。以下同様。

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以下、ヴェネチアン・グラスの精工感あふれる作品。

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ショップでもハイグレードのヴェネチアン・グラスが並んでいます。

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昆虫や鳥をモチーフとしたガラス・コーナーがありました。自然教育園の連中が喜びそうな作品/商品が並んでいます。

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この昆虫を当方が作れるかわかりませんが、楽しい作品ですね。当方も蝶はガラス作品の重要テーマの一つですから、この作品からのインスピレーションで、何か作ってみましょう。

次はラリック美術館。

箱根 アートな旅 その2

箱根 アートな旅 その2

2018-2-9
極寒の精進池での撮影、ストイック・モードから箱根ハイランドホテルの温かなマッタリ・モードへ。
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元箱根からバスですぐ、六道地蔵でおりた所にある精進池は石仏・石塔群がある史跡です。小さな精進池のたもとに立派な資料館があります。しかし、こんな冬にたずねる人はまずいない。実際ここに留まること1時間で我々以外誰も訪れる方はいませんでした。

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精進池

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写真でも陶芸でも当方の命題は水の表現。冬には水は氷や雪となります。当方は水を撮影できる池、湖、海岸を探しています。なるべく近くの頻繁に足を運べるところがいい。刻々と変わる水を撮るには、足繁く通わねば思った写真が撮れません。有名な絶景ポイントである必要はぜんぜん無いのです。

精進池の遊歩道は雪で埋まっていました。六道地蔵 覆屋(ろくどうじぞうおおいや)が遠くに見えます。その先の石像群、二十五菩薩(にじゅうごぼさつ)へは到底行けそうにありません。

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六道地蔵 覆屋

近づけば結構大きなお堂です。

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振り返ると資料館が見えます。家内を資料館に残してきたので、そう長くは撮影を続けられません。

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これは成川美術館の日本画を思い起こす絵です。

充分な時間が無く撮影はこれまで。
4時半に資料館は閉館、ちょっと2人が表に出たスキに、閉館時間前に資料館を閉じられてしまいました。資料館の管理人は早く帰りたい一心で、我々が居座っているのにイライラしていたのでしょう。あっという間にマイカーで帰ってしまいました。雪が残っていて、風も加わって、気温は1~2度でしょう、すごく寒い。マイカーを使わないメリットは多大なものですが、こういう場面でいつ来るかわからぬ遅れた路線バスを待つ時がノー・マイカー旅でいつもつらい。あたりはシーンと静まり返った、極寒の夕暮れです。 一日訪問者がほとんどいない資料館の管理人にとって、我々が訪問者であることは、歓迎すべきことというより、じゃまかしいことと思っているらしい。

地方ではマイカーを使うことしか念頭になく、公共交通機関を使う旅人への配慮はとってもプアーです。ノー・マイカー旅に舵を切った当方には、この無視がとっても悲しい。
結局、君たちは80才すぎてもマイカーに頼るしかなく、崖から落ちて命を落とすことになるとは思わないのか? 地方は公共交通機関が無いからマイカーに頼る、マイカーしか使わないから公共交通機関が消滅してゆく、この悪循環でいいのか? こんな議論を地方の人に吹っ掛けても、都会人のタワゴトと無視される。


さて、箱根ハイランドホテルにたどりついて、温泉に入って(いい温泉ですよ)、夕食です。完全なフランス料理スタイルのおもてなし。日本酒と和食に明け暮れる当方にとって全く久しぶりのフランス料理。和食に比べて、フランス料理なぞ、クソクラエと思っていた当方が海の幸をうまく使ったフランス料理に感心した。日本酒一辺倒の当方にはワインより焼酎のオンザロックを選択、しかしこの海の幸フランス料理にはよくマッチしました。次の日の朝食(この時は和食を選択)もいい感じ。 とにかく箱根ハイランドホテルの料理のセンスはとてもいい。成熟した観光地のもてなしはさすがと思う。成熟した観光地を陳腐な観光地と思うのは間違いであると思い知ったのです。

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当方は、このホテルのレストランに飾ってあった陶器にいたくレスポンスしました。
作家は誰ですかとレストランの人に聞いても、ホテルのフロントの人に聞いてもわかりませんという返事。立体と色と絵が融合した主張をしています。これが当方の目指す方向なのです。この陶器は今回のアートな旅の大きな収穫の一つです。花のために花器があるばかりではない、花器のために花があることがあってもいいじゃないのという当方の主張が、このディスプレイに表現されていてうれしい。

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ホテルの壁にかかる絵画。形としては自然の葉っぱをそのまま使ってはいるが、色彩のバランスでセンスを生み出している。これも作者は不明であるが、当方にはインプレッシブであった。

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このホテルの隣が箱根ガラスの森美術館、その関係もあってか、ホテルのディスプレイにガラスが多用されている。

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ガラス・フュージングのテクニックで作った典型的作品がずらっと廊下の壁に並んでいる。

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大浴場のラウンジを飾るガラス器の数々。

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明日は美術館3つをまわります。 お楽しみに。

箱根 アートな旅 その1

箱根 アートな旅 その1
2018-2-9
当方は4か月にわたるある注文の仕事をやっと終えて、一息。つかの間の一服をしようと、ご苦労さん旅行を目指します。東北の山奥で、雪見露天風呂にでも入ろうと計画をねっていました。そんな時、日曜美術館で箱根ラリック美術館での<ラリックの花鳥風月、ジュエリーと、そのデザイン画>特別展の紹介があり、突然、箱根ラリック美術館に行きたくなりました。ラリックの話は後半でたっぷりいたしましょう。

自分でガラス器を作るようになって、箱根のガラスの森美術館やラリック美術館のガラスを今までと違った目で見ることが出来るかもしれない、なにか制作のヒントになるものがあるかもしれないと思ったのです。 今年中に個展を開くと宣言してしまったので、実は作品作りに非常に追い詰められているのです。漠然としたアイデアをもっと具体的にしなければ。求めれば、心に響く何者かが得られるかもしれない。どうしても手がかりが欲しい。

箱根といえば、子供の時親に連れられて行ったのと、自分が親になって子供を連れて行ったのを最後に旅行としては長らくご無沙汰です。

箱根ハイランドホテルの美術館めぐりプランにのりました。ラリック美術館とポーラ美術館のチケット(通常1800円+ 1500円=3300円)+ちょっとした美術館グッズのお土産がついて、通常の宿泊料に1000円程度の上乗せしたプランです。2人で6600円の出費という抵抗感が軽減されて、このプランは悪くないというのが結論。

今日は晴天、明日は曇り後雨という天気予報。あまりにいい天気なので、美術館巡りは明日にして、今日は<典型的、お上りさんスタイル>の箱根旅をすることにしました。

JR東海道線・鈍行(品川―小田原)+小田急電鉄(小田原―湯本)+箱根登山鉄道(湯本―強羅)+箱根登山ケーブルカー(強羅―早雲山)+箱根ロープウェイ(早雲山―大涌谷―桃源台)+芦ノ湖海賊船(桃源台―元箱根)という乗り継ぎで元箱根へ。成川美術館によって、さらに精進池で本日唯一の写真撮影に挑戦、さらにバスで箱根ハイランドホテルへ。


機材はSony alpha7RIII とSony alpha7RII, Sony FE90mm macro f2.8, Sony FE 35mm F2.8, Zeiss Batis 18mm F2.8

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3回スイッチバックする箱根登山鉄道

思ったより雪が残っています。

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箱根登山ケーブルカー

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箱根ロープウェイから見る富士山。今日はいい天気です。

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大涌谷

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温泉卵を食べて、どこまでも定番に沿います。
なんと、大涌谷から桃源郷へのロープウェイは機械トラブルで運航休止。バスで桃源台に向かいます。


桃源台から元箱根まではバスより遊覧船の方が手っ取り早い。ここにきてドドッと海外のお客さんが増える。どうやら、海外のお客さんツアーはここまではバスが主流なのに、ここにきて、みんな海賊船をコースに入れるらしい。

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元箱根で昼食。山菜ソバにワカサギのフライと熱燗で一杯。 この小ぶりのワカサギはここで獲れたワカサギのような気がする。現地でのワカサギのフライは美味しいものです。

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成川美術館は当方推薦の美術館。ラウンジからの眺めは抜群だし、ここの展示はセンスがいい。当方は若きころ、ここで初めて日本画もいいもんだと認識したのです。ここの館長、成川實氏の卓越した選美眼によるところが大きい。成川氏はもとは素人のサラリーマンでありながら、次第に日本画を理解して行き、その場限りの<観客への効果>ばかりを狙っているような現在の画廊や展覧会のシステム、またそれに迎合して少しの反省も無いらしい大半の画家たちに、失望と不満を感じるようになりました。知名度や肩書き、価格の高低などに捉われないで絵を見る成川氏の眼識が開いて行った結論がこの美術館です(これは当方の意見ではなく、ネットに出ていた成川氏に対するコメントです)。
成川美術館は海外からのお客さんを案内するに最適な場所です。しかし、実際は、あれほど多かった海賊船の海外旅行者は幸か不幸か成川美術館にはほとんど現れません。日本の旅行案内者そのものが、その場限りの<観客への効果>しか理解できない結果と思います。
幾つか絵を載せます(すみません、絵葉書のコピーですが、宣伝になるという意味でご容赦を)。当方が選択するのは、全面に色彩が飛び散る絵が多い。これは写真で撮るのが極めて困難だから、いいとこ取りが出来る絵画にあこがれるという部分が大きい。田淵俊夫の絵は、このような枯れた草は写真にならないのに、絵画だと様になるという、これまたうらやましいという意味。土牛は大御所、当方の尊敬する作家さん。本物でないと、彼の真意は全く伝わらないが、土牛の<心>にはひたすらに頭が下がる。とにかく成川美術館は何かを見出すことが出来るところです。

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平松零時 <色彩のカルテット> 2013年

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堀文子 地に還る日 2003年

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堀文子 <密林の妖精> 1995年

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田淵俊夫 <流転、すすき> 1982年

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奥村土牛 <志野> 1967年

次に、今日唯一の撮影場所と考えている精進池に向かいます。






プロフィール

山海旅人

Author:山海旅人
山海旅人
<南方から黒潮に乗って流れ着いた人の子孫と思われる>
趣味:おいしい魚をたべておいしいお酒を飲むこと。お魚の料理もいたします。海が近付くと元気になると人にいわれます。

座右の銘:<芸といふものは実(じつ)と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの> 
実写とデフォルメの間に真実があるという意味です。

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